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にほんみつばち 総集編


バラバラだったにほんみつばち4本をまとめました。
少し近況も加えて。

みつばち観察日記 1

を書きたかったのだが・・・

みつばちがいっぱいる

ということで
ネットの動画を目や頭が痛くなるまで見倒し
待受箱を作ろうと 寸法書いた紙を持って
アヤハに杉板買いに行ったら

出来上がってるの買うのとかわらない値段。
しかも 私はおそろしく不器用。

で、あわてて 巣箱とニホンミツバチ蜜蠟と キンリョウヘンを発注。
キンリョウヘンは高価だけど 期限切れ直前のクーポンで購入。

雨の中 こっちが南西こっちが南東、障害物あるとか木陰がないとか言いながら 巣箱をセッティング。
蜂が好きそうなお花まで見繕って。。


そしたら     いなくなった。。。
欲出してバタバタしたから 察知されたか。。
新居捜索隊の審査に合格しなかったのか。。

娘には 可愛くてずっと見てられたのにガタガタやるからや と怒られ。
巣箱持って石段駆け上がった時に自分で箱の角に膝蹴り入れて青あざできるし。

遠めの虫を見る動体視力は上がったけど。

公民館へ犬の集団予防接種に行った時 この蜂たちの分封元(たぶん)の動物病院の先生がやはって、いろいろ聞けて、すごいタイミングと思って、がんばったんだけど。。。

ミツバチの生態 面白い。
内勤さん(交代制で24時間稼働) 外勤さん(朝から夕方まで。蜜の蓄えが十分だと雨の日お休み) だって。

蜜の絞り方や 柚子ハチミツの作り方まで勉強したのに。

とらぬ ミツバチの をやりすぎた。




奥の薪置き場にみつばちがよく来るんだけど

みつばち観察日記 2


キターッ!! キタ キタッ!薪の方によく来てた、パッチもん(ごめん)のみつばち風ではなくみつばち巣箱(日本みつばち蜜蠟塗り)&キンリョウヘンのほうに本物(と思われる)みつばちがさかんに出入りしている。
すっかりあきらめて 忘れかけていた。キンリョウヘンも 水やり忘れて からっからになってることが多かった。
たくさんのみつばちが 隙間6mmぐらいの出入り口を出たり入ったり。
写真撮りに行って ご機嫌損ねたら取り返しがつかないので 隠れて観察。がっ!! 
スズメバチも 数匹飛んでいる。こういう場合 どうしたらいい?
スズメバチを嫌がって みつばちたちが引っ越したらどうしよう。
殺虫剤使えないし、かといって防護服なしで丸腰でスズメバチと戦う勇気はない。                               

キンリョウヘン
じっと見ていると怖い

スズメバチは 毎年 庭に来ているので、こわくはないけど、
それを嫌がってみつばちたちの巣箱選びの候補から落とされたら残念すぎる。
パニック。

スズメバチ退治に関して 先輩たちから アドバイスいろいろ
はたいて踏みつぶす
ラケットでバシッ
など

そして、ラケットの素振りの練習をしている間に

家人が 蚊取り線香を焚いた
巣箱のすぐ近くではないけど、4mぐらい離れた小屋の天井裏に。

そして いなくなった。 スズメバチも   みつばちも。。。

みつばちの先輩たちに聞くと
・巣を作ろうとしているこの時期のみつばちは ものすごーく忙しくてス 
 ズメバチを気にしている暇はない
・春のスズメバチは そんなに獰猛ではない
・蚊取り線香は・・・あかんかったかも
・偵察隊の中でも 発言力の強いハチの意見が通る
・そんなに擬人化しても意味なくて ハチにとって居心地がいいかどうか  だけ
・ハチが居心地いい環境とは・・・ハチに聞けたらいいね
・西日があたった・・・ハチは午前中 仕事、午後は休憩だから その時  間に西日があたったのは OUTかも・・・ガーン
・人がウロウロする・・・庭なので

それぞれが いろんな原因をあげつらうが、 人間なのでわからない。

とにかく お気に召さないことがあったことだけは確か。

でも ご近所の巣箱には 大きな群れが住みついて 女王蜂が卵も産んでいるらしい。 そして 新米のハチに 巣箱の位置や 形や 帰り方などの訓練をする 「時騒ぎ」というのも 起こっているらしい。
「時騒ぎ」 ネーミングが かっこよすぎてゾクッとする。
そこには 教官のハチもいるんだって。 迷子にならないようにフェロモンで誘導してるんだって。  なんか すごい。
老バチは、入り口の番をし、スズメバチがきたら真っ先に闘い死んでいくらしい。
手をつないでチェーンになり、リレーで運んだり、一斉に並んで羽ばたいて換気したり、まるで群れ全体で一匹の生き物のよう。

