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第2回 鹿児島『学び合い』の会終了 ~やって良かったです~
2025年2月8日(土)の鹿児島『学び合い』の会の記録です。
参加して良かったと言っていただけて、やって良かったです。
会場を使わせてくださる学校にも感謝です。
➊『学び合い』の会当日の内容等(ちらし)
↓ 2月12日(月)『学び合い』の会当日の内容等https://drive.google.com/file/d/1ZzOE1Dp1LekzgMpcdCsH8D-9IUXekFWq/view?usp=sharing
➋ 多様な参加者
今年も、いろいろな地域からいろいろな校種・教科の方々がいらっしゃいました。オンライン参加や登壇者も含めると、実に多様な以下のような参加者でした。
【ご登壇いただいた方々】
◎静岡サレジオ高校 Yousuke Suzuki先生(オンライン)
◎ぐんま国際アカデミー @Tomofumi Kiryu先生(オンライン)
◎『学び合い』奈良の会主宰@Eri Kitano Akita先生
◎伊集院北中学校 上白石修先生
【参加者の方々】
◎元中学校校長 長野県〇〇中
◎鹿児島県私立〇〇高校・教諭
◎上越教育大学大学院修士2年
◎鹿児島大学教育学部特別支援教育コース3年
◎速読インストラクター(元小学校教諭)
◎新潟県上越市立〇○中学校教諭
◎鹿児島県立〇〇高校・教諭
◎鹿屋市立〇〇小学校・教諭
◎鹿児島県立〇〇高校・教諭
◎新潟県十日町市立〇〇中学校 教諭(オンライン)
◎鹿児島修学館中学校・高等学校教諭×3人
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➌『学び合い』の会参加者リフレクション
参加者の方々の感想・リフレクション抜粋です。
★楽しかったです。教育に関するイベントに自分の意志で参加したことがそもそもなかった私が2年連続参加し,次回があることを願っていることに『学び合い』の楽しさを改めて実感しています。登壇してくださった皆様,一緒に対話くださった皆様,ワクワクをくださりありがとうございました。★登壇してくださった方々のお話しからたくさんの刺激をいただき、学びの多い時間となりました。
★秋田先生のガイドで実践上抱えていた葛藤やジレンマをアウトプットでき、同じグループの方の質問で不安の実態が明確になり解決の糸口を得ました。
★自分の軸を確認するため、本を読み返そうという意欲が高まりました。
★IBなど『学び合い』と重なりのある実践の情報を得て,やれることはまだまだあるなあという期待を得ました。
★初めて鹿児島の会に参加させてもらいましたが、ゆるい感じではなく、きっちりという感じで、とても新鮮な『学び合い』の会でした。オンラインで参加させていただき、ありがとうございました。
★飲み会と合わせて満点です。
みなさんの満足度次第だから、知りたい!と思っていたけれど、プロジェクトチューニングが終わったあとの皆様のスッキリしたお顔がすべてのような気もしています。
直前ギリギリまで何を準備すればいいか分からずハラハラでしたが、終わってみたら「わかりやすかった!言語化が精緻」と複数の方からお褒めの言葉をいただけたので、とても嬉しくありがたく思っています。
★鈴木先生の協働の姿、桐生先生の「教科」や「言語」をこえた実践のチャレンジに感銘を受けました。上白石先生はもう、人生を楽しむ在り方が本当に素敵で、一緒に過ごさせていただいてありがたく思いました。
★全国の先生方と対面・オンライン含めて交流できたのが本当に楽しかったです。
登壇してくださった先生方の貴重な経験と鍛え抜かれた学びを目の当たりにし、改めて教員として学び続けていくことのモチベーションを高めることができました。
★途中からの参加でしたが快く受け入れてくださりありがとうございました。学び合いについてまだ不勉強の部分があるのでいろいろ調べたいと思います。今の課題など、率直に語り合えたことが大きな収穫でした。本当にありがとうございました。
