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保険業界の信頼回復のために。保険会社・代理店が取り組む金融庁が定めるガイドラインとは?【わかりやすく解説】


保険簿(ほけんぼ)公式note編集部です。

🪧今回は「保険に加入している方」にもわかりやすく、保険会社や保険代理店の取り組みをお伝えします。もちろん保険に関わるお仕事をされている方も、ぜひご覧ください!


保険業界の信頼を損なう出来事も多い昨今ですが……
そんな中でも、お客さまの本位の業務運営を行うことを目指し、取り組んでいる保険会社・保険代理店がいます。

そういった各社の取り組みは「FD宣言」という形で公表されています。


今回の記事では、保険会社や保険代理店が公表する「FD宣言」「顧客本位の業務」とは何なのか、信頼回復のためにも保険業界全体が考え取り組みたいポイントは何なのか。保険簿の導入事例とあわせてお伝えしていきます。


▽先に保険簿について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください!




FD宣言ってなに?


まず最初にFD宣言とは何なのか、簡単にお話ししていきます。

「FD宣言(フィデューシャリー・デューティー宣言)」とは、金融事業者が発表する「顧客本位の業務運営を行うための明確な方針」のことです。

(※fiduciary dutyは「受託者責任」等と訳されていますが、金融庁は「他者の信認を得て、一定の任務を遂行すべき者が負っている幅広いさまざまな役割・責任の総称」と広く定義しています。)

金融事業者は、金融庁が2017年に発表した「顧客本位の業務運営に関する原則」というガイドラインに沿ってFD宣言を公表し、取り組むことが求められています。同時にこの原則に沿って取り組んでいくことで、お客様からの信頼獲得につながるとも期待されています。


では、そもそも「顧客本位の業務運営」とはどういった内容なのでしょうか。わたしたちが信頼できる保険会社・保険代理店とは、どのような取り組みをしている会社なのでしょうか。

ここを考えるために、まずは簡単に原則の内容をお伝えします。


金融庁が定めるガイドラインって?


「顧客本位の業務運営に関する原則」は金融庁が定めるガイドラインです。

金融事業者がお客様へより良い商品・サービスを提供し「お客様本位の業務運営」に努める、そのために必要な考え方を提示しているのが「顧客本位の業務運営に関する原則」です。


その中身は7つの原則からなります。その内容を簡易的に、かつ保険簿なりの解釈でご説明していきます。
(※ここでは保険に関わる事業者の視点で説明します。)

「顧客本位の業務運営に関する原則」の中身をカンタンに

原則1.顧客本位の業務運営に関する方針の策定・公表等
⇒💡原則2~7をまとめた明確な方針を作り、その取組状況を定期的に公表すること!

原則2.顧客の最善の利益の追求
⇒💡お客様の利益のために誠実・公正に取り組むこと!

原則3.利益相反の適切な管理
⇒💡お客様の利益を不当に害することがないよう取り組むこと!

原則4.手数料の明確化
原則5.重要な情報の分かりやすい提供
⇒💡手数料も含め、重要な情報をお客様が誤認なくきちんと理解できるようわかりやすくお伝えすること!

原則6.顧客にふさわしいサービスの提供
⇒💡お客様の状況・知識・ニーズをしっかり把握しておすすめすること!

原則7.従業員に対する適切な動機づけの枠組み等
⇒💡従業員が2~6を守れる環境・体制を整備し続けること!


こういった考え方を根底に、
事業者自ら、何がお客様のためになるかを真剣に考え、主体的に創意工夫し、より良い商品・サービスの提供に努めるよう求められているのです。

実際に保険会社・保険代理店でも、金融事業者の一員としてお客様の信頼に繋がるよう取り組みが進められています。


▽金融庁の公開情報はこちら
顧客本位の業務運営を目指す事業者を後押しする情報が提供されています。本記事では、こちらに掲載された内容を保険簿なりに噛み砕きお届けしています。



保険会社・保険代理店ではどう取り組むべきか?


金融庁のガイドラインには具体的な取り組みの指示があるわけではありません。だからこそ各社でどのように取り組み、顧客の信頼を獲得するのか、自ら考えていく必要があります。

その中でも保険に関わる保険会社・保険代理店ではどのように考え、取り組んでいくべきなのか。保険簿を運営するわたしたちが特に重要だと感じているポイントをお伝えします。

保険簿が考えるお客様本位の業務運営とは


保険は、加入者が自ら請求しないといけない「請求主義」によって成り立っています。

一方、保険を提供するプロセスにおいて「加入することによる安心」は伝えるものの「請求主義」である前提をお伝えする項目はありません。

こういった背景から、多くの加入者は「何かあったら保険会社や代理店に連絡すべき」とはなんとなくわかっているものの、「請求できる保険や出来事に自ら気づかないといけない」「自分が請求できない状況に備えて、家族に加入保険を共有しておかないといけない」という意識が希薄で、対策を行っていない状況にあります。

保険会社・保険代理店としては、保険の価値をもれなく提供するため、お客様に「請求主義であること」をお伝えするとともに、請求できる保険に気づき「請求もれ」を防ぐ対策を提供する責任があると考えています。


つまり、お客様が実際に保険を使う=請求するときのことまでしっかりと考慮し、長い目で見た情報を提供、お客様へのフォローを行っていることが信頼できる保険事業者と言えるのではないでしょうか。



各社の取り組みを知りたいときは?


FD宣言やその方針に対する取り組み状況は、各社のHP等で公表されています。
取り組み内容は各社ごとに異なるため、詳細を知りたい場合はその会社が公表している資料を確認ください。

先ほどお伝えした「実際に請求する」ことについて、自分が関わる保険事業者のフォローを知りたい場合には、加入時や見直しの際、請求の連絡先がわかりやすく明示されているか確認したり、請求時に気をつけることなどを担当者に聞いてみるのもいいかもしれません。


実際のFD宣言に「保険簿」が組み込まれました!


さいごに、実際に取り組まれている「保険簿の導入・案内」についてもお伝えします。


保険簿は、実際に請求することにフォーカスした保険管理アプリです。請求できる保険に気づき、加入者が負担なく保険の価値を享受できる仕組み創りを目指しています。保険の販売は一切行っていません。

そういった保険簿の考え・役割・機能から、FD宣言の中の取り組みの一つに「保険簿の導入・案内」を組み込まれる保険会社・保険代理店が出てきました。


とくに保険代理店では、お客様への「保険簿アプリ」の案内を必須とし「請求主義」をしっかりと説明される会社や、宣言への掲載に至っていない場合でも、加入者のためにと保険簿をおすすめされる代理店や募集人が少しずつ増えている状況です。

加入者の請求もれを防ぎたい、色んな会社で入った保険の管理に困っているお客様の手助けになりたい、といった想いを持って取り組まれています。

保険簿はそういった想いを純粋に示せるツールでもあります。
だからこそFD宣言の取り組み内容として掲載いただくことができているのです。

これからも加入者と保険事業者を繋ぎ、取り組みを推進していけるよう、わたしたちも日々取り組んでいきたいと思います。


***


聞き慣れない言葉もあったかと思いますが、保険業界の取り組みについて少しでも知っていただけたでしょうか?
今後もこういった取り組みなどもお伝えしていきたいと思いますので、noteのフォローもお待ちしています🤝


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