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forPT記事一部公開

本日は、昨日公開された私が書いたブログの一部を公開させていただければと思います。

そもそも、forPTという団体については、私含め3名がブログ・noteの運営をしています。

「現役理学療法士による、理学療法士へ向けた発信」をおこなっています!

今回は、廃用症候群について説明しています。

廃用症候群

臨床でよく耳にするこの言葉、私はなんとなくしか理解できていませんでした。

そもそも廃用症候群はdysuse syndrom からきていると言われています。つまり、不使用によるものということになります。

長期臥床に伴い、以下で説明するような生理学的変化が起きていきます。

補足すると、骨格筋の萎縮から、関節運動の低下が起こりその結果拘縮を生じ、さらに活動低下から骨格筋の機能低下を生じます。

また、心肺機能の低下から不活動・易疲労性を招き、循環血漿量低下から、血栓の形成を招きます。

循環器系にもたらす影響としては以下のものが挙げられます。

循環血漿量の減少
臥床に伴う循環血漿量の減少は、24時間では、5〜10%の減少が認められます。

メカニズムとしては以下のようになります。

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ANP:心房性ナトリウム利尿ペプチド ADH:バソプレッシン(抗利尿ホルモン)

心筋の萎縮と最大酸素摂取量の低下


上記の循環血漿量の減少と一回心拍出量の減少が長時間続くことで、心筋そのものが廃用性萎縮を生じ、呼吸器への影響と重なり、最大酸素摂取量が生じます。

呼吸器への影響は後述します。


血液凝固能亢進と血栓症


不動に伴い、下肢の筋ポンプ作用は減少し、静脈中に流れる血液は停滞しやすくなります。

また、循環血漿量の減少により血球成分の割合が多くなり、ヘマトクリット値の上昇、血液粘稠度の増加を招き、血液凝固能が亢進します。

そのため、整形外科でのギプス固定後は、固定による関節運動が行われないことに加え、これらの臥床に伴う血液の面での影響も重なり、血栓ができやすい状態であることがわかります。

私自身も、術後の若い方でホーマンズ兆候が陽性になり、エコーにて血栓が見つかったというケースを経験しました。年齢問わず、注意が必要ですね。


次に、呼吸器系に及ぼす影響としては、以下のものが挙げられます。

一回換気量、肺活量、機能的残機量の低下


臥床により、横隔膜の下降が制限され、肋間筋の可動性も制限を受け生じます。

これらの影響で、呼吸数の増加を呈し、横隔膜が使用しづらいため上胸部優位の浅く早い呼吸パターンとなり、下葉は局所低換気状態になります。

これらの影響で、下側肺障害を生じやすくなります。


本編では、筋力低下・筋萎縮について更に解説しています!

是非目を通してみてください!

以上が本日の内容となります。

本日も読んでいただきありがとうございました!

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