リーダーシップ と イジメ ★ イジメと多様性
日本のほとんどの高校生、中学生には、まったくリーダーシップがありません。
自分の子供にリーダーシップがあると思っていた人は多少ショックでしょうか?
「100人の生徒がいます。この中に、リーダーシップがある生徒はほとんどいません。」といった場合、何人が残りますか?
1人か、2人でしょう。平均して、クラスに1人いませんね。
もちろん、リーダーシップを発掘しているような有名校もあり、そこには多少そんな生徒がいるものです。
日本の自由応募・選考型プログラムの中に、リーダーシップをきたえるプログラムがあります。
表面的にはリーダーシップを鍛えるとか、その為の高校生プログラムとは書いてありません。
しかし、これは実は、リーターシップの練習になるプログラムで、主催者側はリーダーシップの有無を見ているプログラムです。
これに参加するには、簡単な作文・小論文を書いて応募し、高倍率の中から選ばれて参加します。
プログラムでは、提案型、発明型のグループワークと、そのディスカッション、プレゼンテーションを通して、リーダーシップや協調性、プレゼンテーション力や決断力などを測ります。
このプログラムの中でさえ、あまりにもリーダーシップがない生徒が多く、主催者側は毎回驚きを通り越し、すでにあきらめたというか、何か大きな時代の変化を待っている段階です。
しかし、海外からもオンラインで参加できるようになったここ2年間で変化がありました。
すでにピンときた人も多いと思いますが、海外に滞在する日本人のインター校生徒の中に、リーダーシップが非常に高い生徒がいます。
ただし、毎回1、2名です。
この1名は、その後、海外の有名大学進学が決まり、そのパワーに主催者も驚いています。
もちろん選考方法の問題もあるのかもしれないと考えますが、選考の問題ではありませんでした。
そして、海外インター校の生徒ならみんな良いというわけでもありませんでした。
バックグラウンドを確認すると明確でしたが、もっと実例の人数を増やしていく必要はあります。
1つ言えることは、そういった生徒は非常に苦労した環境・経験があり、プログラム応募時点での学校での成績が良いということです。
「苦労」がキーワードです。
さて、それでは海外でインター校に通う生徒たちの場合で話します。
その生徒が帰国した後、簡単にリーダーシップを発揮できるでしょうか?
もちろん、難しことです。
国内へ帰国・転校してきて、その学校でリーダーシップが発揮できない理由はまず、新しい学校・環境で前にでることをためらうということがあります。これが最大の理由です。
特に、友達がしっかりできていない状況では、それを行うことで異質と見られ、排除され、友達ができないリスクが大きくなります。
つまり、簡単にいえば、イジメ・仲間外れになるきっかけとなります。それを恐れています。
しだいに、その行動が身を守るためのふるまいになり、リーダーシップーを発揮できる場が校外へと限られてしまいます。
この時点で、校外での英語の活動(課外活動)ではまだ強い個性やリーダーシップを発揮できるのですが、英語での課外活動が少ないことで、徐々に埋もれてしまいます。
例え日本語のプログラムであれ、転校したばかりのような状況とその対処方法をとってしまい、日本人として埋もれていく、出ない杭(くい)になってしまうということです。
日本でかなり飛び出た個性を発揮した場合、最初はかならず大きく叩かれることがあります。
特に、マスコミやネット界隈で注目される段階は危険です。
ここを乗り切っていく人達が今もまだ教育界隈で話題の人たちですね。