‘30000’と’人生を完璧にする’こと
皆さん、こんにちは!
フランス人との国際結婚によって、
現在はフランス在住のiamshishoeです。
先日、これらの記事⇓でもお話した、
マサチューセッツ工科大学で卒業祝辞を贈った、
ドリュー・ヒューストン(Dropboxの創立者)のスピーチ。
約5年前に英語学習の一環として初めて観たものですが、
人生のカンニングペーパー
と題したスピーチの内容の濃さには、
衝撃を受けた
ことを今でも覚えています。
そして、ふとした時に思い出してしまう程、
彼の話は印象的で、私の胸に響いたということを今更ながら気が付きました。
実は少し前、このカンニングペーパーの3つ目のキーワード、
30000
という数字を思い出しました。
この、30000とは、
自分たちの人生は30000日である
という言葉を、とあるサイトで彼が読んだことに由来します。
当時、彼は24歳。
電卓で24×365と打ち込んで計算すると、
9000
と表示されました。
彼は、
自分の人生の9000日を既に使い果たした
と知り、
自分は今まで一体何をやっていたんだ?!
と驚愕したそうです。
それをきっかけに、
完璧な人生を送るのではなく、面白みのある、
冒険話のような人生を送りたい
と思ったことこそが、その後の全てを変えたと言いました。
同時に、彼は、
卒業後に陥りやすいミス
として、
準備を整えようとすること
を挙げました。
なぜならば、1番重要なのは、
実行すること、実行しながら学ぶこと
で、
人生を完璧にする(準備を整える)こと
ではないからです。
そのためにも、
自分に自由を与え、冒険を楽しむ生き方をする
ことの大切さを説き、スピーチを終えました。
このスピーチを初めて聞いたとき、私は、
時間が無いぞ!!
と、お尻を叩かれている気がしてなんとなく嫌でした。
しかし、よくよく考えると、
人生において、何かを完璧にしている時間はない
というメッセージだったと気付き、
自分のテニスボールを見つけて、
自分を鼓舞してくれる最高のサークルの中で生き、
'完璧'を捨てて自由にトライする
ことの大切さを説くスピーチだと理解しました。
私自身、日常生活において、
時間は限られていること
を強く意識しますが、
時間がない
と考えることはしないように気を付けています。
なぜならば、時間は、
自分次第で作り出せるもの
だと考えるから。
例えば、
導線を考える
その日にやるべきことを順序だてて明確にする(可視化する)
だけでも、
行ったり来たりしなくて済む
「何から手をつけよう?」と悩む時間が減る
など、無駄な時間を削減することが可能です。
それだけでなく、タスクや学習の能率も上がって、
生産性の高い時間を過ごすこともできます。
しかし、ここで、
時間がない!ない!ないぃ!
と思ってしまうと、
焦って気が散って冷静な判断ができなくなる
んですよね。
とりあえず、小手先の何かでごまかそうとしたり、
目の前にある自分の課題から目を背けたり。
時間がない
と思い込むことからの不安感で、
自分にとって有益ではない選択
をしてしまいがちです。
こんなことを話しておいて恥ずかしいですが…
留学・ワーホリ前の自分は、
時間がない
が口癖で、焦りや不安からトンチンカンな行動ばかりしていました。
近しい友人から、
あんた、明日死ぬの?
と言われたこともあるほど、落ち着きがなかったんですよね。
常に生き急いでいて、周りの人からすると、
一緒に過ごしづらい相手だったかもしれません。
今振り返ってみると、この、
時間がないという思い込み
は、
私の人生、全然良くない!
と、
'完璧'を目指すことへの焦燥感
に由来したのでは?と思えます。
そんな時ほど、
自分の意志があやふや
で、
行き当たりばったりな生活
を送っていたんですよね。
ですが、留学・ワーホリでの色んな経験を経て、
焦る10分も落ち着いて考える10分も、かかる時間は同じ
と考えたり、
まだ○○分ある、今から何を始めるか決めよう
と考えられるようになりました。
その結果、
1日を通してできることが増えた
ことは言うまでもありません。
無意識のうちに追い求めているかもしれない、
完璧にすること。
そのことに自分で気が付くだけでも、
1日の過し方がガラリと変わるかもしれません。
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