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バカロレアDP1生、再度DP1からやり直すには? 生徒会の話しも。

日本の国際バカロレアの高校

高校生にはいろいろな悩みがでてきます。

もちろん、最大の悩みは大学進学になります。

国際バカロレアのIBDPは、高校2・3年の2年間のプログラムです。

かならず、2年間のカリキュラムを終えます。実質は1年半程度ですが、この2学年のプログラムの間に高校生は多くの悩みを抱えます。

まず、成績。

1年目を終えると、2年目の成績のめどがたちます。

もし1年目で英語力も不十分。2年目終了までに良い成績を取るだけの英語力が間に合わない場合は、再度DP1からやり直す選択もあります。

日本の高校の場合は、それが自由にできないことも多いですが、海外のIBDP校では普通に選択できます。つまり、海外へ転校をするというアイデアは良いしょう。

もちろん、学校によってですが留年というように、DP1を再度行うことも不可能ではありません。学校に相談しましょう。これは決して特殊な選択ではありません。

実際は、DP1からやり直すことより、DP2を2回行うことのほうが効率は良いですが、英語力が不十分であれば、DP1から再度行うことにメリットが多く出ます。

英語力が十分あった方が得点を取りやすいIBDPですが、英語力だけの為であれば1カ月でも早く海外へ出発した方がよいでしょう。

その為には、早めに転校を決め、DP1の最初からではなく、その1学年下へ途中から転入する方法があります。これも転校先の学校との相談になります。

すでに経験したDP1を再度行い、さらにボランティアや課外活動も並行して、反省点を解決しながら再度取り組むことができます。これは多くのメリットがあります。

海外大学受験において、この”繰り返し”や、”再度”という言葉はマイナス要素ではありません。

大学進学で希望を通すには、DP1での成績は重要です。DP1である程度良い成績を取っておく必要があります。そして、それより良い成績をDP2の前半で取っておく必要があります。ボランティアや課外活動も、もう少しアピールできるものを行うこと、今まで行ってきたことをさらに充実したものとして、継続をアピールできるようにすること。

もし香港の大学を受験したいという場合は、日本人(外国人)の場合、もちろん成績が重要です。成績で足切りされます。しかし、学部があまり人気の高い学部ではなければ、成績にムラがあっても問題はありません。足切りの成績も低く設定されます。

香港などの大学受験では、他国籍の日本人としてのメリットがあります。最低1科目は良い成績を獲得しなくてはならないでしょうが、全ての成績が良い必要はありません。得意科目を作る必要があります。外国人枠がありますから、現地の生徒と比較して成績が低めでも十分に合格のチャンスがあります。

さらに、転校前の学校でDP1で行った生徒会長などの実績があればある程度大学合格が保証されます。転校後にその学校で再度DP1を繰り返し行う場合は、転校先でいきなり生徒会長を行うことが難しいかもしれませんが、生徒会長の経験を活かして生徒会メンバーや、下部組織に入ることも重要です。転校先の学校では積極的に担任・担当の先生と話しをし、アピールしましょう。

イギリスの大学受験では生徒会長としての実績が思ったより良い影響を与えないとも言えますが、面接時には有利なことが多くあります。

イギリスの大学には課外活動などは必要ないという噂を信じないようにしましょう。

生徒会長の立場で、教師と同級生ともあまりうまくいっていないという場合は、もう一度自分の立場を見直すべきでしょう。生徒会長とはなにかについて、おそらく勘違いしています。

生徒会長が生徒会長として大学受験(面接)で評価されるには、ボランティア精神や人助けを行う気持ちが非常に重要です。

生徒会長=リーダーシップ だけだと勘違いする生徒が多くいますが、生徒会長はリーダーシップを生徒たちの為に使い、学校(教師や校長)と交渉し、生徒にとってより良い学校生活になるようにサポートするのが役目です。

さらに、教師が生徒と良い関係を持てる為の橋渡しを行います。

生徒会長は、裏方のような役目に近いものです。華やかな司会や挨拶だけではなく、生徒の為に一生懸命というのが本来大学受験の面接でアピールできる内容になります。

面接などでアピールする場合は、かならず、生徒会長としてどのように生徒や教師の役に立ったかをアピールする必要があります。「リーダーとして〇〇した」という言葉は、何もしなかったということと理解されてしまいます。具体的に何をしたら生徒が喜ぶのか、教師が喜ぶのかを考え、行動しましょう。

また、課外活動としては、生徒会長だけでは不足します。必ず、スポーツでも文化面でも、また研究面でも、ボランティア活動でも、なにかに取り組みましょう。

最低でも生徒会長職以外で2つを記入できることが必要です。

研究は、自分の大学進学の希望にそった内容を自主研究し、コンペティションに参加して、少なくとも参加賞の証明をもらいましょう。

参加すれば参加賞(参加証明)がもらえますから、とにかく1度は参加します。

実際にDP1を繰り返す、さらに、その為に転校する、海外へ転校する場合は、将来それをアピール材料として使います。その為、ストーリーとして、ネガティブな理由でDP1を繰り返したというのではなく、大学で学びたい内容から、海外や他の学校でも学んでみたかったというように、大学での学びに結び付けるように説明する必要があります。

これは、大学受験の前に対策として考えるのではなく、転校準備している今から考え始めます。自己暗示のように、ポジティブなアイデアで行動していると自分で信じていきましょう。

DP1を繰り返すというアイデアは、普通の日本の高校生にはでない発想です。自分は目標がある、その目標の為に必死になっているという良い理由があります。

できれば、周りの生徒や教師にもこの考えをアピールし、自分は絶対にやりきるんだと宣言することで自分を追い込む必要があります。

友達関係などにも悩みがある高校時代ですが、人とは違う選択を行えるのであれば、それは声に出して言ってみることで、自分の勇気にもなります。



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