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2024.12.20 沼津・富士ひとり旅 第2夜


朝からドタバタひとり旅

ひとり旅の良いところって、自分の思いつきでどんどん
スケジュールを変更できる所だと思うのですが、
自分のように色々な思いつきを全て実行しようとする
優柔不断な人間はこのようにスケジュールがパンパンになって
自分の首を絞めるんだなと勉強になった1日。
まずこの日の大目標としては、富士吉田レトロ商店街からの
富士山を拝むことであった。
昨年退社した会社は元々業界の仕組みを知るためだけに入社して
そんなに深入りせずに3年ほどで退社する気持ちで入社していた。
それが4年弱いる事になりその間、様々な人間から様々な精神的な
攻撃を受ける。こんなに嫌な思いをする手法ってたくさんあるんだなと
自分も負けず嫌いだから、全ての攻撃に対して全力で反撃するから
誰も幸せになれませんよね。おっと話が逸れましたな。
その地獄の数年間の間、もちろんブラック企業なのでお休みを少なく、
どこか遠くに行きたいなと心の中で唱え続けていて、
その間色々なところでここの商店街から見える富士山の画像を目にして、
ああ、行ってみたいなとずっと想いを馳せておりました。そんな場所。

当初はもちろんこの旅のテーマは青春18きっぷの旅な訳ですから、
電車で大回りして、下吉田まで行けばいいかなと思っていたのです。
しかし、これだと2日目の宿を予約した富士宮まで戻ると
すごく遅くなってしまうと気付き、何か他の方法はないかと調べると、
御殿場駅から富士山駅までバスで行けるなと。
どうせ初日から新幹線という最強の切り札を使っている訳ですから
今更青春18きっぷの旅ではないなという訳で、バスで行くことを選択。
そうなるとバスの時間の関係ですごく早く出なければいけない。
けれどホテルの朝のバイキングは絶対食べたい。
しかし食べていると電車に遅れる。
その結果選択したのは…。


めっちゃ早く食べて電車に乗るを選択しました。

憧れの富士山とのご対面

必死で朝食を食べ、駅までダッシュしました。
その結果見事に、間に合いませんでした。
まあそうですよね。急いでると言いながらおかずめっちゃ選んでたし
ご飯おかわりしちゃったし。だって美味しかったんだもんソーセージ5本。
この結果どうなるかと申しますと、この後数十分沼津で電車を待ち、
御殿場に着いてからも1時間程バスを待つという地獄が待っています。
ソーセージ3本にしておけば間に合ったのかなと、今でも悔やまれます。
因みに朝食会場はオープンと共に入店していますので、起きる時間早くしても
無駄だった。という訳で御殿場駅で待機です。


御殿場駅で1時間以上待機中立派な機関車に出会えました
ビルの間から富士山様がチラ見。これも商店街から見える富士山ですね。

待機中にも富士山様が遠くからこちらを見てくる。
何しとんねん、はよこいと。
バス乗り場で自分よりご年配のお姉様が、大きな声で
「あなたどこまで!?じゃあ何番乗り場ね!」
と案内しています。自分も訪ねようかなと近づいたら
「あなた富士山駅でしょ!?ここね!」と言われた。
え、エスパーですか?今流行りのドラマホットスポットではありませんが、
ここにも宇宙人がいたのかもしれません。
その他、流暢ではないのに英語やその他の国の言葉を使い分けているのか
色々な国の方をどんどん捌いていかれる。すごいこのお姉様。
しかし、京都もそうだけどどこに行っても海外の方の方が多い気がする。

その後バスに揺られ、バスから見える富士山にいちいち感動しながら
富士山駅に到着。
基本的に下調べなどは極力しないで行動しています。
その方が感動が大きいと思うから。
とりあえず商店街の方向だけチラ見してズンズン進んでいく。


因みに乗ったバスは英語の注意書きがいっぱい。NOT ICE CREAM、なぜアイス限定


ちょうど良い鳥居があり、ここからスタート!

ズンズン進んで行くと、すれ違うのは海外からの旅行者だらけ。
すごい、本当に全然日本人に会わない。
なかなか思っていたより遠いけど、時々振り返って写真を撮りながら
歩いていると楽しい訳ですよ。本当は脇道とか逸れながら行こうと
思ったのですが、明らかに普通の住宅街にこんなに旅行者が来てるから
地域住民の方も迷惑だろうなと思い、商店街からの写真だけ撮ったら退散しようと思っていました。
件の商店街に近づいて来ると、何やら聞こえてきます。
「ドントストップ!ドントストップ!」
地元の方でしょう。車道に飛び出して集団で写真撮ってる。それは迷惑だわ。
自分は止まらないで写真撮ろうと、歩きながら片手でカメラを構え歩行動作の合間の一瞬で写真を撮った。我ながらうまく撮れたなと思っていたら、
そんな私にまでその方は
「ドントストップ!」と叫んでこられた。それはいけませんよ。私はストップしていない。あと、私の事を海外の方だと思っておられる。
という訳で、
「チェイミーチュルチョッパ!(私は止まっていません!)」と返しておきました。
チェイミーチュルチョッパが何語なのか分かりませんけど。
どうしよう、すごく卑猥な言葉だったら。