 西日の当たらない木陰や、屋根や キンリョウヘンを十二分に整えまして いつの日か また来ていただけることを夢見ています。。

その後こんなに蜂蜜に恵まれました
別の群のですが



ミツバチ てんやわんや


いきなり 友人が45ℓ袋2杯分のミツバチの一群を持って来た。
ニホンミツバチが分封したとのこと。
うちはこの3年、偵察隊のハチが巣箱に入ったりはしていたが、住み着いてはもらえず、巣箱は空き家状態。
蜜蝋も塗っていないし、キンリョウヘンも開花していない。
さて 入居してくれるか。

突然だったので、巣箱の場所、方角 決めていない。
南もしくは南東が開けていて、西日があたらず、目標となる大きめの木があって・・・となると 難しい。包囲磁石を持ってあちこち庭を走り回る。
穴を開けてあるとはいえビニールのゴミ袋の中でハチが圧死してはかわいそうだとバタバタ。

良さげな所は堆肥置き場になっていて、庭畑担当の家人にちょっとだけ移動してくれないかとお願いしたけど、ぶつくさぶつくさ・・・
めんどうになって、もういいわ、と、娘の家の庭に大移動することに。

すでに半分くらいは巣箱に入ってくれているので、移動のせいでハチのご機嫌を損ねるのが怖かったが、そのまま車に積んで移動。
軽バンにのせる。防護服も着ていない。
もしも一斉にハチの群れが巣箱から出て来て、車の中がミツバチで充満したらどうなるのだろうか。漫画のような絵面が浮かぶ。
窓を全開にしたらマシかも。でも、そうするとハチ全員が逃げ出していくことも予想される。それは残念なので、ハチまみれ覚悟で全窓を閉めて密室状態で出発。車内がミツバチだらけになれば見えなくなるし、道路交通法違反か?
こうなれば、想像することをストップして、とにかく出発するしかない。
ミツバチたちは車の振動にビビったのか、さっきまであんなに右往左往してたのがピタッと巣箱から出てこなくなった。
袋に残っている分は友人がバイクで運ぶ。

娘の家に着いて、また方位磁石を持って 庭を走り回り、ああでもないこうでもない。
出入り口をどっちに向ける? どの木がハチが帰ってくる目印になるか、夕方にはこの木が西陽を遮るだろうか? 寒い?暑い? 風が吹いたら・・

らちが開かないので詳しい人に来てもらう。その人に家の場所を説明できないので、私が迎えに行くことに。 焦っているから道を曲がる所を一本間違えてしまい、バイパス道路に乗るしかなくなり、なんと隣町まで行かないとバイパスから降りられなくなった。そして降りてすぐUターンして逆方向へぶっ飛ばす(制限速度内)。その人はすでに車に乗ってスタンバイしていてくれたので、よけいに焦る。そこで方向転換する時に郵便受けに派手にぶつける。40年間無事故なのに。車もへこんだ。
今度は後続車を誘導しているのでぶっ飛ばせない。
着くなり置き場所の指南を受ける。あれこれ間違っていた。
で、残りのハチが入居してもらうのを見つめる。
お隣さんも見にくる。おじいさんが一升瓶に蜂蜜入れていたそうだ。お隣さんは、すごく広いお庭に色々なお花やベリーをたくさん植えているから、お隣さんちのお花の蜂蜜になるね、なんて、とらぬ蜂蜜の名前まで考えていたら、さっきより入居スピードが落ちている。入ってくれるかなあ?と不安になっていたところ、急に一斉に入り始めた。まるで号令がかかったように。夕方になったから?寒くなったから?
こっち行ったら入れるぞ、とか、こっちこっちとか情報を伝達しているように見える。
動き方も揃っていて 何千?万?のはちがまるで一つの生き物のようだ。
人間は、箱を持ち上げる人、袋をくっつける人、刷毛でハチが潰れないように払う人、と意思伝達に言葉を使っているが拙い。何が言いたいの?わからないーってなる。



はちの胸部にあるモフモフと羽ばたきが 頬や手にあたると心地よい。フワフワなのに冷っとした他にない感触。無数の極小の生まれたての子猫に触れられている感じ。他の昆虫よりミツバチにはとても親近感を持つのは、蜜をもらうから本能的にそうなるのかな。春のハチは刺さないらしく、可愛くて刺される気がしない。ので素手で、防護なし半袖シャツ。
ハチまみれだったが全く刺されなかった(たまたま?)
そして幸せな時間だった。

一旦、元の家に戻ると移動に取り残されたハチが結構いる。
もと巣箱があった周囲を飛び回っている。
女王蜂の匂いが残っているのかもしれない。
なぜか家の中にもたくさん入っている。換気扇を通して入った?
家の中にいたら死んでしまうだろうから一匹ずつ丁寧に捕まえる。
一説によると2km以内であれば自力で合流できるらしい。でも必死で仲間を探している姿が気の毒で、疲れて死んでしまうのではないかと思ったので、一匹ずつ捕まえて、また娘の家まで車で運ぶ。巣箱の近くで瓶を開けるとしばらく私の周りを旋回して、その後仲間たちと合流した。でも、家に戻ると一匹まだうろうろしていたので、また捕まえて車で娘の家まで運ぶ。
ガソリンカツカツでこわい。もう置き去りのハチが残っていませんように。