★IB教育は、生徒と生徒、生徒と教師、生徒と社会(家庭含む)を包括的に見て、生徒は自分の学びを学校に持ち込む形である。だからこそ学び合いが生まれる。一方で、IB以外の学校では、学校外での学びを否定するような形で、一斉授業が行われている。なので、学び合いがあったとしても授業内容の範疇に留まっていることも多く、発展性がないのかもしれないということに気付いた。
IB教育で与えられる問いは本当に難しいが、それになんとしても答えようとすると必ずその人なりのアングルが現れる。IB以外の学校でも、こうした問いがあると「学び合い」に発展させるのは容易だが、学習指導要領を踏まえるとなると難易度が爆上がりすると思った。
今回は「学び合い」をIB校以外でできる方法を見つけたかったが、途中退出だったためそこまで辿り着けなかった。だが、現時点での学習指導要領の扱われ方に「学び合い」を阻む要素があるということの気付けて良かったと思う。
桐生先生のアフリカでの「学び合い」の実践のお話がとても興味深かったです。ペンもない、教科書もない…そのような環境下での学習というお話しの中で、私は戦後の日本の教育環境を思い浮かべていました。日本も、戦後直後は青空の下で、教科書もない中で、何十人もの生徒が集まっていたというお話を大村はまの実践の中で読んで知りました。「学び合い」とは少し離れてしまうかもしれませんが、大村はまはその環境下で、今でいう自由進度学習や個別指導の有効性を発見します。この環境下では学習のペースを作っていくのは教師ではなく、学習者である必要があったということが見て取れます。
おそらく、IB校以外の学校が「学び合い」を実践しても満足いかないのは、授業や学びの進度が教師に委ねられ過ぎているからなのではないかと思います。児童生徒は教科書を見るだけでは目標や、学ぶべきことは分かりません。分かったとしても、そこに辿り着くまでに時間を要します。だからこそ、ゴールを示すのが教師の役目であり、エスコートするのが教師ではないと改めて考えさせられました。
私は小学校教員を目指しています。IB教育から離れ、今は学習指導要領に則って授業を作ったり実際に授業を行ったりしていますが、たくさんの気付きで満たされる感覚を自分の児童たちにも感じさせたいと思うばかり、変に肩に力が入っていたと思います。今は授業作りが精一杯で、力量不足ですが、今後はそこに甘んじず、IB教育のエッセンスを取り入れていきたいと思いました。
だいぶ話が逸れてしまいましたが、桐生先生のお話のおかげで大事なことが見えてきました。ありがとうございました。途中からの参加でしたが快く受け入れてくださりありがとうございました。学び合いについてまだ不勉強の部分があるのでいろいろ調べたいと思います。今の課題など、率直に語り合えたことが大きな収穫でした。本当にありがとうございました。
➍昨年に続き、はるばる新潟からかけつけてくださった金井さんのリフレクションの共有
本当にはるばるお越しいただき、ありがとうございます。
(金井さんは、翌日福岡の会に参加されるとのことでした。)
こういう観点でも記述してくださっていて、興味深く読ませていただきました。➡「いずれも複数のキャリア経験のある経歴をお持ちの方で、IBと『学び合い』という共通因数をお持ちなのが面白いです。」
➎教職志望「ちはるんさん」のリフレクションの共有
「考えるひよこ。教師になりたいひよこ。」というブログページにリフレクションを書いてくださっていました。(了承を得てリンクを貼ります。)
それぞれの参加者がそのときどきの関心で考えることが異なっているのを実感できます。
拝読して、私もこんなことを考えさせていただきました。
自分が幸せであり、心に余裕があるための途中段階として「自栄≒自衛」に偏っている人もいるし、みんながみんな「共栄」を意識している社会も組織もあまり想像できない。(そういう層は、いわゆる「2割程度」?)
ほとんどの場面で各々が「自栄≒自衛」でいっぱいいっぱいでも、「一人も見捨てないことは自分にとって得である」というところで、「自栄≒自衛」と「共栄」が一致する。
そういう意味で「一人も見捨てないことは自分にとって得である」は至言だと再認識。
(普段、教室でこのままの言葉を語ることはあまりないのですが。)