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橋本環奈に告白されても振るとか言ってた「あの頃」

 中学生だった「あの頃」、私の周りでは有村架純派vs広瀬すず派の大戦争が起きていた。私は完全に有村架純陣営。ちょっと丸顔くらいのが可愛いんだ!あと、あのしゃべくり007で顔を膨らます有村架純、YouTube上がってるから観ろ!お前もこっち側だ!と声高らかに言っていたが、広瀬すず陣営も負けてはいない。あのショートカットキュンとするだろ!あと、バスケめちゃめちゃうまい広瀬すず、YouTubeに上がってるから観ろ!両者一歩も引かないままだった最中、そこに、橋本環奈という千年に一度の美少女が台頭する。私は、橋本環奈なんかより有村架純だ!と言い張っていた。それが過剰になっていき、橋本環奈みんなはかわいいと思ってるやろうけど、俺はそんなにやな!!橋本環奈なんかに「好きです」なんて言われても振るけどな!なんてよく言ってものだ。
 今ならわかる。あれは嘘だ。「橋本環奈のことを振る」という自分がカッコいいと思い込んでいたんだ。橋本環奈が出てる映画もめちゃくちゃ観てたし、何を強がっていたのか、思い出すだけで恥ずかしさで体がかなり冷えるは冷える。橋本環奈が目の前に現れて、告白されたら、そりゃあ身分違いであっても前向きに検討してしまうだろう。
 このような、私のイタかった「あの頃」をここで見つめ直します。世界一意味のない自己分析です。

①お笑いセンスあります

 小学4年生の「あの頃」は、私は周りにいる誰よりも面白い人間だと勘違いしていた。今となっては目も当てられない。タイムマシンがあるなら、まずその時代の自分を殴りたい、それだけじゃ足りないくらいだ。面白い人間だと思い込んでた要因は当時から藤井健太郎氏(現在 水曜日のダウンタウンプロデューサー)の番組の面白さを理解していたこと(多分)、ちょっとマニアックなお笑い芸人を知っていたこと(これもマニアックだと思い込んでいただけかも)、誰よりもアメリカンコメディ映画に精通していたこと(これは確か)などが挙げられる。ちょっとエンタメに詳しかっただけなのだ。
 そんな中,小学生のクラブ活動で、周りの友人は、ドッヂボールクラブ・バスケットボールクラブに入るのに逆行し、単身マンガクラブに入った。絵のセンスは壊滅的なのだが、原作が評価される自信だけはあったのだ。絵が下手でも内容が面白ければやっていけると思っていた。しかし、現実はそう甘くない。センスがある(と思い込んでいた)4コママンガのネタ案は2週間が限界だった。何も思い浮かばない。周りと違って、一人で乗り込み、かつずっと黙々と作業してるせいで、天才タイプだと思われてるんじゃないか…なんて思っているとネタを考えるのもストレスになる。だが、このままでは面白くもないうえに、絵も下手な4コママンガが図工室の後ろに飾らられてしまう…。クラブ活動の時間焦りに焦った私は、ぎりぎりアウトな行動をとる。

 翌週、私の名前の上に「ぐらまらすばーさん」という作品が展示され始める。

 「でんじゃらすじーさん」に酷似した内容だったらしい。

 漫画クラブの先生が「でんじゃらすじーさん」を知らないことにほっとしつつ、自己過信をここで改めることとなる。

「ぐらまらすばーさん」の元ネタ

②ニッチなゲーム知ってます。

 私は、人よりもDSや3DSを買ってもらうのが遅かった。それが自分としては、かなりコンプレックスだった「あの頃」、スーパーマリオブラザーズやマリオカートなどは購入しようとしなかった。みんながやってる定番じゃなくて、ニッチな面白いゲーム知ってますよ、みんなとは違うんですよ、みたいな面をしていた。なによりタチが悪いのはこれを表に出さず、心の中で思っていた点だ。こんなやつにどうして友だちがいたのか、私自身不思議でならない。
 そんか私が、小学校の時にこっそり好きだと思い込んでいた三大DSソフトを発表する。

○「DS山村美紗サスペンス」
○「ヤッターマンDS ビックリドッキリ大成功だコロン」
○「人生ゲームDS」

 「あの頃」の自分に告ぐ。そんなわけがないだろ。マリオよりも山村美紗のが好きだという小学生はいないし、人生ゲームなんか誰がDSでやるんだ。「ヤッターマン」より「星のカービィ ウルトラスーパーデラックス」だろ。
 そして気づけば、最初のニッチなゲーム選びは、カービィの出現により崩され、ポケットモンスタープラチナも買ってたじゃないか。その後、結局、スーパーマリオブラザーズも買って、攻略本まで友だちに借りて。もはや、普通にゲームを楽しむ少年じゃないか。
 なのにマイナーなゲームを知っている自分に優越感を持っていたのだ。本当はマリオの方がプレイ時間長かったくせに。身の毛もよだつ恐ろしさ・イタさである。夏にもってこいの怪談話そのものである。

さすがに、小学生が1番好きなゲームではない

 みなさんにもイタかった頃の話、ひとつやふたつあると思います。今になると笑い話になるものです。また聞かせてください。

#イタかったあの頃

で投稿してみてほしいのです。意外と振り返ると楽しいですよ。それでは、「あの頃」に別れを告げ、大学3年生の「あの頃」…と話し始めない夏休みを謳歌できるよう頑張ります。いや、そうなってもいいか。いつか、笑い話になればそれでいいか。

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