はばたかない飛び方
今ならいつでも逝ける気がする
今なら飛べる気がする
鳥にはなれないだろうど、
なろうとも思わないけど
私は遠くへ飛んでいけそうな気がする
そんな飛び方をして辿り着く先は、
素直に優しく最期まで頑張ってくれた私の愛しの愛犬の元ではないはずだ。
愛犬には会いたくて仕方ない。
何年経っても会いたくて仕方ない。
けれど会えないのはわかっている…
認めたくなくても会えないのはわかっている。
だったら、ここにいても飛び立って愛犬の元へ行けなくても同じ事だ。
ただこの苦しみからのは解放は約束されている。
次はもっと苦しいかもしれない。
次は楽なのかもしれない。
そんなのどっちでもいい。
今を捨てられるならどっちでもいい。
私が今の私でなくなら何でもいい。
全部を捨てられるならそれでいい。
飛んでみたいな、飛ぼうかな。
毎日そうやって見上げる空はいつでも汚い色をしている。