見出し画像

挽回人生 ”人の振り見て我が振り直せ”は、時間の質を上げるためのメッセージ


”人の振り見て我が振り直せ”


このことわざの意味はご存知の通り、

他人の行いの善悪を見て、自分の行いを反省し、改めよ

出典:goo辞書

改めると、どうなるか?
改めると、人生の時間の質が上がる。

これを、私は身を持って経験した。

それは、空手の試合でのできごと。
私が所属していた空手の流派では、試合は型と組手があった。

型とは、決められている動きをする。
パターンは複数あり、それぞれに名前がある。
”正拳突き”で構成されている初歩的な動きの型から蹴り等が入り動きがダイナミックになっていく型がある。

試合では、2人の選手が横一列に間隔を取って並ぶ。
そして、その場で型の名称が告げられて、それぞれがその型の動きをする。
審判が4人いて、どちらの型がより優れているかを判定する。

自分の試合の前に、他の人の動きを見ていた。
見ながら、
「あれはもっとこう動くべきだ」
「あの突きはどうなんだろう」
「あの払いでは意味がない」
など、まぁ自分のことを棚に上げて色々判断していた。

そういう時は、自分の試合では必ず負けた。
何回か負けて、なぜなのか、どうすればいいのかを考えた。

「他の人の試合で、いろいろ考えすぎているからかもしれない」
「変なところに力が入って、動きがおかしいなぁ」
「試合までは誰の試合も見ないでおこう」

自分の試合の番がくるまで、型のおさらいをしたりとにかく自分の中にこもって、外を見ないようにした。
その甲斐あって、勝った。
その時は、3位になった。

何かに対して
「もっとこうだよな」と思っている心境で自分のパフォーマンスが変わる。

人を判断批判することで、自分も同じことをしてしまう罠にはまる。
思うことは脳に投影される。
脳はそれを指令と思い、その通りに体を動かす。
人の動きをただ批判するだけだった自分は、結局同じ動きになっていた。

空手の試合で貴重な体験をさせてもらった。

この経験は今、現在に大いに役に立ってくれている。


仕事で似たような状況はたくさんある。
そいう時に「空手の試合の時に経験したこと」を活かせている。

上手くいってない人を判断しそうになる。
そこで、踏みとどまる。
批判ではなく、
「どうすれば上手くいくのか?」を考える。
「なぜそうなっているの?」と考える。
そこで新しい発見がある。
経験値が上がっていく。

”人の振り見て我が振り直せ”
このことわざは、経験の質を上げて、時間の質を上げる方法を教えてくれている。
批判ではなく、どうすれば違う結果になるのか考えて思考するように促してくれている。
私には、そういうことわざになった。


参考資料




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?