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転職活動は孤独じゃない!転職エージェントが語る転職エージェントの正しい使い方

こんにちは。株式会社アイ・ブロードの稲葉です。アイ・ブロードnoteの編集長で普段は人材サービス(人材紹介・人材派遣)の営業やキャリアアドバイザーをしております。

今回の記事は最近TVCMでもよく見かける「転職エージェント」についてのお話です。

「転職エージェントって何をしてくれるの?」「転職エージェントを利用するメリットって何?」といったよくある転職サイトに掲載されているような基本的なこともお伝えしますし、転職活動はしているけど転職エージェントは使ったことが無いという方向けに「転職エージェント使ってみようかな?」と思って頂けるような、転職エージェントの効果的な使い方を解説した内容になっているはずです。

少しでも転職を考えている方の参考になれば幸いです。

■転職エージェントとは?

転職エージェントとは人材採用を検討している企業と転職を検討している求職者の間に立って、採用と転職の両方を支援する企業やコンサルタント個人のことを指します。

最近では新卒採用(就活)エージェントなる、新卒採用や学生の就職を支援するサービスも存在しますが、今回は社会人の転職に携わる転職エージェントについて説明します。

■転職エージェントは何をしてくれる?

転職エージェントは転職を検討している求職者や実際に転職活動をしている求職者に対して以下のような支援をしてくれます。
・キャリアアドバイザーとして転職活動の支援、アドバイス
・応募書類(履歴書、職務経歴書)の添削
・企業から預かっている求人情報の紹介
・応募企業での面接の支援(日程調整、面接後のフィードバックなど)
・給与の交渉 等

転職エージェントは企業に求職者を斡旋し、採用が成功するとその紹介先企業から紹介料を頂くというビジネスモデルで成り立っています。その為、基本的に転職エージェントが求職者から料金を頂くということはありません。
但し、求人情報の紹介ではなくキャリア形成でお悩みの方に対するキャリアコンサルティングを専門で行って相談者から料金を頂くという仕事を行っているキャリアコンサルタントも存在します。

少しややこしいですが転職エージェント、キャリアアドバイザー、キャリアコンサルタントはそれぞれ微妙に意味が異なります。キャリアコンサルタントと個人が名乗るには「国家資格キャリアコンサルタント」を取得しなければいけませんが、転職エージェントやキャリアアドバイザーになるために資格取得は必須ではありません。
また、企業に求職者を斡旋して紹介料を頂くという「職業紹介事業」を行うには厚生労働大臣の許可を得る必要があります。

■転職エージェントはの正しい使い方は?を独自の視点で説明します

当たり前ですが転職エージェントを利用しなくても転職は可能です。転職エージェント自体は世の中には掃いて捨てる程存在しますので、「転職エージェント」で検索すれば利用するメリットはだいたい分かります。ですのでここからは私自身の普段の転職エージェントとしての活動を通して、「転職エージェントの正しい使い方」を独自の視点や言い回しでいくつか説明します。その方が読者の皆様も楽しめると思いますしね。
「視点が独特過ぎて参考にならんがな」と思わせてしまったらごめんなさい。

1、自分の代わりに求人情報を探してもらって転職活動の労力を減らす


転職活動の流れはだいたい以下のような通りですよね(在職中の場合)。

なんらかの理由で転職を考え始める

求人媒体(今はほぼWeb)を閲覧して求人情報を見る

応募書類を作成する(履歴書、職務経歴書)

応募する(応募書類の送付。今はほぼメール添付。原本を郵送は少数派)

面接(2次面接まであることが普通でしょうか。3次面接まであると多いな、という印象です)

内定獲得、内定承諾、入社日調整

現職場に退職の申し出、引き継ぎ(引き継ぎの有る無しはその職場や職種にもよりますね)

