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数年前「ショートショート」というショートショート投稿サイトに書いたやつを発見したのでこちらに転載。 「桃太郎 〜曲解編〜」 桃太郎の周りには、彼が桃から生まれたという理由で偏見を持つ者はいなかった。 皆桃太郎に優しかった。 生まれが桃なんておかしい、僕はきっと人間じゃないんだ、と桃太郎が言うと、おじいさんとおばあさんは決まって 「おかしくないよ。桃太郎は正真正銘私たちの子だよ」 「そうそう、見かけだって、みんな周りの子たちと一緒じゃないか。桃太郎は立派な人の子だよ」
自分を最も許せないでいることの一つは「自分が幸せである」ということ。
窓際にもたれながらブラックボードと教科書を交互に見つめていると、日が沈んできました。 「キェルケゴールは父親の不倫によって絶望を知ります」