いとうかい

「普通の23歳がエッセイを書いて悪いか!」という信念でやってます。 お時間ございましたら読んでいただけると嬉しいです!! マガジンもぜひ!

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  • #写真が存在しない日々

    簡単に言うと2年前に書き溜めていた日記を、今更掘り起こしてみるという企画です。1枚も写真を撮らなかった日(≒撮るくらいの出来事がなかった日?)を「日常」と定義して、その日の日記だけを取り出して、無加工状態で乗せるというものです。 クリープハイプに影響されまくる生活、先輩に囲まれた旅行、億劫な就職活動、悲喜こもごもなバイト、1時間に1本しか電車が通らない地元への帰省、クリスマスイブのお話… 久しぶりに読み返すと自分の面倒くささに辟易しつつも、楽しそうに迷走しながら大学生生活を駆け抜けていた2年前の自分が好きになったりしていました。これを読んでくれているみなさんにとっても、2年前を懐古する良い機会にしてもらえたら幸いです。 お暇でしたらお付き合いくださいませ。繰り返しますが、小さなことにうじうじしたりもいている、めんどくさい人の日記です。けど、ほんのちょっと面白いです。よろしくお願いします。

  • みっちーさん、ごめんなさい

    3rdシングルですね。同じ人が書いた?ってくらいバッラバラな3作品です。

  • これは「最初で最後」の話

    わたしの1st noteミニアルバムです。言ってて恥ずかしいです。コンセプトとしては、CDみたいに、好きな曲だけ聴いてもよし、1曲目から順に聴くとさらに楽しめる、そんなものにしたつもりです。

  • 卒業/3年後、LAにて

    2ndシングルとか言いたかったんですが、特にいい作品が2つもできたので、両A面になっちゃいました。

最近の記事

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サシ飲みのすゝめ

 世は忘年会シーズン。気づけば、高校1年生から大学3年生になっていて、気づけば、開催場所はファミレスから居酒屋になり、気づけば、ドリンクバーから飲み放題プランになっていました。  さて、表題のとおり今回はサシ飲みのお話です。私が委員長を務める関西サシ飲み推進委員会からの案件です。かつて、「飲みに行きたい…」とLINEを送ると「いいねぇ、誰誘う?」と当たり前のように返信してきたあいつに届け!それでは行きましょう。 サシ飲みとは 「サシ」(ふたりが向かい合った状態)+「飲み」(

    • #写真が存在しない日々 #2

       私はスマホでよく景色を収める。収めたがる。些細な景色でも撮ってしまうので、ストレージは直ぐにいっぱいになってしまう。そんな私でも、写真を撮らない日がある。そんな日を私の「日常」と定義できる気がした。そんな日こそ愛したい。なので、そんな日だけを取り出した日記をここに載せようと思う。 2022.10/5映画。ギター。就活。バイト。 バイト帰りに、ラーメン屋が毎日出している弁当が安かったから買おう。「PayPayで」と言うと、「お弁当は現金だけなんです」と言われた。「じゃあ、い

      • #写真が存在しない日々 #1

         私はスマホでよく景色を収める。収めたがる。些細な景色でも撮ってしまうので、ストレージは直ぐにいっぱいになってしまう。そんな私でも、写真を撮らない日がある。そんな日を私の「日常」と定義できる気がした。そんな日こそ愛したい。なので、"日常"だけを取り出した純度の高い日記をここに載せようと思う。 2022.8/19 朝起きられない。朝からサークルライブに向けて音作り。そして、すぐ16時になって塾のアルバイト。久しぶりに会った高3の生徒に、いとう先生と一回楽器演奏したくて、いとう