(有休が残っていれば)有休消化

入社

時と場合により多少違いはあると思いますが、ざっとこのような流れでしょう。そして、最初にかかる労力というのが求人情報探しです。

年々労働人口が減少しており少子高齢化も進んでいる日本では、特に若手人材への企業からの採用ニーズは高まる一方です。また、コロナ禍により一時は採用を控えていた企業がコロナ終息を見据えて採用活動を再開したり、DX推進に伴うデジタル人材の確保など、転職市場の盛況がしばらく続くと思われる要因が多く存在しています。「35歳転職限界説」みたいな風説もかつてはありましたが、職種やポジションによってはミドル層の転職も珍しいものではありません。

求人探し自体は自分ひとりでも出来ますが、上記のような背景もありIn○eedなどの求人検索エンジンや○クナビNEXTなどの転職サイトで検索すれば求人情報は山のように出てきます。

明確にどの企業のどの職種にエントリーしたいという希望が決まっている転職活動であればいいのですが、大多数の方の転職活動での最初の壁がこの「求人情報探し」です。要するに「求人情報が多すぎてどれを選べばいいのか分からない」状態で自分が応募すべき求人情報を探すのが結構な労力を必要とするのです。

傾向として、ポジティブな転職理由であれば、さほど求人情報探しに苦労はしないようです。「よりスキルアップしたい」「今までの経験を活かして更に高みを目指したい」というような思考の人であれば、自ずと自分が応募すべき求人情報も明確になりやすいですしね。また、周囲にそのような意向を発信していれば(○inkedInなどビジネスSNSも含む)むしろ求人情報を探すというよりリファラルやスカウトなどで求人側から求職者にアプローチしてくるケースも多いでしょう。

逆に苦労する傾向が多いのがネガティブな理由での転職活動です。人間関係に問題がある、ブラックな職場で心身が疲弊しているなど、「とにかく一刻も早く今の職場から逃げ出したい!」という思考の人ほど、「転職すること」が目的になってしまい求人企業から内定をもらうまでのプロセスがぼやけてしまいがちです。転職は思い付きで行動して成功するほど甘くはありませんし、現職の仕事をしながら転職活動するのであれば、ある程度効率的(仕事休むのも大変ですし)に進められるような戦略も必要です(ムダな労力を掛けないとか)。

そのような背景から、「とにかく今の状況から抜け出したい!」というネガティブな転職理由な人ほど、転職エージェントを使ってみることをお勧めします。

転職エージェントにより転職相談における面談内容の違いはあると思いますが、大雑把に言えば転職エージェントは相談者(転職希望者)が「今まで何をしてきて何が出来てどのような企業のどのような職種であれば活躍出来る人なのか?」を知ろうとします。身も蓋も無い言い方ですが、最低限、それさえ分かれば転職エージェントは相談者をどの企業に紹介すればいいかが分かります。

実際にはそんなに簡単な話ではないですが、視点を変えてみれば相談者からすれば自分が「今まで何をしてきて何が出来てどのような企業のどのような職種であれば活躍出来る人なのか?」を転職エージェントに伝えさえすれば、後は自動的に自分に合った(合いそうな)求人情報を転職エージェントが紹介してくれるということです。あとはその求人情報に応募すればOKというわけです。

もう一度言いますが転職エージェントの立場からしても、実際にはそんなに簡単な話ではないのですが、「とにかく転職することが目的なんです!それ以外はまだ何も考えていません!」という方は、「求人情報を探してもらって転職活動のお膳立てをしてもらう」という目的で転職エージェントを使ってみてはいかがでしょうか。そうすれば莫大な量の求人情報の中から応募すべき求人情報を探す、という手間から解放されます。

但し、「求人企業から内定をもらうこと」と「転職先で定着すること」は全く別の話ということを忘れてはいけません。安易な考えの末の転職は早期離職の原因となります。

2、孤独感を払拭出来る&第三者的なアドバイスをもらえる

学生の就職活動と違い、社会人の転職活動は基本的に自分のタイミングでスタートするものですし、自分一人で活動するものです。もちろん身近に転職活動について相談出来る存在がいればそれに越したことはないですが、第三者的なアドバイスをあなたに与えられる存在というのは少ないのではないでしょうか?親や友人だとどうしても「あなた寄り」のアドバイスになってしまいそうですし、ましてや転職相談を今の職場の先輩や上司にするのは難しいでしょう。最近ではアルムナイという言葉もありますけどね。

