“支配欲”
支配欲とは…相手を自分の意のままにしたいと思う意志がとても強いということです。
自分の思い通りに行動させたい という気持ちが強く、相手がそれ以外の言動をすると怒りをぶつけてくるという特徴があります。
支配欲や独占欲は誰しもが持っているものですが、それがひどくなるときちんと対処しないとどんどん状況が悪くなっていきます。
今回はこの“支配欲”が強い人の心理や特徴についてお話していきます
■支配欲が強い人の特徴
■暴力的
支配欲の強い人は、何をするにも直ぐ手が出るなど暴力的な人が多いです。
言葉で諭すことはせずに、手が先に出るので人間関係では怖れられる存在でもあります。
上手く行かないことがあると、自分が満足するまで行動する傾向もあり、恋愛においては恋人に依存する方もたくさんいます。
手が出る以外にも、言葉や精神的な暴力によって内面から支配することも特徴です。
支配欲を感じさせる人は、他人の気持ちを考えようとせずに自分の色に染めようとします。
しかも、どんな手を使ってでも自分の所有物のように人間を扱うこともあります。
厄介なのが、周囲の人物が支配欲から苦しんでいるのに、本人の自覚が無いことが多いのです。
無自覚だから支配欲を指摘されても、「そんなの知らない」と開き直ってしまいます。
実は恋愛関係のトラブルで多いのが、相手の支配欲に苦しめられて逃げ場を失ってしまうこと。
攻撃的な依存によって、相手の自由を奪う支配を当たり前のように行います。
一方的なコミュニケーションにより他者の生き方さえ制御してしまう。
支配欲の強い人は、そのような恐ろしい一面を持っているのです。
■自己中心的
支配欲が強いと何かに依存したり上手くいかないことがあると露骨に顔に出るなど、表面的な表現や行動、言動が攻撃的です。
周囲の人間よりも自分が一番と考え、他人の気持ちを理解しようとしない方も多い。
しかも尖った性格により、関わる事柄を攻撃的に考えるので、優しい人間の気持ちが蔑にされてしまう場合も。
自分中心で世界が回っている振る舞いにより、納得できないことがあると周りの目を気にせず攻撃的な言動・行動に出てしまうのです。
心理として、自分の能力を過大評価しているので、自分の能力や意見が絶対に正しいと譲らない。
間違った意見を他者が正そうとしても、自分に逆らう者として攻撃的言動や行動をされることもあります。
支配欲によって自身にとって都合の良い環境を構築しようとするのです。
当然、そんな乱暴な環境に周囲の人間は反発しますし、最終的にたった一人になってしまいます。
支配欲から自己中心的な言動や行動によって人が離れていき、事の重大さに気づいた時は誰も助けてくれない状況になります。
仕事やプライベートなども支配欲によって崩壊してしまう場合も多いのです。
■異常に負けず嫌い
負けず嫌いというのも支配欲の強い人の心理的特徴といっていいでしょう。
「人生は勝つか負けるかだ」と考える傾向が強く、何かにつけて、自分は人に勝っているか負けているかを考えないではいられません。
支配欲の強い人にとって、人を支配するというのがつまり「勝ち」ということになるのです。
自分が相手を支配してしまわないと、逆に相手から支配されることになりかねません。
それでは自分が敗者になってしまいます。
あらゆる人間関係について、支配欲の強い人は、人を支配することによって、勝者になろうとするのです。
よく、恋愛をすると、恋人を支配しようとする人がいますが、それも同じ心理と考えていいでしょう。
恋愛において支配する人は支配される人をコントロールし、自分の思うがままの付き合いをすることができます。
そのことによって、「自分は勝者である」という認識を持ち、満足感を得ることができるのが、支配欲の強い人の特徴といっていいでしょう。
これは性別を問いません。
男性が女性を支配するイメージが強いでしょうが、実際に女性が男性を支配するケースも少なくないのです。
特に結婚をすると、そういう力関係になるケースが多いと考えていいでしょう。
■支配欲の強い人への対処法
ここでは支配欲の強い人への対処法を簡単にまとめておきます。
①否定しない
支配欲の強い人は自己肯定感が低いという特徴があり、自分が否定されることを嫌がります。
