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丹波〜因幡見聞録6 砂の美術館

5からの続きで完結編です。

鳥取砂丘はこれまでに2度訪れていますが、1度目は子供の頃家族旅行で、つまり昭和の話で、2度目も家族旅行、今度は子供達を連れて行きました。2度目の頃にはもう砂の美術館はあったようですが当時は知らなくて。

その後砂の美術館のことを知り行ってみたいなあと思っていたので今回やっと行けました。
「思い起せ、君はどれほど前からこれらのことを延期しているか」というアウレーリウスの言葉が耳に痛い。

さて、砂の美術館。とても楽しかったし、すごいと思う。

レースの質感
布の質感
クリクリの鬘

洋服の生地のテクスチャや、クリクリ鬘の質感などを砂で作り出すその技術、目を瞠ります。

しかし、これは芸術なのかな?という疑問が浮かぶ。
芸術というよりはエンタメ、アミューズメント的なもののように感じる。
優劣の問題ではなくて。

端的に言って、すごい!とは思ったけど感動はなかった。楽しめるけど、芸術作品を観たという感じはしない。

小さなお子さんでも楽しめるスポットだと思うし、展示作品は変わっていくので(作っては潰しまた新しい展示のために創る)何度でも訪れたくなる場所であることは間違いないけれど。

技術はすごいけれど、例えば優れた技巧の蒔絵や工芸品を観た時のような心の震えは、生じなかった。

札幌雪まつりでアンパンマンの像を観てるのと似たような感覚。(実際に観たことはないけど)

それが悪いわけではない、繰り返すけれどとても楽しかった。ただ、美術館というけど美術作品はなかったな、とは思う。
優れたエンターテインメントとして、楽しめる。

再現度の高いレ・ミゼラブル
ゴシック建築のフライングバットレスも見事に再現

以上、一泊二日で巡った但馬・因幡のアートスポット、期待以上に充実した時間になりました。

夕陽の沈む鳥取砂丘

旅の終わりは切なくなる。
だからまた新しい旅に出たくなる。

次はどこへ行こうか。

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