転職エージェントは良い意味で「他人」です。転職エージェントと求職者の間になれ合いは存在しませんので、求職者の内定獲得に向けたやり取りだけが存在します。

もちろん面談回数を重ねたりフィーリングが合うような相手であれば、雑談の一つや二つはするようになりますが、基本的に転職エージェントは求職者の支援をボランティアでやっているわけではないので、最終的には求職者が企業から内定をもらい入社してもらい、企業から紹介手数料を頂かなくてはなりません。

そういう目的がある為、転職エージェントも求職者の相談に乗ることに対しては本気です。現実を見ずにあまりにも理想だけを追い求めるような求職者に対しては厳しいことも言うでしょう。また、求職者側が転職活動に関して本気で相談してくれたり具体的に何に悩んでいるのかを開示してもらえなければ、的確なアドバイスが出来ません。

ですので、ある意味親や友人には恥ずかしさや遠慮から相談しにくいような内容も、転職エージェントにもぶっちゃけて相談してみても良いでしょう。転職エージェントには秘匿義務がありますので、安心して話が出来ると思います。

転職はどうしても悩みやモヤモヤを抱えながら一人で活動してしまいがちで不安にもなりますが、転職活動に伴走してもらう「パートナー」として転職エージェントを使うというのもアリでしょう。転職活動に大切な要素は、そのようなモヤモヤから解放された「気持ちの余裕」です。

どの転職エージェントを選べばいいのか?という疑問もあると思います。あくまで個人的な意見としては、
①なるべく多くの求人情報を知りたい、多くの求人情報の中から選びたい→○クルートエージェント等の大手の転職エージェント
②親身になって相談に乗って欲しい→小~中規模の転職エージェントや地元に根差した人材紹介会社
①については大手はとにかく多くの求人情報を保有していますが、一人ひとりのコンサルタントが担当する求職者の数も多い為、求職者一人あたりにかけられる労力も限られていますので、対応が機械的になりがちです。
②についてはコンサルタントの年齢が割と高い方が多いようです。そういう意味も含めて求職者一人ひとりに手厚く相談に乗ってもらえる傾向にあります。
①も②もどちらが良い悪いというわけではないですし、①であっても②であっても担当するコンサルタント個人の特性による部分が大きい、というのが本当の所です。

■転職エージェントをあなたの転職活動のパートナーとして上手に活用してみましょう!


いかがでしたでしょうか?
転職エージェントって言葉は聞いたことがあるけど詳しくは知らなかったという方も、なんとなく使い方をイメージ出来るようになりましたでしょうか?

転職は人生の中でもそこまで回数の多くないライフイベントの一つです。結婚などもそうですが、忙しい日々に更にプラスして労力を必要とする活動をしなければなりません。気持ちに余裕の無い転職活動が、「こんなはずじゃなかった・・・」という結果を招くこともあります。

あなたが始める転職活動がポジティブな理由であってもネガティブな理由であっても、「パートナー」として転職エージェントを活用することが出来れば、自分一人で活動するよりその転職が「成功」に近づくかもしれません。

もしこの記事の読者の中に転職をお考えの方がおりましたら、お気軽に是非アイ・ブロードの転職支援サービスをご利用下さい。便利な時代になったもので、オンラインで全国どなたの相談でも受けることが出来ますからね。

最後に宣伝のような感じになってしまいますが、アイ・ブロードは「マイナビ転職エージェントサーチ」というサイトに参画しており、転職希望者からのご相談を承っております。よろしければこちらも是非ご覧になってみて下さい。

それではまた次回の記事で!

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