「銀本」を使うときに、意外と抜けがちな視点2(公立中高一貫校 適性検査問題集)
こんにちは!公立中高一貫校対策の「iBASE」です。
「銀本」の使い方に関する記事を、先日アップしたところ、大きな反響を頂きました。今回は、その第2弾です!
「銀本」の正式名称は『公立中高一貫校 適性検査問題集 全国版』と言い、表紙が銀色であることから「銀本」と呼ばれています。
一般的に過去問が載っている本を「赤本」と呼びますが、全国の公立中高一貫校の過去問が網羅されているのが銀本です。
さて、前回のnoteでは意外と抜けがちな視点として「難易度順」をご紹介いたしました。(詳細は前回のnoteをご確認ください。)
今回は解いた後に着目して意外と抜けがちな視点をご紹介いたします。
まずは問題選定がカギ
前回の記事でも触れましたが、まずは何と言っても問題選定がカギです。
銀本は”全国”の”公立中高一貫校の過去問が網羅”されているので非常に便利だと思いませんか?
でも実はここが落とし穴なんです。
とにかく多くの過去問が掲載されているから順番に全部解いていこうとすると子どもたちが迷子になってしまうのです。
実際に各校の過去問を比較すると傾向が全然違うことがわかるかと思います。それなのに公立中高一貫校だからといって全部の問題を解くことは非効率的だと考えています。
私立の中学受験をするからといって、全国の私立の入試問題を解こう!とはなりませんよね?(時間的にもほぼ不可能だとは思いますが)
ご家庭のみで問題選定をするのは難しいとは思います。学校や塾の先生にヒアリングするのはもちろんのこと、それでもわからない場合はiBASEにご相談していただければと存じます。
まずは自分の志望校と似通った傾向の学校がないかを探すところから始めましょう。
意外と抜けがちな視点:「答え合わせ」
銀本を扱う際に最も注意すべきは”解説の薄さ”です。
銀本の実物を見たことがある人はよくご存じかと思いますが、問題パートと解説パートでページ数が全然違うことに驚かれたことはないでしょうか?
正直に言って、銀本は解説が十分とはいいがたいです。
自分で解説を読んでもわからないため、必ず誰かに解説してもらう必要がある問題集だと言えます。
銀本が過去問揃っていて便利とはいえ、子どもたちが答えまでの道筋がわからず、モヤモヤしたまま終わるような使い方は好ましくありません。
そして公立中高一貫校の問題で あるある なのが、式や説明を書かせる問題です。このような問題は第三者に見てもらわなければ、子どもたちが自分で答え合わせをするのは困難です。
でも、答えがあっているので式や説明も十分だろうと考えてしまう方が非常に多く見受けられます。
実際にこれまでも授業をしていく中で子どもたちに「なんでそう考えたの?」と質問すると返事に詰まる子を多々見てきました。
もちろん答えはあっているので自分なりに考えを持って正解までたどり着いたはずでしょう。
ですが、第三者に伝わらなければ試験の上では不正解とされてしまいます。
皆さんも自分の考えが伝わらずにモヤモヤした経験はないでしょうか?
子どもたちも一緒です。伝わらないというのは非常にストレスです。
なので、「第三者を活用した学習」で、地道に練習し、表現力を磨いていきましょう。
余談ですが、相手に自分の考えが伝わるというのは非常に気持ちがいいことです。子どもたちが「伝わらないならいいやー」ではなく、「わかってもらえて嬉しい!」と前向きに進んでいけるようにサポートすることを私たちは重視しています。
学ぶ楽しさ、それが伝わる嬉しさを子どもたちと共有したいと思います。
プロ講師&専属アドバイザーがサポートします
さて、今回は「銀本」の扱い方をアップデートいたしました。すでに塾にお通いの方は、ぜひ上記のような観点を持って、普段の先生に解説をお願いしてみてください。
今の対策で本当にあっているのか不安…」という方は、対策方針の「セカンド・オピニオン」として、iBASEのプロ講師による指導もぜひご体感ください。
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