『響-HIBIKI-』良かったよォォ
平手ちゃんん
響良かったよォォ!!!
面白かった!!
平手ちゃんは歌って踊ってる時からもう申し分ない表現力だけど、私は勝手に「この子は役者やってからが本番や!!そこからが覚醒の時や!!」っていう期待を密かに抱いてたから、映画出演決まったときは舞い上がった。
明日が給料日なんだけど、今日所持金16円しかなくて絶望してたらまたもu-nextのポイントがたまってて無料鑑賞イエァ。
ただ、正直この作品にはあんまり期待してなかったのよね。
宣伝とか見る限り、いかにもな「天才」を描いて、見てる側がその天才像に入り込んでちょっとした優越感を味わう、みたいな作品だと思ってた。
あと、平手ちゃんと響の「像」というか、人間性が似ていてグッドキャスティング!!みたいなことが言われていて、せやな!と思いつつ、役者平手友梨奈にはもっと平手的じゃない部分、別の生き物に入り込む役をやってほしいな〜〜というのがあって、
そんなこんなで正直映画を観に行くというよりは平手ちゃんを観に、北川景子もアヤカウィルソンも出るし、話はつまらなくても収穫はあるだろうと思って観に行った。
16円しか持ってないから電車にも乗れず、2駅分歩いて観に行った。
この先、ネタバレというネタバレは無いけれど、これから純粋な気持ちで観たいという方は要回避。
私の感想を読みたいという物好きな方は要読了。(先は長いぜ)
観た。
最初の10分は
「え???学園ラブコメ始めるの???」みたいな雰囲気。
やめろやめろーー!!
ちがうだろーー!!そういう話じゃないだろーー!!
オーーイ!!
(私の心の叫び)
だったんだが、アヤカちゃんのキャラがわかってくるあたりからだんだん面白くなり始める。
天才な人間に入り込んで気持ちよくなる映画とか思っててごめん。
全然ちがった。
主人公は響だし、私も平手ちゃんメインで観に行ったけど、この映画のメイン部分は主人公じゃなく、主人公の周りにいる人たちじゃないかと。
原作は読んでないからわからないけど。
響と対比させることで、周りの人たちの人間的な部分が浮き彫りになる。
個人的には、人間の人間的な感情をうまく表現してる作品がめちゃくちゃタイプだから、もう、好き。
心の機微よりアクション中心の映画とか思っててごめん。
(平手ちゃんのアクションはとてもかっこよかったです。痛すぎて全然見れなかったけど)
特に平手ちゃんとアヤカちゃんの対比。
なんか「ガラスの仮面」の北島マヤと姫川亜弓を思い出した。
圧倒的亜弓応援派の私はすごくアヤカちゃんに感情移入してしまった。
いや亜弓派じゃなくても感情移入すると思う。
あとめちゃくちゃかわいい。
「えへへっ」みたいな笑い方がすごく役の性格を表してて流石やなと。
(「パコと魔法の絵本」なつかしいね。また観たい。)
動物園のシーンも好きだったな。
あのシーンはみんな素なのかな、
動物園とファミレスのシーンで響の「普通の女の子」っていう感じが出てて、なんか安心してしまった。
「そうそう、この子もこうやって笑うんだよ」みたいな笑
高校生が主体だからか、北川景子の大人っぽさが、、際立って、美しい、、、
「大人」の中で唯一、最初から最後まで響の味方でいる役だけど、なんか実際平手ちゃんの役者人生を支えていく人なんじゃないだろうかと勝手に期待している。また共演してほしい。
あと小栗旬!!!と担当編集さん!!!
泣かせてくれるぜ!!!
名演技だったな〜〜。
映画館出て「銀魂2」のポスター見て「あの人と同一人物や?」と思わず笑ってしまったけど。
前半はアヤカちゃんに感情移入させて、後半で一気に小栗旬に持っていく感じ。
ラストはさっぱり終わるから、すっきり爽快に終わりたい人とかアメリカB級映画とか好きな人には釈然としないかもしれないけど、すごくリアリティがあって、私には好きな終わり方だったな〜〜。
あ〜〜、これからも続いてくんだな〜〜って感じで。
映画見終わったあと公式twitterみて、はるかぜちゃんの感想に共感したから引用。
“また、彼女の周りにいる “天才じゃない人たち” もとても素敵です。人間らしく悩み妬み愛をもっている。彼らは響を通して個人というものを確認して成長する。そして響は人と関わることで社会というものを、人間を知る。”
さすがはるかぜちゃん。
私がグダグダ語ってるものをこんなコンパクトに。キレイに。わかりやすく。
はるかぜちゃんが「天才じゃない人たち」が「個人を確認する」という表現をした描写の私の見解としては、みんな最初は響みたいに「書きたいから書く」と思って書き始めて、でもだんだん世間的な評価を気にするようになって書きたいものが書けなくなって、、
だけど、全くもって世間の目を気にしない響の圧倒的な純粋さを目の当たりにして、自分の中にある響と同じ純粋な気持ちがあったことに「気づく」みたいな、、、??
