【フランスに来て良かったこと】お金への価値観が変わって幸福度が増した
こんにちは!
フランス人との国際結婚によって、現在はフランス在住のiamshishoeです。
フランスに引っ越してから1年が経ちました!
「フランスに来て良かった」と思ったことの1つに、
お金への価値観が変わって精神的にラクになったことがあります。
ざっくり言うと、
「お金は、無くなったら困る大事なもの」
と言う考えが一切なくなって、
「お金は、目標達成のための手段の1つ」
と考えて、前向きな気持ちで使えるようになりました。
このように変化した考え方のおかげで、日本に居た頃のようなムダ使いが激減。
それ故に、
「お金が無くなったらどうしよう…」
と、貧困感を感じる場面がなくなって幸福度もアップ。
そういった意味でも、
フランス生活をきっかけにお金への価値観を変えられたことは、
めちゃくちゃラッキーに思います。
今回の記事では、
お金への価値観が変わったきっかけ
お金への価値観が変わって良かったこと
など、フランスでの個人的な経験をお話していきますね!
フランスに来てからお金への価値観が変わった!きっかけ3つ
①急激な円安…購買力、だだ下がりじゃない?
お金への価値観が変わり始めた最初のきっかけは、急激な円安。
1€=150円に近付いた辺りから、
お金に対して「今までと同じ感覚」は抱けなくなりました。
なぜならば、日本円で満足な額を持っていても、
ユーロに換金したら一気に目減りしてしまうから。
「耳にはしていたけど…お金の価値が変わるとこうなるのか…」
と、リアルにショックを受けました。
例えば、日本で暮らしていたときのこと。
20万円の収入があったとしたら、
「生活費(1か月)+欲しいものを買う&たまに外食+残りを貯金」
こんな感じで過ごせていました。
しかし、今のフランスでは、
同じ20万円を持っていたとしても、こんな生活は到底送れません。
なぜならば、1€=154.895円(2023/12/16時点)で換金すると、
20万円は1290€にしかならないからです。
1290€と聞いてもピンとこない人が多いかもしれませんが、
家賃(フランスの郊外):600~700€/月くらい
外食(レストラン):最低でも1人当たり20~30€くらい
車のガソリン代・光熱費・水道代の支払い
物価高騰により、自炊に徹しても100€前後/週の食費(2人分)
洗剤や石鹸類の消耗品の購入
ざっくり計算しても、20万円なんて一瞬でなくなります。
家賃+食費ですでに約1100€/月になるので、もはや足りないです。
これに直面するようになってから、
「日本円を持っていても、何も買えないじゃん!」
と、想像以上に低い購買力に衝撃を受けました。
というか、危機感しか感じない心境。
「この先、日本以外で暮らせなくなったらどうしよう」
と、不安も強くなりました。
しかし、私のこの不安感とは裏腹に、
「日本は裕福な国だからねぇ。お金に困ってないでしょう?」
と、現地の人に言われたりもします。
「…え?!なんで?」
と、自分の状況とのギャップに最初は戸惑いましたが、
「あぁ…昔はそうだったけど、今は違うってことだ…」
と、しばらくして腑に落ちました。
それと同時に、
「日本の経済状況、マジでヤバい」
「円の価値がどんどん落ちていく」
散々耳にしてきた話の信憑性が増して、怖くもなりました。
②フランス到着後から、ずーっと無職…夫の一馬力で生活
前述したように、円安の痛手を被ることで変わり始めたお金への価値観。
その変化に拍車をかけたのは、自分が無職なことでした。
日本では、看護師としてそれなりに稼げていた私ですが、
フランス入国後はずっと無職。
さっそく、就労支援センターのような機関で相談もしましたが、
「まずは、フランス語の習得からだね!」
と言われてあっさり終了。
つまり、スグには働いて収入を得ることは難しいまま。
その上、いつになれば仕事に就けるのかも分からない。
フランス入国時から、
家賃や生活費の支払いは夫が全額負担してくれていますが、
フランス語の勉強費用(レッスン・教材など)
衣類
スキンケアコスメ
は、さすがに自分持ち。
特に、フランス語の勉強費用は結構な額が必要になるので、
「ユーロで稼げない限り、あの日本円を使うしかないじゃん!!」
と思うと、貯金がスグに底をついてしまうのでないかと、
不安・焦り・恐怖が一気に強まりました。
ちなみに、フランス語の勉強費用ですが、
個別レッスン:25~30€/時間
少人数のグループレッスン:20~30€前後/回
大人数のクラス:10€前半/回
ざっくりこんな感じです。
