メンタルや体調に大きく影響“乱れたホルモンのセルフバランシング法”
■ホルモンの乱れによる諸症状
私たちのホルモンバランスというものはとても繊細でちょっとしたストレスや疲労の蓄積などによって簡単に乱れてしまいます。
特に女性の場合は女性ホルモンが生理周期や妊娠を制御する働きがあるので、女性ホルモンが減少すると生理不順や生理痛、自律神経失調症や不妊などを引き起こす可能性があります。
さらに加齢による女性ホルモンの減少は更年期障害の症状が出る原因になるとも言われています。
また、ホルモンバランスの乱れによる様々な体の不調は女性だけではなく、男性の場合もあると言われています。
男性の場合、性機能関連が主な症状とされていますが、中高年で妙に気が短かったり、変な所で怒りを爆発させる男性を見たことはありませんか?(危険なあおり運転で逮捕されるのもこのあたりの世代が多いですよね)
これも男性の更年期障害より引き起こされるトラブルと言われています。
ではどのようにしてホルモンバランスを整えればよいのか?その方法が知りたい方も多いはずです。
ではホルモンバランスを自分で整える方法をいくつか紹介していきます。
■ホルモンのセルフバランシング
①睡眠の質の向上
ホルモンバランスが乱れる大きな原因とされているのが不規則な生活習慣です。
十分な睡眠をとることはもちろんですが、“睡眠の質”に注意することも大切です。
これは眠りを誘うホルモンであるメラトニンが活発になるのが午後10時から午前2時(いわゆる睡眠のゴールデンタイム)までの間と言われているので、この時間帯に眠りにつくように心がけたいところです。
これは睡眠のバランスに影響を与えます。
・深い眠りを表すノンレム睡眠
・浅い眠りを表すレム睡眠
これらを交互にバランスよく繰り返す事で眠りの質が良くなると言われています。
このためには例えば部屋の温度・湿度・音・光などの環境を自分好みのリラックスできる空間に改善したり、就寝前の食事やテレビ・スマートフォンの画面を見るなど脳を活性化させてしまうものを避けることが効果的です。
②食事の偏り改善
甘いものや油っこいもの、または肉類中心の食生活栄養バランスが偏り、ホルモンバランスを崩しやすくなります。
野菜や魚類を中心とした栄養バランスの良い食事を続ける事が大切ですが、それ自体がストレスになってまっては効果が薄れてしまうのでできることから少しずつ改善していきましょう。
女性の場合は女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用を持つイソフラボンを多く含む大豆食品がおすすめです。
また、女性ホルモンの分泌を促進する働きがあるビタミンE・B6などの栄養素も意識して摂取する事が大切です。
最近はPMS(月経前症候群)を改善する効果が確認されたテアニンなどホルモンバランスを整える作用を持つサプリメントが増えているので、用法容量に気を付けながら試してみるのもよいのではないでしょうか?
■さいごに
ホルモンバランスはストレスに対して非常に敏感なので、アロマテラピーや好きな音楽を聴くなどリラックスタイムを作ったり、ウォーキングやストレッチなどの適度な運動を定期的に行う事もホルモンバランスを整えるのに良いと言われています。
みなさんも無理のない範囲でホルモンのセルフバランシングを始めてみてはいかがでしょうか?
●豆知識 いつでもできるセルフバランシング
ホルモンバランスを整えるとされるツボ
→親指・人差し指の付け根に位置する合谷
ぜひお試しください。