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天才肌
天才肌、アーティスティック…
この言葉は私にとっては嫌味だ。
結果が伴っているならありがたい言葉だ。
けれどパピコに関しては、何にもやっていない。
正確には何にもやってない奴は何にも言われないから、何かをしでかし続けているという事だ。
つまりは悪口だ。嫌味だ。
そう捉えている。
私はわりかし自由人な様だ。
周りがあまりに自由だったので気が付かずにいた。
大人になって働き始めてから、気付かされた。
ある職場では互いに日本生まれ日本育ちの純正な日本人同士なのに、会話が英語での会話を聞くよりも理解が出来ない社長がいた。
一対一では何を言ってるのかわからないので、いつもいつも上司であるリーダーを呼んできて通訳をしてもらう。
日本語から日本語への通訳がいないと会話が成り立たなかった。
他の職場でも1人のおばさんのパートさんにだけ何言ってるかわからない。。と話が伝わらなかった。。
そんなこんなで学習して仕事で取引先や接客、電話応対ではそんな事はなくなったが、
気を抜くとやっぱり私が何を話してるのかわからなくなる人が出てくる。
そして友人達が結婚していき、その旦那さんも含めて遊び始めると、話が次から次にポンポン変わるから頭がついていけないと言われる様になった。
確かに目に入ったり耳に入ったりして気になると突然話は変わってしまう。
例えば深刻な悩み事を友達に話しながら街を歩いていたら、すごく好みの洋服に出会ったり、すごい突っ込みたくなるものを見つけると、
『こんな事があってさ…すごく悩んでい…
ねえ!ちょっと待って!これメッチャ可愛くない?!ええー!しかもセール!メッチャ安い!え?!え?!何ここ?!すごい!これもかわいいよ!うそぉー!!これもセール?!
え!この棚70パーオフ?!すごくない?!
』という具合にテンションまで変わる。
そしてここまで興奮してたら絶対に買うのかと思いきや買わないで、
『あーびっくりしたね。それでさ、私悩んでいたんだけど…よく考えたらおかしくない?だってさ!あ、どんぐりだ。。ここに?どこから落ちてきたんだろ?トォートォーロォー!!!めぇーちゃーーーぁぁーん!!…誰かがぁ🎶
こぉ〜っそりぃ〜🎶』
と歌って踊り出してしまう。
それが私の日常だった。
生まれてから当たり前だった。
最近またしてもちょっと縛りの少ない環境下に自分が置かれている。
というか、本当は色々なルールはあるのだが、勝手に隙を見て自由にしてしまっている。
なので保育園ぶりぐらいな勢いで呼び出しを喰らう。
そこは精神科のデイケアだからだ。
私は過食嘔吐から離れる為に家にいる時間を極力短くさせるのと自分を極力疲れさせる為に遠方のデイケアにその日に予定があろうがなかろうが疲れる為に、過食嘔吐の時間を無くす為に予定の後や自分が休みの日でも通い続けている。
目的はそれなだけなので、一般的な生活リズムを整える為とか、食事を病院でして節約も兼ねるとか、人とのコミニュケーションを取るとか、体を動かす様にするとか、引きこもらない様にするなんて事は何もない。
そしてこんなに重い摂食障害の人は私以外いない。
だから、私はそれ以外を求めないのでデイケアで友達を作ろうともしないし、自ら愛想を振り撒きもしない。
職員が用意したプログラムに出る事もほとんどなく、ただひたすら時間を潰している。
その為、フリーダム過ぎて勝手に植木に水をあげ始めたり、職員のやってる面白そうな事を一緒に勝手にやりはじめたり、自分でやりたいものを持ち込んでそれに没頭している事が多く、その自由さが時として、病院では注意対象になり呼び出されるのだ。
そして周りにいる人は皆どこかしらメンタルのイかれた人か、老人ホームのデイサービスを間違えて精神科のデイケアにきてしまった様な人ばかりだ。
その為こっちの空気は呼んでくれず、いかれたさ相手に嫌な事をされて、やめろや!と言っただけで、パピコが罵声を浴びせた。怖い。と有る事無い事付け加えて職員に報告され呼び出される羽目になる。
自由にし過ぎて、これは持ってきてはダメとまた呼び出され、長々言葉を選んでくれてんだなぁーという障害者対応に付き合う羽目になる。
まぁ病院に来てる時点で障害者なんだから
仕方ないが。
荷物を置いてどこか遠くへ勝手に行ってしまうので荷物置きっぱなしは危ないとまた注意と長い言葉選びの障害者対応話に付き合う羽目になる。
聞いてもないのに私に色々話してくる人がいるので、聞いてるふりして何言ってるのかよくわからないなぁと思っていると、そういう話はここでしたらダメだからと、私は話してなくともまた長い言葉選びに付き合う羽目になる。
これあげるよとなんかをくれる人がいていらないけど突き返すわけにもいかないので、角が立たない様にありがとうと貰うと、あげた側ではなくもらった側の私だけがまた注意され
を繰り返しているうちに、やってもない事までパピコさんがやったのでは?とすっかり問題児扱いになっていた。
そんなパピコが初めてお願いして材料を用意してもらって制作しようとしたら、
自由な私を見越してか、同じ作業をする大人しい人はあっさりはじめ出せたのに、
パピコだけは
呼び出し3回近い挙句に、
毎回毎回ルールが付け加えられて、これはしてはダメ、こうする条件である事など遠足のしおりみたいに書いてまとまったらコピーしてちょうだいよ?って程慎重に私が予期せぬフリーダムをしない様に取り扱われている。
後もう一二回は、ルール確認に私は呼び出しやまだやってもいないもしもの想定話での注意を受けないと制作物は始めさせてもらえないだろう。。
そんな話をされる時にほとんど決まって天才肌だのアートスティックだのいわれるのだ。
昔もそうだったが今のが言われる時トゲを感じる。
でもいつかもう普通に働いてそれなりの給料をもらえる様になるには遅すぎるので、一発逆転狙って、嫌味ではない本物に変えてみせるよ!
見てろよ!