献血をお願いする「建前と本音」
※この記事は大体3分くらいで読めます!
献血不足について
山之内すずさんとぺこぱを起用したCMがテレビで放映されているので、ご存知の方も多いとは思いますが、
今、全国的に献血が足りません。
献血車などで出向く先は主に若者が集まる「密」になりやすい場所だったため、
コロナ禍での大型イベントの中止や人々の往来の自粛が、この原因なのは明白です。
もちろん、今は感染拡大のために、人の流れを抑制するのが最優先事項であることも確かです。
献血を必要としている人は全国で1日約3000人と言われています。そして、この人数は不足した血液に合わせて調整出来るものではありません。
献血などの血液事業は国の許可を受けた日赤が一手に引き受け。日赤によると治療で輸血を受ける人は毎日全国で3000人。
そのためには1日に13000人に献血に協力してもらう必要あり。
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/427921.html
緊急事態宣言が延期されたことにより、献血不足はより深刻になっています。
現在の不足分は約4万4000人分と途方もない数字です。
昨年4~12月、首都圏の1都3県で約2400件が中止になった。その影響で約4万4000人分の血液(400ミリリットルを1人分と換算)が不足
https://mainichi.jp/articles/20210121/k00/00m/040/363000c
しかし、「献血不足」と言われても、イマイチピンと来ない方も多いはずです。コミケとか免許センターとか大学でたまに呼びかけてるやつだよね?ぐらいの認識でしょう。
日本赤十字社による献血が必要な理由は以下の通りです。
Q.なぜ献血が必要なのですか?
A.血液は酸素や栄養の運搬、免疫など人間の生命を維持するために欠くことのできない多くの機能を担っています。現在、血液の機能を完全に代替できる人工血液は存在しないため、医療において輸血は欠かすことができない治療法となっています。みなさまの献血によって必要な血液を確保し続けなければ、現代医療は成り立たないのです。
https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/tokyo/special/m6_03_09_00_index9.html
私事ですが、これを書いている今、私はネフローゼ症候群の巣状糸球体硬化症という病気の再発で入院しています。
腎臓が働きにくくなってしまっているため、体の浮腫みに対する治療としてアルブミン製剤という薬を点滴で投与してもらいました。
これが、献血された血液から作られた血漿分画製剤という分類のアルブミン製剤です。
医療ドラマとかだと真っ赤なパックを持って来て、それを患者さんにガーって流し込む(すいません語彙力)イメージもあるのですが、輸血された血液は、その用途に合わせて加工されるのです。
皆さんに献血していただいた血液は,血液センターで肝炎ウイルスやエイズウイルスなどの感染を予防するための検査(血液中のウイルス抗体検査や,より高感度なウイルス核酸増幅検査(NAT)など)を行い,陰性のものだけを原料にして,輸血用血液製剤(※1)と血漿分画製剤(※2)に加工され病院で使用されます。
※1輸血用血液製剤
献血された血液をそのまま使用する全血製剤(現在はほとんど使用されません)と赤血球,血小板,血漿成分に分け,製造される成分製剤があります。成分製剤は,手術時の出血や貧血には赤血球製剤を,血小板減少時には血小板製剤を輸血するなど,必要な成分のみをおぎなう目的で使用されます。
※2血漿分画製剤
献血された血液から血球を除いた血漿を多人数分プールし,アルブミン,免疫グロブリン,凝固因子などの成分に分け(分画)作製されます。血漿分画製剤には,アルブミン製剤,免疫グロブリン製剤,凝固因子製剤などがあり,それぞれ,低アルブミン血症,重症感染症,血友病などの患者さんに使用されます。
https://www.aichi-med-u.ac.jp/hospital/sh15/sh1503/sh150303/sh15030301/sh15030301_03.html
つまるところ、現在の医療では、元が血液だとわかる状態で使用されることは、多量の出血が見られる際の赤血球製剤ぐらいです。
上で書いたアルブミン製剤ですが、前回の入院でも使用していたのですが、これが献血された血液から作られたものだとは全く知りませんでした。(しれっと当然の知識かのようにひけらかしてすみませんでした…。)
そして、ここからが大事です。
「僕は血液が必要だし、皆にも必要な時が来るかもしれないから献血してね!」が今回の本旨ではありません。それは建前に過ぎません。
献血をお願いする理由と本音
単純に血液が必要ならば、退院してからせっせと献血に通えばいいだけの話なのですが、
話はまた戻りまして、ネフローゼ症候群という基礎疾患を持っています。
この病気の場合は、献血が出来ません。(薬なしで寛解して5年?ほど経てば出来るらしいのですが…確かな情報ではありません)
その他、ネフローゼ症候群、アレルギー性疾患等と診断されている方は、服用されている薬剤の影響や献血による疾患への影響が危惧されますので、献血をご遠慮いただいています。
http://www.jrc.or.jp/donation/about/refrain/detail_01/
ということで、この投稿は、
血液製剤(献血)のお世話になっているので、
↓
献血しに行きたい!けど…
↓
献血できない病気を持っている…
↓
よし、お願いするしかない! ← 今ここ
という状況です。
自分では献血が出来ない状態だからこそ、
一人でも多くの人にお願いしようと、
noteに書き散らしている次第ですm(._.)m
態度としての建前では、「献血に行って欲しい」ですが、
感情としての本音では、「自分で献血出来ないから、他に人に頼むしかない」
が実際のところです。
献血と言うと、募金や社会貢献活動にゴミ拾いなどなど「偽善」にも似たような曖昧なイメージがあり、かつ、誰の何のために役に立つのか分からないことも多いので、特に何の意味も無く近寄り難い雰囲気を持っている方もたくさんいると思います。
しかし、街で献血車を見かけた時、CMを観た時、病院で点滴を受けている人を見た時など、少しでも献血のことを思い出して貰えれば、この投稿は大大大成功です!
