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学校生活で「ウォーターフォール」と「アジャイル」

こんにちは、日本IBMの柏達晶です。
若手メンバーからみるアジャイルのメリットから、2回目の投稿となります。日頃アジャイル開発に携わっている私ですが、ウォーターフォール開発は経験したことがありません。
そこで今回、学校生活のイベントをタスクに落とし込み、「ウォーターフォール」と「アジャイル」の特徴を改めて振り返りたいと思います。

学校生活のタスク管理

学校と言えば、切っても切り離せないものが"勉強"。昨今、学歴社会に対して批判的な意見が述べられることが多いものの、今でも学生の本分は"勉強"ではないでしょうか?
今回は、勉強というタスクを「宿題」「テスト勉強」「受験勉強」という3タイプに切り分け、検討します。

宿題

夏休みに代表される、学生の天敵である「宿題」
宿題というタスクの完了条件は「先生から規定されたすべての作業を終えること」です。
規定された作業は、作業範囲が明確になっており、日割りで計画することが可能です。そのため、「漢字ドリル1日〇〇ページ」「化学の問題集1日〇〇問」といった形でフェーズごとに細かく作業進捗目標を立てることができます。
また、「〇〇日までに数学の問題集を終わらせる」「〇〇日から英語単語を、1日〇〇個覚える」など、期間と作業量を明確にすることが可能です。
これらの特徴から、「宿題」というタスクはウォーターフォール型のタスク管理が向いていると言えます。

テスト勉強

宿題以上に、学生たちを悩ませる存在「テスト勉強」
こちらは、宿題ほどタスク完了条件は明確ではないものの「一定程度の規定された範囲を一通り(あるいは何周か)勉強する」という条件が、完了条件になりうると考えて良いでしょう。
その場合、宿題と近しい勉強計画を立てることができると考えられることから、「テスト勉強」というタスクはウォーターフォール型のタスク管理が向いている作業であると言えます。

受験勉強

学生生活の最後の待ち受けるラスボス「受験勉強」について考えます。
こちらは、厳密に言えば出題範囲は決まっているものの、先述のテスト勉強と比較すると範囲は膨大であり、「規定された範囲を勉強する」という条件は、完了の定義になり得ないように感じます。
そこで、今回は受験勉強というタスクの完了条件を「入学試験で合格点を獲得できる力を身につける(志望校合格)」とします。
そうすると、最終的な志望校合格という目標を見据えながら、最適と思われる勉強計画を立て、実行する。定期的に過去問や模試を解くことで、それまでの作業実績(成長)を確認する。過去問の結果から、これまでの勉強方法を振り返り、必要があれば修正を行い最適な勉強方法を模索していくことになります。これは、アジャイル型のタスク管理と言えるでしょう。

まとめ

「宿題」「テスト勉強」「受験勉強」それぞれにおいて、適切なタスク管理方法を分析してみました。
そこから、以下のことが言えるかと考えています。

「アジャイル」と「ウォーターフォール」はそれぞれ異なるツールであり考え方である

月並みですが、これに尽きるかと思います。
ハサミは紙を切るのに向いていて、斧は木を切り倒すのに向いているように、どちらかが優れていてどちらかが劣っているというものではありません。
アジャイルは「安くて早く開発ができる、魔法のツール」に対して、ウォーターフォールは「昔の開発手法」というようなニュアンス表現を見かけることがありますが、これは適切ではないと感じます。
それぞれの良い部分を正しく理解し、あくまでも考え方として活用していく必要があります。

最後に

今回、「アジャイル」と「ウォーターフォール」を身近なタスクに落とし込んで検討する、という題材を決めた際、さらに日常生活に寄せた"ダイエット"や"貯金"などのテーマも考えておりました。
ただ、文量がとても多くなってしまうことから、このnoteでの投稿は断念しました。こちらをご覧いただいた皆様に是非、考えてみていただきたいです。また、ご意見ご感想があればコメントいただけますと幸いです。
それでは、最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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