そこで、支配欲の強い人と接するときにはできるだけ相手を否定しないようにしましょう。
特に注意したいのは会話において否定するということです。
例えば、相手が何かのことについて自分の意見や考えを述べたとします。
さらに、あなたに自分の意見に同調するかどうかを確認してきたときに、気をつけましょう。
もし、相手の意見と自分の考えが違うと思っても、そこで否定してしまうと相手は自分は負けたという気持ちを抱いてしまい、さらに上に立って攻撃してきます。
それで、仮に相手の意見に同調できないとしても、それを否定するのではなく、まずは相手の考えを受け入れるようにしましょう。
例えば、「なるほど」とか、「君がそう思うのもわかるよ」というような言葉をかけてあげるだけで相手は安心します。
注意したいのは「でも」とか「だけど」というような接続詞は極力避けるということです。
このようにするなら、相手は否定されたとは感じません。
それで、どんな些細なことでも否定はしないようにしましょう。
②適度な距離を取る
支配欲のある人は自分の思い通りに物事を進めたい、相手に言うことを聞いて欲しいという傾向があります。
それで、そうした人たちとは適度な距離をとるということが重要です。
ここで注意したいのはただ距離をとるのではなくて、適度に距離をとるということです。
支配欲の強い人と完全に距離をとってしまうと、相手はもっと強く行動に出て、言うことを聞かそうとしたりしますので、適度な距離というのが大切なのです。
どのように適度な距離を保つことができるのでしょうか。
相手からのメールにすぐに返信したりするのではなく、ちょっと遅れて返事したり、相手からの電話にすぐでないで、時間を置いてから電話したりという方法があります。
もちろん、その際にはきちんとした理由を準備しておくべきです。
例えば、仕事ですぐに返事できなかったとか、車を運転中だったなど正当な理由を相手に伝える準備をしておきます。
このような正当な理由があるならば、相手はあきらめますし、さらにターゲットを別の人に向けますので、こちらを構わなくなります。
結果として適度な距離を保つことができるので、相手から縛られないで自分の予定をこなすことができるのです。
③自分の意見はしっかりと持つ
支配欲の強い人は誰に対しても同じように、自分の思い通りにさせたりというようなことはしません。
実は彼らは相手を見て、接し方を変えています。
例えば、優しくておとなしい性格の人だとわかると自分の意見を通そうとしたり、自分の思い通りにさせようとします。
しかし、きちんと自分の意見が考え方がある人には支配欲が強い人も強く求めません。
そこで、自分の意見をしっかりと持つようにするならば、支配欲の強い人に対処することができます。
そのためには、きちんと自分の意見を伝えることが重要です。
しかし、この際に気をつけたいのが相手を理屈で言い負かさないということです。
自分の意見を述べることは相手を打ち負かすということではありません。
相手の反応がどうであれ、まず自分の考えを伝えるということに意識を集中しましょう。
伝え後の反応は相手に任せます。
仮に相手が受け入れられないような感じでも、決して理屈で追い詰めて、相手が受け入れるよう強制しないでください。
支配欲強い人は理屈で言い負かされると、逆に怒ってしまいます。
そして、攻撃的になってしまうのです。
それで、自分の意見を伝えるときには伝え方に注意しましょう。
■さいごに
支配欲が強いときくと真っ先に男性が思い浮かぶのではないでしょうか。実際に多いのはやはり男性ですが、支配欲の強い女性もたくさんいます。
いわゆる独占欲が異常に強いというタイプです。
こうした支配欲が強い女性に振り回され続けて人生を台無しにしてしまうケースがとても多いので、その関係が固定される前にきちんと線引しておきましょう。
相手を支配しようとしても本当の信頼関係は築くことができません。
相手のことを尊重し、しっかりと向き合うことでよりよい関係が築けるのではないでしょうか。
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