「戦略的採用のための教科書(Day③採用責任者が1カ月目に行う事)」
なぜ書くか
Every Inc.では「HRからパフォーマンスとワクワクを」というビジョンを掲げ、グローバルな取組みやアカデミックな文献からHRに関する歴史、取組み、事例など”日本なら”ではなく、”グローバルスタンダード”な情報を提供しています。
このマガジンでは多くの企業が抱えている、採用活動に関する課題に焦点を当ててみたいと思います。
弊社では、採用コンサルティングサービスとして多くの企業様の採用活動を支援させて頂いており、その知見を少しでも共有し、多くの企業様がより良い採用活動が出来るようにと、これまでクラアイント様にご提供していた「戦略的採用の為に、私が知っている事」をNoteで無料公開する事と致しました。当然100%正解ではないとつくづく思っておりますし、外部環境の変化、トレンドによって根本的な考え方は変わっていくかもしれません。
しかし多くの採用責任者が、「離職が絶えず、ポジションが永遠に埋まらない」「現場からのプレッシャーに追われ、進歩を感じない」といった問題に直面しています。この教科書では、そんな課題に立ち向かうためのアプローチと、それを支えるための戦略的採用について詳しく探っていきたいと思います。
もし何か採用でお困りのことがありましたらご連絡ください。
「戦略的採用教科書」の使い方
もし、あなたが採用活動をもっと戦略的に行い、組織の効率性と効果を向上させたいと考えているのであれば、この教科書はきっと役立つかもしれません。
もっと戦略的に採用したい
もっと効率的に採用したい
もっと効果的に採用したい
というか・・・
もっと経営に貢献したい
もっと社員を幸せにしたい
そのような事を考えていらっしゃる方に、様々な学術的フレームワークと実践例を基にして頂けるように頑張って作成して参ります。
Day③初月に行う事
①フレームワークで採用を理解する
以下の図は、採用活動を整理したフレームワークです。
採用活動とは、ビジネス戦略に紐づいて「能力と時間」を確保する活動であるという事をDay1で書かせて頂きました。改めて、その活動を整理すると以下のようになります。
注意点としては、採用活動は「Recruitment(募集)」と「Selection(選考)」に明確に分かれるという事。日本では、母集団形成という言葉でひとくくりにされることが多く、どんな人材が欲しいのかという言葉がマーケティング用語である「ペルソナ」という言葉で混同され表現されることが多々あります。
ペルソナとは、ターゲットとする人材の性格・特性・興味関心などを明確にし、その特性や行動に沿ったメッセージやPRを行っていくための人物的情報です。これは、あくまでも「Recruitment(募集)」に寄った考え方であり、その人が持つ能力を分析したものではありません。従って、自社で活躍できる人材か否か、必要な能力とは何か?をまず初めに分析しなくてはいけないのです。
詳細についてはぜひこちらをご一読ください。
②定量的に採用活動を把握する(結果を把握する)
続いて、定量的な採用活動のレビューを行っていきます。ビジネスとしての採用活動である場合は、結果的に費用対効果でその採用成功が評価されます。
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