某フリマサイトで嫌な思いをした話  [そこそこの頻度で書くコラム]

先日、某フリマアプリで購入した服が届いた。諸事情で白いシャツが必要で、この一回切りしか着ない可能性があり、なんだか新品を買うのもなんだかバカらしく……。で、商品が届いてびっくりした。一言でいえば、思っていた商品とかなり違ったのだ。

細かい話ではあるんだけど……。購入した商品の詳細には「素材は分かりません」と表記されていた。しかし、届いた洋服には品質表示タグがあり、そこに素材はポリエステル100%と書かれていたのだ。
ポリエステルは吸水性が低いため、シャツなんかにしたら基本的に着れたものじゃない。(今は吸水性の高いポリエステルも開発されているかもしれないけど……。)高いものではなかったからいいものを……。僕は泣く泣く届いた洋服をそのままゴミ箱に捨て、新しいシャツを注文することにした。

販売しているアカウントは「古着店」と銘打たれたものだった。果たしてこのポリエステル100%のシャツは、騙して売るつもりだったのか、それとも「品質表示タグを見れば素材がわかる」という知識がなかったのか、どっちにしたって商売としてタチが悪い。
負け惜しみじみたことを言うけど、「古着店」と銘打っていない、個人販売の人からは「素材は分かりません」と書かれた服は買わなかった。あくまで「古着店」と書いてあるから、ある程度の信頼をおいて買ったのだが……結果的にこの様だ。

よく考えたら、本来フリマアプリ内で「古着店」を名乗ってものを売るようにはできていないんだと気付かされる。あくまで「素人が、あまり知識がないことを前提に、本来の流通品よりも値段を安く売る」というのがフリマアプリの本来のあり方だ。そこで「古着店」を名乗ること自体が、運営サイドの狙いとは違う商売の仕方なのかもしれない。
もちろん「古着店」を名乗る人の多くはそれなりの知識を持って商売をしているとは思うのだが……。時にはこういうタチの悪い人が混じってしまうこともあるんだろうな……。

考えてみれば、インターネット上には(インターネットじゃなくてもそうかも……)運営サイドの狙いとは違う方法で利益を得ようとする人が溢れている気がする。
例えばX(旧Twitter)の収益化もそうだ。本来は「人が見たくなるアカウント」を運営している人に広告収入が入る仕組みだったはず。ただ、現実はそう言っていないのを感じる。閲覧数を稼ぐために関連性のないハッシュタグを使った投稿をしたり、バズっている投稿にコメントをしたり。「そんなことで得た金で食う飯は美味いのかね?」とは思ってしまう。

インターネットがこの世界に生まれて何年経つのかはわからないけど……。そこではまだルールが定まらないまま、みんな商売をしている感じがする。戦後の闇市ってこんな感じだったのかな、なんてことに思いを馳せるのだった。(知らんけど)

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