T.Ken

140字じゃ足りない意見や思考を書き出しながら吟味して、正しい言葉を選び使う練習の為のnote

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140字じゃ足りない意見や思考を書き出しながら吟味して、正しい言葉を選び使う練習の為のnote

最近の記事

あの匂い

伊豆にある祖父母の家は独特な匂いがする。 木とも漆喰とも潮の匂いとも違った不思議と落ち着く匂い。 玄関に入るとすぐに分かる。 その匂いが、祖父の好きな煙草の匂いだと知ったのは 祖父が亡くなってから7年が経ち、自分が煙草を吸うようになった今だった。 祖父は孫の前では決して吸わなかったから きっと玄関で僕らが来るのを待ちながら、しばし禁煙前の最後の一本を吸っていたのだろう。

    • 今日あった事故

      失恋して約一週間が経ち、幸いにも少しずつ立ち直って来たり、たばこからは徐々に逃れられなくなってきたりした9月8日 日曜日のお話。 精算と自傷の意味を込めてその子が好きだと言っていたアーティストのアルバムを借りた。 台風が来るって言うから昼過ぎに借りに出て、ネカフェでスマホに落とそうとしたら持ってきたはずのコードが見当たらない。 仕方ないのでその場ではusbに入れて持って帰って来たのだがやっぱりコードが見つからない。 しまった。どこかで落としてきたか。 台風

      • エモ1

        好きだった子の好きなバンドを聞きながら 煙草をふかし 打ち付ける雨を見るでもなく何となく外に目を置き 夜ふかし

        • 言葉=血液なんだって

          ケガした時に流れる血を見て「ごめんね、心臓に戻してあげられなくて」って思います。 ---M 心が体より大きく感じる夜がある。 耐えきれない胸の痛みに自発的な死を覚悟する夜がある。 何か違うことを考えなければと、別の事を考えてみるけれど気が付くと戻ってしまって息苦しさに目を覚ます。 それでも たとえ今どれだけ苦しくても 誰かに「時間が解決してくれるよ」とは 言われたくない。 そんな事はこの歳

          ノスタルジーな夜

          久しぶりに実家に帰ってきた。 バスの中で中学時代の同級生を見かけたが、絡みのない子だったので名前が思い出せない。 記憶力の弱さに嫌気がさす。 卒業アルバムをひっくり返してようやく思い出した。だからなんだと言うのだけれど。 その中でノスタルジーに浸る。 友人を選択して居心地を整えて これで本当に良かったのか

          ノスタルジーな夜

          貴様よもや明日の夜…………

          「貴様よもや明日の夜のデートであわよくば家に連れ込みワンチャンなどと考えておるのでは無かろうな!?!?」 自分の下心に自問自答しながらそれでもトイレと風呂の掃除をしてしまうam.2:00. いいじゃないか、別に。 僕が明日、何も気に留める事なく最高の自分でいる為の儀式のようなものなのだから。 「2,3日腹筋したところで腹に蓄えたビールは消えてくれないぞ」 いいんだ、別に。 これを機に、三日坊主だった筋トレを再開するんだから。 「いくら顔のマッ

          貴様よもや明日の夜…………

          「だって世の中はそんなに完璧を求めていないもの」

          月曜夜二十時の国道 四車線の一番左をゆく 向かいからは少し遅めに帰宅する車のヘッドライト 隣にはTシャツを肩までまくり真っ直ぐに前を見つめるショートカットの美女 クソエモい。 助手席は、俺だ。 この二ヶ月で少しはカッコよくなったつもりだった。 服も買った。髪も染めた。少しの勉強もした。 でもまったく適わなかった。 『なんで学校辞めようと思ったの?』 世間話で済まそうと上手く避けたつもりだったのに、また実力不足みたいだ

          「だって世の中はそんなに完璧を求めていないもの」

          チーズケーキにウィンナーコーヒーも悪くない

          最近note本文と違うことタイトルにするから自分でどの記事に何を書いたか分からなくなってます、Kenです。 5月に入ってから急激に舌が老けてきて、それまで飲めなかったビールをおいしいと感じたり、以前ほど甘いものを食べられなくなってきました。寂しい………… 「チーズケーキにウィンナーコーヒー」を撮ったのは1月の事なのでその頃は食べられたんだけど今ならブラック頼んじゃうかも。 歳とともに趣味や嗜好が変わってきて新しく楽しめる事が増えるのは楽しいんだけど、味覚の開