        • VS 人生初おしゃれBAR

           Googleカレンダーに書かれた「おしゃれなバーに行こうの会@恵比寿」の文字に心を躍らせる。社会人が始まってから最もエレガントで、最もセンシティブで、最もフェティッシュな予定でいかせていただけそうだったからだ。かつて、東京のおしゃれイタリアンで「フムス」という謎の食べ物と対峙し、大恥をかいた私にとって若干の畏怖はあるものの、そんなことは言ってられない。さあ、「おしゃれ」社会人への道シリーズ第2章の幕開けです。 「恵比寿のバーに行こう!」  7月某日。会社の先輩にお誘いい

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        サシ飲みのすゝめ

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        • #写真が存在しない日々
          2本
        • 2
          10本
        • みっちーさん、ごめんなさい
          3本
        • これは「最初で最後」の話
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          3本
        • 2月29日
          3本

        記事

          父と老眼鏡

           2024.7/24 17:16  「ついに老眼鏡購入。本が読めるー」  ふと届いた父のLINE。その下には老眼鏡をかけた父の自撮り写真。53の父の自撮りほど観てられないものはないが最近は容姿に自信が出てきたのか、よく送ってくる。ただそれがどこか愛しい。父に愛しいなんて言いたくないけど、そのフェーズを超えて言う。父は愛しい。  ただ愛しさよりも勝った感情がある。  そう「悔しさ」だ。  父が老眼鏡を購入したこと。俺はそれがなによりも悔しかった。父はこれまで老眼鏡を買わ

          よもだそばでの遅延行為はあと5分で限界

           「あと10分待てる?」  「無理無理」  「あと10分で終わるからさ!」  「これでも粘ってるほうやねん」  「お酒飲みたい」  「ほうほう」  「まだ余裕ある…?」  「よもだそばでの遅延行為はあと5分で限界」  「わらった」  「てかLINEしてる暇あったら早よ来て!」  「帰りたいオーラだいぶ出してる」  「おけい〜」  「よろしくー」  「もう食べ終わりそう」  或る夜の話。  何も変わらない夜の話。  待っていてよかった夜の話。  或る夜の話。  何かを変えた

          よもだそばでの遅延行為はあと5分で限界

          DAY2/

           東京生活2日目。地下鉄に揺られて、いつもと違う駅で降りてみたら、結局PASMOチャージし忘れて、はいやり直し!THE2の古舘佑太郎が観客を煽ったところで、現実的に落ち込むフェーズがすぐにやってきた。新生活に慣れず、自分の鈍臭さに愕然とする。東京メトロのホームに吹く風が強すぎて、鏡の前でセットした前髪と布団の中でセットしたマインドの原型がなくなる感覚がわかる。  東京生活2日目。大学の友だちはほとんど関西にいるのも心細くなる原因だ。ふと、しょんぼりしてしまう自分に気づいてま

          まねごとのまねごと #習作短歌

          みなさま お世話になっております。 いとうかいです。 表題の件、短歌を考えさせていただきました。 以下にて詳細を記しております。 ご確認ください。 引き続き、何卒よろしくお願いいたします。

          まねごとのまねごと #習作短歌

          みっちーさん、ごめんなさい。

           突然で恐縮ですが、私の大好きな先輩"みっちーさん"にこの場を借りて謝罪したいと思います。LINEとか直接会うなんて、そんな古い手段は使いません。数年後、note謝罪が主流になる時代が来ることに賭けて、パイオニアになってみせます。  まず、みっちーさんのご説明からさせていただきましょう。端的に言うと、”大学のサークルで出会っためっちゃ仲いい先輩”です。そして、エピソード集だけで1冊出版できると確信しているくらい、魅力的で天然で大好きな先輩です。  みっちーさんの好きなエピ

          みっちーさん、ごめんなさい。

          失恋しても、部屋は狭い。

          失恋しても部屋は狭いままだった。  卓上のメモ帳に残されていたこの言葉。きっと自分のペンで書かれたものなんだろうけど、覚えていない。いつ書いたのか、どのような状況で書いたのか。どれだけ酔っ払っても記憶を飛ばすタイプでもないし、なんなんだろうかこの言葉…同じように、私の部屋には、記憶にはないけど私が残したに違いない言葉がたくさん転がっている。  ギターケースの中に取り残されていた言葉を見つけた。 パンクロックずるい。  多分この書き置きは、10-FEETの「1sec.」