これにプラスして、
登録料
教材費
交通費
なども支払わなきゃいけないので、普通にお金がかかります。
こんな日々を送る中で、
「お金の使い方、真剣に考えないといけない」
と、より一層思うように。
ひとまず、
今すぐに買う必要のないもの
自分のタメになるかどうか分からないもの
には、絶対にお金を使ってはいけないと決意しました。
③「お金は価値のあるものに使う」フランス人の考えに触れた
フランス人の夫や知人と話していると、
「お金を払ったのに」「これに、○○€を払うのはなぁ…」
という言葉をよく耳にします。
当初は、
「…それ言うの、なんかやらしくない?」
と思っていた私ですが、徐々にその意図が理解できるようになりました。
彼らにとっては、お金を払う=値段に合ったリターンを得ること。
例えば、お金を払うことで、
良質(利便性・耐久性)なものを手に入れて、快適な生活を送れる
美味しくて雰囲気の良いレストランで食事をし、その時間を家族や恋人と楽しむ
レッスンを受け、自分の疑問点を解消して能力を伸ばせる
時間・経験・心地よさ・成長などを手に入れられること。
勿論、日本でもありふれていると思われるこの考え。
でも、彼らと接していて思ったのは、
リターンを得ることへの熱意が凄いというか、
お金を使うことに対するハードルが日本人よりも高いということ。
もしかすると、
新しく、清潔なものを好む日本人→モノを買うことに抵抗がない
古風で歴史を感じられるものを好むフランス人→モノを買うことに抵抗がある
こんな傾向も相まって、
お金を使うことへのハードルの高さに違いがでているのかもしれません。
しかし、そんな彼らのお金に対する考え方や姿勢に触れる中で、
「お金を払うことで得られる価値に、もっとこだわっても良いんだ」
と思うようになりました。
具体的には、
「なんとなく買う」「この額なら払えるし、OK」
と、「まぁいいや」な姿勢でお金を使うのではなく、
「この額を支払うことで、私は何を得られるだろう?」
と、考えること。
これが、②の項でお話した、
「自分のタメになるかどうか分からないものに絶対にお金を使ってはいけない」
この決意とリンク。
変な遠慮や気遣いは抜きにして、
自分にとって価値のあるものを得るための手段としてお金を使うようになりました。
お金への価値観が変わって良かったと思ったこと
フランス生活を送る中で、
「お金への価値観が変わってよかった」
と思った瞬間はたくさんあります。
例えば、
大して使わないものを買ったせいで、家の中に邪魔なモノが増えた
気乗りしない外食で、別に美味しくない料理を食べた
「セール」という言葉に魅かれて、似合わない服を買った
こんなことはめっきりなくなった上、
お金を使うこと=勿体ない・怖い・良くないと感じることが減った
自分の成長スピードを高められるお金の使い方ができるようになった
このように、自分が思う「正しい使い方」をする習慣がつきました。
ここで言う、
自分の成長スピードを高められるお金の使い方とは、
あえてフランス語の個別レッスン受講を選んだこと。
レッスン料だけを見て判断するのではなく、
レッスンを通して自分がどうなりたいかを考えた上で、
お金を払う価値の高い方を選択しました。
その上、「ムダな出費」が無くなったおかげで、
「お金が無い、どうしよう」と貧困感を感じる場面も減り、
精神的にもラクになって幸福度が上がった気がします。
さいごに:お金は目標達成のための手段の1つ、必要性と得られる価値の見極めが大事
フランス生活をきっかけに、大きく変わったお金への価値観。
急激な円安
無職
フランス人のお金に対する考え方に触れたこと
これらによって、お金を使う前に、
これは、本当に自分にとって必要なのか
これによって、自分が得られる価値は何か
を、しっかり考えることが習慣になりました。
「ムダな出費」が無くなって、
お金について切羽詰まった思考に陥ることも無くなりました。
ここまでお金への価値観が変わった今、日本で暮らしていた時のように、
「お金は、無くなったら困る大事なもの」
とは、思いません。
フランスで暮らす今の自分は、
「お金は、目標達成をするための1つの手段だからこそ大事なもの」
と考えて、
時間
経験
快適さや豊かさ
自己成長
を手に入れる為に、前向きな気持ちで使えます。
だからこそ、お金を使うことに幸福感すら感じられるのです。
今の自分の心境を言うとすれば、
「フランスに来たことでお金への価値観が変わって、ハッピーな自分になれた」
こんなこと。
この記事を読んでくださったあなたの参考になると嬉しいです。