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四字熟語で学ぶ―4 ◯四字熟語の書 ◯四字熟語を考える

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2017年1月の記事一覧

「厚顔無恥」を考える

こうがんむち
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厚かましく、恥知らずなさま。
他人の迷惑などかまわずに、自分の都合や思惑だけで行動すること。「厚顔」は厚かましいこと。ずうずうしいさま。面の皮が厚いこと。
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「厚顔」 顔の皮が厚い。生意気。無礼。
「無恥」 恥を恥とも思わないこと。またそのさま。

面(つら)の皮(かわ)が厚い
➡恥を恥とも思わない。ずうず

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「臥薪嘗胆」を考える

がしんしょうたん
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将来の成功を期して苦労に耐えること。
薪の上に寝て苦いきもをなめる意から。
「臥」はふし寝る意。「薪」はたきぎ。
「嘗」はなめること。「胆」は苦いきも。
もとは敗戦の恥をすすぎ仇を討とうと、労苦を自身に課して苦労を重ねること。
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「臥」 横になってねる。うつぶせになる。
「薪」 まき。たきぎ。
「嘗」 

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「百花繚乱」を考える

ひゃっかりょうらん
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いろいろの花が咲き乱れること。
転じて、秀でた人物が多く出て、すぐれた立派な業績が一時期にたくさん現れること。
「百花」は種々の多くの花、いろいろな花の意。「繚乱」は花などがたくさん咲き乱れている様子。いろいろな花が、はなやかに美しく咲き乱れることから。
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「百花」は多くの花、いろいろの花。

「繚」

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「一衣帯水」

いちいたいすい
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一筋の帯のように、細く長い川や海峡。
転じて、両者の間に一筋の細い川ほどの狭い隔たりがあるだけで、きわめて近接しているたとえ。
「衣帯」は衣服の帯。細く長いたとえ。
「水」は川や海などをいう。
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「一」 一筋の
「衣帯」 衣服の帯
「水」 川や海

一筋の、衣服の帯のような、川。

転じて、一筋の細い川ほ

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「優游涵泳」を考える

ゆうゆうかんえい
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ゆったりとした心で学問や芸術を深く味わうこと。
「優游」はゆったりとしているさま。
「涵泳」は水に浸り、泳ぐ意で、じっくりと味わうこと。
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「優游」 やさしく泳ぐ。
「涵泳」 水に浸って泳ぐ。

両方で、水に浸ってやさしく泳ぐこと。

それから転じて、
ゆったりした心で学問や芸術を深く味わうこと。

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