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世界の人々の暮らしを可視化するサイト
i&i Impact Editorial Board
2 April, 2020
世界の人々の生活を覗いてみたいと思ったことはありませんか?
そんな願望を叶えて、人々の暮らしを見ようとするのがダラー・ストリート(Dollar Street)という情報プラットフォームです。日本でもベストセラーになった「FACTFULNESS (ファクトフルネス)」という本を書いたロスリング一家が主催する団体Gapminderが提供しています。
上記はダラー・ストリートのトップページですが、ここを訪れると世界各国の一般家庭がどのような家に住み、どのような道具を使っているかを見ることができます。
たとえば、アフリカのブルンジの1ヶ月27米ドルの所得レベルの家族を訪れてみましょう。以下のように、この家庭が使用している家具や生活用品の写真が出てきます。1ヶ月27米ドルですから、世界的にみても絶対貧困層といえますが、トイレ、調理器具、歯磨きセットなど、その生活の一端をみることができます。
それでは、地域を変えて、インドネシアやアメリカの家庭を訪れてみましょう。
すぐ下の写真は1ヶ月1017米ドルの所得を得ているインドネシアの家庭で、更にその下は、1ヶ月4万6507米ドルを得ているアメリカの一家です。トイレや調理器具など、使っているものがだいぶ違うことがわかります。
このダラー・ストリート(Dollar Street)の面白いところは、1ヶ月の所得水準が同じでも、訪れる国やそれぞれの家庭によって、住んでいる家や使用している道具が全然違うことが分かることです。逆に、国によっては、所得が高くても意外と質素なものを使っていたり、所得が低くても比較的上質なものを使っていることもよくあります。
世界に関心のある人であれば、純粋な驚きがあったり、仕事でも役に立つような気づきがあったりするかもしれません。一度覗いてみてはどうでしょうか。
Author:
この記事は、i&i Impactメンバーによる投稿記事です。
筆者は、国際協力分野の専門家です。