さて、ほぼ入居してくれた。あとは居着いてくれることを祈るしかない。
この辺りは、普段は静かな山の麓だけれど、分封の時期はざわつく。
ミツバチ情報が飛び交う。どこどこで分封した とか もうすぐ分封しそう とか。
もしもこの巣箱がお気に召さなければ、突然お引っ越しということもあるので、ご近所さん、巣箱のスタンバイを。


採蜜 すごい



予想よりギュウギュウ

びっちりぎゅうぎゅうに詰まった蜂蜜。
これだけ集めるのに 蜂たちはどれだけの働きをしたのか。
ほんと、横取りをして申し訳ない。
分蜂でやって来てから3、4ヶ月なのにすごい。元気な群。
採蜜の時も大騒ぎになることなく、おとなしめ。
6列で上出来と聞いていたのにぎゅうぎゅう。まだ下の段もある。

前日までの酷暑が嘘のようにこの日だけ涼しい。
前々日に蜂(足長バチ)に刺されたので、念の為長袖長ズボン長靴。
そして、覚悟が肩すかしされたほどのサクッとできた採蜜。

とれたての蜂蜜を頂く。
一汗かいた後、屋外、青空と白い雲、微風。
濃厚で複雑で爽やかで奥深い味。
どの花の蜜なのかなあと 想像をめぐらす。

たぶん綺麗に瓶詰めした後の蜂蜜より 
採ったその場で蜜蝋ごとガシガシしがむ今が一番美味しいんだろうな。

場所によって色が違うのは、季節の変化で取ってくる花が変わるからか。
時間経過が縦方向に現れていて面白い。


1回目採蜜分
きれい
味もクリア
2回目採蜜分
アカリンダニ駆除のため蟻酸を使ったので
酸味が強い
食べていいのかどうか
食べたけど



数日後 下界の田んぼの農薬散布が行われる。
離れているとはいえ、花の蜜を求めて遠征に出掛けて
影響を受けるかもしれない。 心配。

余談だけど、数日前生まれて初めて蜂に刺された。
車に乗ろうと階段を駆け降りた瞬間に。
振り向くと足長バチがいた。
出かける時間だったので 手当に時間がかけられない。
お湯を沸かす間にポイズンリムーバーで吸い出す。
熱いお湯に浸したタオルで患部を温める。
自分の火傷と毒の不活性化のキワキワの温度で。

出かける直前で冷房も止め、窓も閉め切った中ドタバタで 大滝汗。
虫刺されの薬(ムヒEX)を塗って再び車に乗る。
運転席に座ると、フロントガラスのちょうど目の前に蜂の顔面。
目が合う。
刺した蜂と同一蜂かどうかわわからないが、
こちらをがっつり見ている ように思う
敵意を感じる目つき
しかも口には なんか不気味なものを咥えている
ドロっとして 青白い部分の混じった 幼虫の頭状のもの。
液がフロントガラスに付いている。
これまで蜂に刺される気がしないとずっと思ってきたが
出会い頭事故というものがあるので気をつけないと。

以前ムカデにかまれた時は100倍くらい痛かった
まず足が多いからか かまれた所がわからない。
ポイズンリムーバーできない。
点ではなく面で激痛。
暗闇で何に刺されたのかわからないのでパニック。
ネットで調べてから熱いお湯をかけたので、その間に毒の酵素が効いてしまった。
その時のことに比べたら足長バチは全然マシ。

この方法が正しいかどうかはわからないが、
今のところ思いつくのがこれくらい。
これらの道具をひとまとめにしておく必要があるなあ。
バッタバタになるから。

その後 何回か試して 熱は効くことがわかった
虫刺されペンまで売っているではないか。
ポイントは刺されてすぐ 

これは2回目最密
色も味も1回目とは全く違う
取ってくる花も違うのだろう

にほんみつばち 蜜はもちろん美味しく体にも良くて
感謝感謝
でもそれ以外にもみつばちの生態、社会性が不思議すぎて面白い
集団で一つの生物のように見えてくる
女王蜂がいなくなると群全体が壊滅状態になるらしい
外敵(スズメバチ)と集団で戦い犠牲になるのは年老いた蜂
集団の羽ばたきで風を起こして巣箱内の温度調整をする
手を繋いで鎖状にぶら下がりリレー方式で物を運ぶ
毎日同じ時間に時騒ぎ
教官役の蜂がいる
新人は飛ぶのが下手でかわいい などなど

最近では ご近所さんの間で養蜂が流行り
素敵なパッケージで販売している人もいる

それをまた近所で買って
取れる量が少ないからすぐ売り切れになるけど
お裾分け感覚の
狭い範囲の本当の地産地消






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