言葉に逃げるのは、もうやめよう
はじめに
とりあえず下記の志望動機を見てください。
なんとなくありきたりで、聞こえの良い言葉を並べているようにしか聞こえないですよね。
私が貴社を志望する理由は、より多くの人にお菓子を届け続けたいからだ。私は貴社のクッキーなどを物心付いた時から食べており、20歳を超えた今でもそれが私の支えとなっている。このように年代性別を問わず、長年にわたり心と体の健康を支える商品をより多くの消費者に届けたいと思い、貴社を志望する。また、営業職を志望する理由は、「目の前の人を笑顔にしたい」という私のビジョンを最も実現できると考えるからだ。カフェのアルバイトではシフトリーダーとして店内外の人々の笑顔に貢献し、結果として多くの目の前の人を笑顔にすることができた。したがって、より多くの人に新たな笑顔を届けたいと考え、貴社の営業職を志望する。
入社して活躍する想像ができますか？
やりたいことは明確ですか？
笑顔を届けたいならお菓子じゃなくても良くないですか？
「笑顔」って何ですか？
なぜ心と体の健康を支える商品を届けたいのでしょうか？
志望動機とは、「御社のファンです💫」ではなく、「一緒に働きたい」と思わせられるかどうかです。
その内容、構成、ワーディングで、自分の伝えたいことが最大限伝えることは可能ですか？
もし思考を放棄し、「新たな価値観」や「笑顔」、「コミュニケーション」等の言葉を脳死で使っている場合、言葉に逃げているということ。
言い換えれば、ありきたりな言葉を並べる志望動機から脱するためには、言葉に逃げないことが大切、それを今回は伝えたい。
自己紹介
毎度お馴染みの茨城の坂口(@ibaraki25)です。
初めましての方もいらっしゃるかもしれないので、まずは簡単に私の自己紹介をします。
【属性】
学歴：私立文系
就活時期：学部2年の3月
海外経験：1年間
部活・サークル：なし（半年で辞めました、わら）
資格：なし（MTの免許は持ってます、めっちゃ運転上手いです）
【インターンシップ】
メーカーマーケ7社, 戦略/総合コンサル4社, 総合商社3社, 総デベ1社, メガベンチャー多数
【内々定】
メーカーマーケ, 戦略/ブティックコンサル, 総合商社, ベンチャー
自語りはさておき、、、
今回は、「言葉に逃げたビジョンは、もうやめよう」というお題です。
前回に引き続き、「こいつは何をたいそうなタイトルをつけているんだ…」とお思いでしょう。
数ヶ月以上、みなさんの志望動機を拝見し、
「思考を放棄し、言葉に逃げているな・・・」と感じました。
そこで、今回は言葉に逃げない志望動機を一緒に書いてもらうために筆を取ろうとなったわけです。（PCだろ！というツッコミはさておき…）
詳細はこのあと記述しますが、
「志望動機をどう書けばいいか分からない」
「企業分析に膨大な時間がかかる」
「面接官に刺さる実感があまりない」
上記のような方々におすすめの記事です。
本noteでは、私自身の就活経験やメンタリング経験を用いて、志望動機をブラッシュアップできるような内容にしました。
このnoteを100%モノにすれば、志望動機だけでなく、ガクチカだろうと価値観に関する質問であろうと、どんな質問に対しても自分らしさが溢れる回答をできるようになるはずです。
志望動機を再確認したい25卒の方や、志望動機をどのように書けば良いのか分からない26卒の方は是非ご覧ください。
これを何度も何度も読み込み、
アナタの血肉にしていただければなと思います。
※本noteを購入していただいた方には志望動機の添削1回分をさせていただきます。購入後、奮ってDMに来てください。全力で受け止めます。
言葉に逃げるのは、もうやめよう。
さて、本noteでは前回の『「どう」伝えるのか、ではなく、「何」を伝えるのか』に繋がる内容となっています。
※前回のnoteを購入せずとも理解できる内容にしてあるのでご心配なさらず。
表現どうこうではなく、そもそも「何を伝えるべきか」の幹が定まっていないにもかかわらず、枝葉であるワーディングや内容にこだわることは、目的と手段が混合しているというお話です。