一瞬の隙で撮った写真ホットスポットにこの光景出てて嬉しかった

因みにこの旅に出た時には、自分はまだホットスポットの舞台が
この辺りだって知らずに行っています。
と、ミーハーに思われたくないから断っておきます。
けど知っていたらもっと色々周ったのになと悔やまれます。
ホットスポット効果で今はもっと聖地巡礼などで人が増えているでしょうから
ドントストップ爺も大変だと思います。
どうか皆様、車道にはみ出したり、横断歩道で立ち止まる事なく撮影しましょう。


歩道からでも充分撮影できますからね

満足した私は、富士山駅まで戻りまたじっとバスを待ちます。
ちょうど駅にあった、これまた昔懐かしい感じの商業施設の中を
一人で探検しておりました。
特に何を買うでもなく、フラフラと、もう不審者ですね、すいません。


そこにあった歴史を感じさせるエスカレーターたまりません

無事バスに乗り込み、再び御殿場駅へ戻ります。
戻りのバスでも海外の方満載で、すごかったです。
行きよりも多少気持ちに余裕も出てきているので景色を楽しみながら
次は絶対自家用車で来ようと心に決めていました。
色々寄り道したくなるようなスポットがたくさんあったんですよね。


途中にあったローソン。このようにモノクロな看板が時折視界に入り、その度に自分は異世界転生したのではないかとビクビクしていた。

ひとり旅の手痛い洗礼を受ける夜

そんなこんなで、とりあえず今夜の宿泊地である富士宮を目指します。
基本的にこれくらいシンプルでないと、ひとり旅初心者なので怖いんですよ。
また鈍行でゴトゴトと向かっていると良い具合に、
夕方に富士宮に到着。
沼津より少しおとなしい街なので、少し不安になってきましたが、
とりあえずホテルにチェックイン。


これ最初はシングルだったんですどね

チェックインして、とりあえず大浴場があるという事で入りに行きます。
すごく気持ちよく入浴して帰ってくると、なんだか廊下がすごい煙たくて
なんだかお香なのかな?大麻じゃないと思うけどなんかそんなような香りが充満している。
一応フロントに知らせておこうと思いフロントへ電話します。
自分「あ、すいません○○号室の者なんですが、廊下が煙くて多分どこかの部屋の方がお香?か何か炊かれてるみたいなので、ちょっと見にきていただけますか?」
フロント「すいません!すぐに代わりのお部屋をご用意させて頂きます!」
自分「あ、いや違うんです、それは良いんです。一度確認というか火事とかも怖いので…」
フロント「いえ!本当に申し訳ございません!すぐにお部屋へご案内します!」
自分「あ…分かりました…」

せっかく解いた荷物をもう一度バッグに詰め直して、スタッフさんを待ちます。
そして廊下でも、
自分「ね?煙いですよね?大丈夫ですか?」
スタッフ「本当に申し訳ございません!(小声)」
そして新しい部屋へチェックイン。
とりあえず、一つは自分クレームのつもりで言った訳じゃないんですよ。
本当に純粋に火事とか大丈夫かなって思って問い合わせただけなのに。
しかもそんな強い口調で言ってないのになぁ。という事と、
変更される前の部屋は大きなベッドが1つ。
変更後の部屋は先程より小さなベッドが2つ。
さっきの部屋の方が良かった!俺ひとり!
とモヤモヤを抱えながら、ネットで調べてここ良さそうかなって居酒屋さんを目指します。ただこういう流れの時って何もうまくいかないんですよね。
居酒屋さん外から見ても、カウンターは常連さんらしき2人組だけで他は空いてる。
よし!と思って扉を開けてすいません一人なんですけど…と言い終わらないうちに、
「今日予約でいっぱいです!」と断られる。
すいませんと、逃げるように退店。
やっぱりこういう時ってそうだよなとトボトボと歩き回るも、
なんだかガラの悪そうな屋台村みたいなお店は、入れるだろうけど他にお客さんいないしなんか入りづらいなぁとか考えながら歩く。
中の見えない居酒屋さんは、先程の思い出が蘇り扉を開けられず、
もう定食か何か食べられたらいいかと思って、ホテルの近くの中華料理屋さんに入店。そしたらなんだか雰囲気もよく、座敷で宴会してらっしゃるので、ほっといてもらえるし、カウンター席もあるから一人でもいやすい。
これは少し呑みましょうとビールで喉を濡らす。


食べかけですいません。ここ何食べても美味しかった。

このお店は、何食べても美味しくて、4杯くらいお酒飲んじゃった。
結構自分のようなひとり客も後から入ってくるし、最初定食だけ
注文していたお兄さんも、自分の方をじっと見て生ビールを注文してらっしゃった。素晴らしい連鎖です。酒連鎖。
おかみさんも優しい方で、ゆっくり夕食を食べられました。
その後フラフラ富士宮駅周辺を散歩します。どう見ても不審者です。
そしてホテルに戻ろうと歩いていると、先程断られた居酒屋さん。
あれから2時間程経過しておりますが、カウンターは変わらず常連さん2名のみでした。まぁそんなもんですよね。

と、多少モヤモヤもしましたけど、初めてのひとり旅。
色々なことがありますよね。
元々そんなに物事が上手く運ばないタイプの人間だと自負しておりますので、
まあこんなもんさと切り替えたり諦めたりするのは得意なので大丈夫。
と、この日も疲れて早めに眠りの世界へと運ばれました。


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たかさん
もう一度よく考え直してください。あなた様の大切な時間やスキルを用いて手に入れた大切な資産をこのような所に果たして良いものなのかどうなのか。 それでも!と仰っていただけるのであれば、ありがとうございます! 大切な活動費として使わさせていただきます!