もっと言うと、献血という実行に移して貰えれば、天にも昇るような気持ちに…は言い過ぎですが、本当に嬉しいです!!!
献血ルームの紹介
献血ルームの一覧
https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/tokyo/place/m1_01_00_index.html
では、献血はどこで出来るのか!?
皆目検討もつかない方のために、
独断と偏見と気まぐれで献血ルームの紹介です!!!
渋谷から立川、それにスカイツリーのある押上まであり、
池袋には2ヶ所あります!新宿はなんと4ヶ所!!
では、気になった献血ルームを独断と偏見で紹介します!
まずは池袋い〜すとです!
サブカルとストリートの交差するディープな池袋、ここは謎解きルームのような雰囲気…?と思ったあなたはほぼ正解です。
占いイベント(現在は休止中)もやっているそうなので、
献血が出来て、しかもささやかなプレゼントも貰えると、
一石何鳥なのか分からないお得感があります!
数えたら普通に二鳥でした!!
献血ルームはこのように土地柄に合わせて、イベントや内装が特色があります。近未来的な秋葉原も献血界ではよく話題になっています!
続きましては都庁献血ルーム!
コンパクトな空間ながら安らぎを与える観葉植物、さらには東京都議会議事堂の地下にあることから、「献血センター界の小さな巨人」と言われています。今、言い始めました。
パスポートや運転免許証の更新など時間がかかり、待っているだけで気疲れしてしまいますよね…。
そんな時は是非こちらへ!ここでは、本を多数置いていることを売りにしているのですが、挽きたてのコーヒーを飲みながら本を読んでいれば有意義な待ち時間になることは間違いありません!その際に献血までしているのですから、社会貢献まで出来てしまうなんて、本当最高じゃないですか???
献血を支える小さな巨人とはあなたのことだったのです…🙏🏻🙏🏻🙏🏻
三つ目は、吉祥寺タキオン!
井之頭公園の「緑と水」をイメージして作られた献血ルームで、家族連れの多い吉祥寺とあって、おしゃれ空間です。
吉祥寺は面白い街なんですが、一息つけるような場所があまり無いのが欠点です。カフェは高い、やたら人多い…しかし!
そんな場所だからこそ、どのような人も落ち着けるオアシスとしての献血ルームが吉祥寺タキオン!
駅からも激近なので、お買い物の行き帰りにちょっと寄るのも全然ありです!
ちなみに、「タキオン」というのは、SF作品等でお馴染みの超光速粒子を指しますが、なぜこの名前が献血ルームに付けられたか確認出来なかったので、是非あなた自身でこの理由を解明して下さい。(分かったら教えて貰えると嬉しいです…)
3つの献血センターを紹介しましたが、献血車もありますし、これ以外にも都内に献血センターは10以上ありますので、ご安心下さい。
しかも、今ならバレンタインキャンペーンや、アニメ「ゆるキャン」クリアファイル配布なども行っていますので是非お好きな機会にどうぞ!
https://www.bs.jrc.or.jp/ktks/tokyo/2021/01/post-311.html
さて、緊急事態宣言が延期されていますが、「献血は不要不急?」という問いに対しては以下の通りです。
日本赤十字社は今、「献血は不要不急の外出にはあたらない」として協力呼びかけ。https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/427921.html
東京都赤十字血液センターの玉木亮さん(42)は「輸血が必要な患者は宣言で減るわけではない。献血は不要不急の外出に当たらないので多くの皆さんに協力してほしい」と訴える。https://mainichi.jp/articles/20210121/k00/00m/040/363000c
献血は不要不急ではありません!今、必要です!!
重ね重ね、よろしくお願いします!!!
シェアやコメントもぜひ!!!
何度でも言います!献血のご協力をよろしくお願いします!!!