通学路、もしくは巨大なプラネタリウム
久しぶりに小学生の頃通っていた道を歩きました
前に地元へ帰ったのは最近でしたが
あの道を歩くのは数年ぶりでした
あの頃あった不思議な喫茶店は今も残っていて
あの頃あったお家のいくつかは駐車場になっていました
世界の背丈が縮んだようで
あの頃を思い出していると言葉がどんどん溢れてきますが
かつてわたしがどんな言葉を思い浮かべて歩いていたのか、思い出すことはできません
友達のおばあちゃんが住んでいた集合住宅と、家の周りの坂道だけは
今も変わらず私にとってはとても大きく
超えられないものとして映るのでした
ふと上を見上げて思い出したのです
あの頃は空がまるで世界の蓋のように見えたことを
空という広大で美しいものに閉じ込められているのだという感覚を
私は思い出したのです
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