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BAKENEKO DIARY

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飼い猫が交通事故で瀕死の重傷に。安楽死させるべきか、回復を目指して治療するべきか。治療を選択してからも、食道チューブでの給餌、傷の消毒、エサの選び方等、難題に直面する日々。危機を…
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#森山直太朗

ー安楽死を宣告された猫との35日間ー 1日目

BAKENEKO DIARY /DAY 1. 事故発生  娘のSを塾に送って、帰ってきた。月曜日の夜7時頃。もうすぐそこが家という交差点を左に曲がると、前の車が減速した。その前に、白の軽自動車が1台停まっている。しかし先には、遠くの方にヤマト運輸のトラックが停車しているだけで、なぜそこで軽が立ち往生しているのかわからない。 軽の運転手さんが降りてきて、前の車の人に話しだした。身振りから、何かをよけたいから、もう少しバックしてくれと言っているようだ。この時はまだ想像していなか

ー安楽死を宣告された猫との35日間ー  13日目

BAKENEKO DIARY /DAY 13. 涙腺崩壊  朝。やっとちゅーるをひとなめしてくれた! 食べた分だけ、適当にシリンジで注入するミルクを減らしていいと言われたが、これってどうなの?減らしてカロリーは足りるのだろうか?  ミータは、こんこんと眠り続けた。猫はよく寝る動物だが、普段より多いと言うよりも、本当にずっと寝ていた。こちらが声をかけて、ようやくうっすら目を開ける、というくらい。用意したケージと寝床には全く興味を持たず、私のベッドの布団の上で。布団カバーはミル