今回のnoteは、Whatが明確に定まっているにもかかわらず、自分の伝えたいことが最大限伝わるような志望動機を書くことができない方に向けたものとなっています。
例えば、「巻き込んだ」という言葉を仮に取り上げましょう。
私ならそこから5W1Hで最低3回は深掘りをします。
[巻き込んだ]
↪︎どのように？
↪︎その中でも意識したことは？
↪︎それだけで巻き込める？一時的なものじゃないの？
↪︎なぜそのアプローチ？etc…
永遠に深掘ることができちゃうんですよね。
この「巻き込む」という言葉がまさに、「言葉に逃げている」ということです。
確かに都合の良い言葉って楽だし使いやすいです、その気持ちは痛いほどわかります。
しかしその結果、解釈自由度の高い言葉となり、伝えたい人柄が伝わらなかったら勿体無いですよね。
安易な言葉に逃げることは思考の放棄です。思考のゾンビ化です。
思考をサボらず逃げず、自分の伝えたいことが最も伝わる言葉を問い続けてほしいです。
これが、"自分の言葉で語る"という意味です。
志望動機とは？
さて、タイトルの真意がお分かりいただけたところで、本題に入っていきましょう。
そもそも、志望動機とはなんでしょうか。
志望動機とは、応募した企業でなぜ働きたいのかを伝える項目です。 企業の採用担当者は、応募者から志望動機を聞き、確認することによって、自社への理解度や入社意欲の高さを見極めたいと考えています。 採用担当者が「この応募者と一緒に働きたい」と思うような志望動機が伝えることができるよう、準備をしましょう。
これを見て「へえ、御社大好きアピをすればいいんだ💫おぢはウチの得意分野✌️」と思われた方もいらっしゃるでしょう(そんなことない)。
しかし本来あるべき志望動機はこうです。
「この人と一緒に働きたい…！」
そう思わせられるかどうかです。
重課金したオタクは推しと結婚できますか？できませんよね？
そういうことです。
そのためには何が必要なのか。
御社に入ってやりたいことが明確か
御社で長く働いてくれそうか
御社で活躍できそうか
一緒に働いていて心地良いか
要素は上記の4つに集約されるかと思います。
さて、ここで冒頭に掲げた志望動機を再度見てみましょう。
私が貴社を志望する理由は、より多くの人にお菓子を届け続けたいからだ。私は貴社のクッキーなどを物心付いた時から食べており、20歳を超えた今でもそれが私の支えとなっている。このように年代性別を問わず、長年にわたり心と体の健康を支える商品をより多くの消費者に届けたいと思い、貴社を志望する。また、営業職を志望する理由は、「目の前の人を笑顔にしたい」という私のビジョンを最も実現できると考えるからだ。カフェのアルバイトではシフトリーダーとして店内外の人々の笑顔に貢献し、結果として多くの目の前の人を笑顔にすることができた。したがって、より多くの人に新たな笑顔を届けたいと考え、貴社の営業職を志望する。
入社して活躍する想像ができますか？
やりたいことは明確ですか？
笑顔を届けたいならお菓子じゃなくても良くないですか？
「笑顔」って何ですか？
なぜ心と体の健康を支える商品を届けたいのでしょうか？
結果→じゃあずっと弊社のファンでいてね！お祈り！（アルフさんvo.）
要は、「一緒に働きたい…！」と思わせきれないんです。
さらには抽象的な言葉多く、言葉に逃げ過ぎていますよね。極端に言えば、幸せも新たな価値観も届けないような民間企業なんてないです。
一旦…
情報量多いですよね。ごめんなさい。
これだけはマストで覚えてほしいことをまとめたので、一旦整理してから次を読み進めてくださいね。
[ここまでのまとめ]
・思考を放棄せず、自分の伝えたいことが最大限伝わるような言葉を問い続ける。それが、「言葉に逃げない」ということ。
・志望動機とは、「御社大好きです！」ではなく「一緒に働きたい！」と思わせること
・一緒に働きたいとは？
＝「やりたいことが明確」＋「長く働いてくれそう」＋「活躍できそう」＋「一緒に働いて心地良さそう」
志望動機の3つの要素
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