その「気づく」ってことがはるかぜちゃんの言う「確認する」ってことなのかなと。
ふわ〜〜〜。
それではるかぜちゃん、
“私たちは社会に縛られすぎていると感じました。”
って言ってるんだけど、あなた、どっちかっていうと響側の人間では...(少なくとも私の中では)
(ここでしばらくはるかぜちゃんのツイートを見てしまったので書こうとしてたこと全部忘れた)
響おもしろかったです。
ここでは取り上げなかった役者さんも1人1人が人間的に映し出されてて面白かった。
(ヤンキーパイセンと祖父江先生も推したい)
あ、そうそう。
女の子同士の絡みに若干百合みを感じるなーって思ったのは、秋元さんがスーパーバイザーとして関わってるからかしら。
という、秋元さん百合好きと確信している私の偏見考察。
(スーパーバイザーってなんや)
あ!あとあと!!!
脚本が西田征史さん!!!
この人は、ラーメンズの小林賢太郎さんプロデュース公演kkpで、役者で出てて名前を覚えてた。「paper runner」の「便便ライダー」役が1番好き。(観て)
ふはーーーー!!
こんなところかしら。
いつも映画を観たあとって
「あーーーーあーーーー、よかった、、、」
くらいしか感想が出てこない(語彙を完全に失ってしまう)んだけど、なんだ、小説を題材にした映画だからか、
ぬあ!!
書いてて、あれ、響の天才性ってこういうことかなって気づきがあったんだった!!
(前の文、書きかけで切っちゃってごめんなさい。急に書こうとしてたこと思い出して、書いてたら忘れちゃった。うはは)
そう!
それを書こうと思ってた!!
まあ上にも似たようなことを書いたんだけど。
響の天才性は、その圧倒的な「小説を書く力」であるっていう風に描かれてる。
けど。
そうじゃなくって。
「世間の目に影響されずに、書きたいものを書くことができる」
っていう点で響は人間離れしていて、小説の素晴らしさより何よりそれこそが響の天才性なんじゃないかと。
周りの人間は「自分は響みたいな天才じゃない」って自覚を持ってるんだけど、たぶん純粋に書きたいものを書くことができたなら響みたいに「天才」と言われる作品を作れるんじゃないかと。
それが、映画の中で言ってた「面白い本」と「つまらない本」の区分けなんじゃろねおそらく。
観終わったあと、2駅分の帰り道を歩いてるときに、ふと思い出してメモったものがある。
いつも自分に言い聞かせてること。
これはまたあとでちゃんと考えよう。
また朝になってしもたーーーー!!!
ねる!!!!!
ねない!!!!!
いくつか響の感想ツイートを読んだんだけど、見込みより反響がないようで「爆死」とも書かれている。
この映画の主題が「世間の評価なんて気にしない。書きたいから書く」っていう作品に対して世間からのマイナスな評価が前面に押し出されてるの、なんか現実と空想が交錯してるようで、面白いけどこわさもあるね。
映画の中で、響の小説に難癖をつける若者に柳楽くんが「読んでから言え」的なことを言っててたんだけど、ネット上でも今まさに同じことが起きてて、
なんというか、「響はこういう現実を的確に表現したすごい作品」と言っちゃえばそれまでだけど、というよりかは、なんか世間の声って結局変わっていかないんだなあと、、、
こういう作品が、世間に訴えかけてても、結局人間学ばないというか、、、
「世間が『面白い作品』を殺してる」というメッセージでもあるのかなと。
まあ1回パッと見て思っただけの戯言でしかないんだが。
うーーーんーーーー。
長く書いてしまった。
悲しくなってきたから寝る〜〜