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まちなかの文字を解説する#2 日本酒『七代目』

新潟の日本酒 清泉『七代目』純米吟醸のラベル。
鋭いヒゲのようなハネと、丸太のように太く四角張った線が特徴的な金農風の活字のゴシック体を連想させる隷書。

「華やかではないが飲みやすく心地よい酒」をコンセプトに野に咲く花のような酒をイメージをして丁寧な手造りに徹した次期当主、若き七代目自らが手がける想いを実現する可憐な逸品だそう。

■金農「相鶴経軸」1752年

1752年 清。活字のゴシック体を連想させる楷書と隷書が調和した書体。

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【書体の特徴】
・極端に太く角ばった横画
・鋭いヒゲのような、長細い左下への払い

金農
1687〜1763 清。中国浙江省。官の仕事につかず30代から遊歴し、60歳ごろから揚州に定住し書画の制作に専念。50歳を過ぎた頃に『※天発神讖碑』に出会い特異な造形を応用して独特の書風を作った。常識破りの特殊な運筆の楷書・隷書に傑出する。


太く角ばった横線が野原を表し、細長いハネがそこに咲く花のように見えてくる。日本酒のコンセプトとピッタリ。お見事。

思わず手に取ってしまったこの日本酒。味は如何かなー??

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