          失恋しても、部屋は狭い。

          幸い中の不幸

           或る夜の話。財布を落としたことに気づく。3秒前のほろ酔いが嘘だったかのように心拍数が上がる。財布につけたエアタグのおかげでわかるのはエアタグの位置だけで、そこに財布があるなんて保証はどこにもない。  エアタグが示していた場所は交番だった。酔いから醒めた私による私のための、完璧な手続きを終える。身分証明書やクレジットカードがそのままになっていることを確認して、無事財布を手にする。2秒前のあのネガティブな感情はとうの昔に忘れ去ったようだった。  交番を出て、ふと「あれ?現金

          幸い中の不幸

          無題

           2024年5月20日  下のコンビニで買ったチョコスティックを持ってエレベーターで10階に。  何も考えずに、小さな液晶を開く。  あんな薄いくせに半端じゃない迫力で心臓を突き刺される。  エレベーターを降りた瞬間に立ち止まった。  体が動かない。  さっきエレベーターホールから降りて行った人がまた上がってきた。  まだエレベーターホールから離れられない。  タイムラインを観る。同じ文章を読む。  わかっていたけど現実だった。  今日は特に、インプレッシ

          フムス

           イタリアンをいただく機会があった。学生時代は、いかにハイボールが安い店を探すかこそ正義だと思い込んでいた私にとって、しっかりと佇むイタリアンレストランのコース料理というだけで背筋がピンとする。  「こちらフムスになります」  「うわあ美味しそう…!!」  向かいに座る同期がそう言った。  …  …  …  「ん?フ・ム・ス??」  この謎の「…」3連続で上のような感情にならず「え?フムスも知らないの??」と思われたみなさん!これから続く物語は読むだけ徒労になる

          3年後、LAにて。

           あまりにもいつも通りのまま帰宅して、疲れのあまりコンタクトレンズも外さずに寝る。朝起きて世界はそのまま進んでいて、新幹線も動いていて、大好きな街を離れ東京駅の看板が目に飛び込む。  学生時代の大半を過ごした人たちとの学生時代最後の旅行だと言うから、湿っぽい話もたくさんして、本当のことも話そうと思っていた。けど、いつも通り、美味しいものを美味しいと叫び、たくさんのお酒に浸り、くだらない話で笑い、まあちょっとひとり泣いちゃったりもして、大好きで仕方ない歌をみんなで歌う。通常回

          3年後、LAにて。

          卒業

           お便りきてます。ラジオネーム「バニーバックス」さん。『みなさんこんばんは』こんばんは。『3月も中旬。最近、毎日、誰かしらの卒業写真がインスタのストーリーに上がっていて、ああ卒業シーズンだな〜としみじみしています。DJいかちゃんにとって「卒業」ってどんなものなんですか?』  ということで、いつもメールありがとうございます。なるほどねぇ、「卒業」かぁ。私は卒業式ガチ勢でしたもんで、かなり思い入れはありますね。小学校と中学校の卒業式なんて泣きっぱなしで。特に覚えてるのは中学の卒

          断る。

           断る。こんな酷なことはない。  断られる。よりもはるかに酷だ。  といいつつも「断る」ことを避けて生きることは不可能だ。嫌いな人がいる飲み会は参加しないほうがいい。苦手な場所には行かなければいい。私自身そうやって生きている。今は、LINEやDMでやんわりなんとでも言って、断ることができてしまう。便利な時代だし、生きやすい。いいこといいこと。  俺が誰かを飲みに誘うときも、休日過ごそうって提案するのもLINEじゃん。それでいいじゃん。で、そっちが断るときもLINEだし。