          チーズケーキにウィンナーコーヒーも悪くない

          冷たい生たまごを熱湯に入れる

          すると内側の空気が膨張してビシッ!とヒビが入る。 そんな話。 ※本文章はいじめを擁護するものではありませんし、いじめに言及した話でもありません。 ましてやゆで卵のおいしい作り方の話でもありませんが 個人的には熱湯に7分が一番好きです。 1.きっかけ昨晩、春名風花(はるかぜ)さんのブログでこんなお知らせがあった。 https://lineblog.me/harukazechan/archives/1688788.html 要約すると ・絵本の挿し絵

          冷たい生たまごを熱湯に入れる

          どうしても相容れないこと

          私は会話のテンポが悪い。理解する力は人並みにはあると思う。 頭の回転も遅くはないと思う。 でも自分が話す番になると言葉を発する前に溜めがある。 まるで日本語ビギナーだ。 単語や慣用句がスっと出てこなくて、それっぽい事を知ったかぶりで使うのも嫌で考えている事もある。 でも一番は、言葉を選んでいる。 話し慣れていないからなのか、失敗を恐れるからなのか、とてもとても言葉を選ぶ。 昔はずっと饒舌で、日本語ネイティブだったと思う。 でも、自分の発する言葉で、少なくない失

          どうしても相容れないこと

          いつも心に音楽を

          当方しがない牛丼屋さんである。 3年目に掛かろうかという年ですので、リーダーや教育などやらせていただいている立場でもある。 学生アルバイトの多い飲食店では、3月に卒業していく先輩方とお別れし4月には胸踊りながらニューカマー達を迎えるというサークルのような季節がある。 サークルと違う点は、これが仕事であるというところ。 4月中は新人さん達も初々しく、可愛がりながらも皆が皆ほとんど仕事にならないのでスタッフの増員がなされる。 実はこの時期に、増員にかまけずどれだけ叩き込める

          いつも心に音楽を

          自炊は手間を食べているという話

          ひとり暮らしをはじめて足掛け3年、 夕飯だけでもきちんと自炊をするようになって約1年。 バイトや飲み会の無い日はほぼ毎日作ってやっと160食ほど作ってきた今日この頃である。 母には到底敵わないと思いつつ、外食と自炊について考えてみた。 現在の住居に越してきて1,2ヶ月の頃であろうか。 引っ越したばかりの話のきっかけには「自炊するの?」は無敵の文句である。 新しい場所場所で聞かれた。 その度に答えた。 「はい。頑張ろうと思ってます。お金も無いんで笑」 帰ってくる応援、冷やか

          自炊は手間を食べているという話

          LGBTと性癖と性自認についての考察

          note2本目から叩かれそうなところに突っ込んでいこうと思う。 それでもnoteを書くにあたって絶対に外したくない話題であり、今後も考察は発展・展開していくであろうので今現在の考えをここに書き留めておきたい。 セクシャルマイノリティについて騒がれるようになって久しいが、我々は本当に正しく「マイノリティ」というものを理解し分類し、それぞれに適切な対応を取れているのだろうか。 かくいう私も性に関してマジョリティでは無い自覚があるが、果たしてマイノリティ/マジョリティという分類は

          LGBTと性癖と性自認についての考察

          京都の女の子に関する考察

          東京の女の子の方がかわいい。 と言うとおそらく各方面から 「女を顔でしか見てないのか」 「というか女の顔ばかり見てるのか」 「どの面下げて言ってるんだ」 というコメントをいただきそうだが、(実際女の子を見てるのは仕方ないとして)コメントの前に少しお時間をいただきたい。 私は東京近郊住みで、東京の"観光地ではない場所"によく遊びに行く。 一方、京都へ来たのは十数年ぶりで、京都駅周辺の寺(つまりthe 観光地)と下道を少しばかり回ってきた。 その比較のお話だ。 まず

          京都の女の子に関する考察