学びたいお母さんたち
地域の保健ボランティアの要望で、栄養デモストレーション等の生活改善に係る講習会を始めました。ついでに、日本語教室と英語教育も始めました。
はじめに、お母さんたちと話しながら計画を作りましたが、日本語や英語を勉強したいという要望がとても多い。そして、強いて言うなら「なにかを学びたい」という女性はとても多いように思います。
ここに来る前、農村開発などを本で学んでいたときは、「お母さんたちはやることがたくさんで忙しい」と思い込んでいました。
専業主婦又は農業等の兼業主婦のお母さんたちは、子どもの学校の送り迎えや食事の準備など決まった時間にすることがあり、働きに出るほど家を不在にすることはできません。
が、太陽が真上にある時間は、子どもたちが学校に行ったり、お昼寝をしていたり、そして農作業をするには気温が高すぎるので、軒先でお母さんたちは井戸端会議に花を咲かせていたりします。
(この井戸端会議への参加は、私のお気に入り時間です笑)
ずっと慌ただしくしているお母さんは私の任地では稀な気がします。
時に、彼女たちは、「時間を持て余している」という印象を受けます。
実際、時間を持て余していることには、退屈さを感じている人も多いようです。
そんな時間を持て余した根がとても真面目なマダガスカルの女性たちが望んだのが「お勉強」なのだと思います。
協力隊として、コミュニティでお母さんたちと接して得た大きな気づきの一つです。
お母さんたちが、少しでも楽しみを見つけてくれたらと願いながら、この活動を続けてみようと思います。