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減量に学ぶ ”いま ここ”という感覚



減量を終えて、2週間ほどが経ちました。

体重でいうと、減量開始前が75kgスタートからコンテスト時は65kgと、そして目下はもう元の水準にまで戻ってしまっています。

2週間で推定10kgも増えてしまったわけですから、少し前に会った人と2週間ぶりに再会をしてみると、反応が面白いんですよ。

「この人誰かしら??」

という表情を浮かべるほどに、僕の体は体脂肪6%から12%へと醜くなっていますから、無理もないでしょう。

そんな日々の変化も自身で楽しみながら、現状は健やかに生きているという感じです。


そして、今回の記事では、減量を半年間を過ごしていく中で特に強く感じた印象をここでは記して参りたいなと思います。



「減量中は極めて、”今この瞬間”という視点で日々を過ごしている」


減量を本気でやったことがある方はわかると思いますが、今を生きているのです。

明日でも、昨日でもありません。

今この瞬間。

今、この自分の体に目を配ったり、心に耳を澄ましてみたり、とまさに今この瞬間という、生物としての鼓動を感じざるを得ない時が頻繁に出てきます。

だって、減量は食べ物を禁じることで、低血糖による睡眠欲が低下をし、それが影響をして性欲も衰えていくわけですから。

3大欲求を禁じ、もはや人間と死人との狭間で生きていると言っても、過言ではないでしょう。

当然、カロリー不足でヘロヘロなビルダーも、流石に死人では困るので、なんとか自分の胸に手を添えて、必死に生命としての鼓動を感じようと、ある種本能的に、体が動いてしまうものなんだと。

最たる例に、ボディビルダーは朝起きたら、まずはシャツを脱いで”鏡と対峙をする”なんて、よく言われますが、
彼らも今という鼓動を感じているわけなんです。

くれぐれも、自分の体に酔いしれているのではなくて、そこには中立的に客観的に己の体を評価しているのです。

自分の弱点はなんだろうか、
このポーズを取った方が映えるな、
ここの筋肉の動かし方は、どうするのだろうか、

と日々熟考をしているんだと思います。


またある例に、減量ビルダーはほぼ全ての人がやっていることに、厳格な”カロリー計算”

軽量機を用いて、必要とする食材を何g摂取するのか、
何g摂っていくと、何キロ落ちていくのだろうか、

とある種、頭で考えいついつまでに(コンテスト当日)、どのくらい体脂肪を落としていく必要があるのかという逆算的な思考で組んでいくのですが、そう簡単には減量は上手い事、進まないんですよ。

よく巷で言われるチートミール。


あれは先程のように、綿密にカロリー計算というものを考えられた食事内容でも、これも数ヶ月とやっていくとどこかで頭打ちが出てくることが往々にしてあるんですよ。

ビルダーも毎日を必死を生きていくのも、明日の体重が落ちているよね?という幾ばくかの期待感を持つことで、それが今の活力となっているが、でも、翌日の体重計に乗ってみたら、維持どころか増加なんかしてる日にゃー、もう頭を悩まされんです。


「あちゃー、なんでや増えたんだろう、、」

「あれだけ必死に、動いたのに、、」

僕の例で言えば、

「昨日のマスタード10gが効いたのか・・」

「たけのこの里を2個だけ食べたことが起因したのか・・」

って、そりゃそうだろうに、と思うかもしれませんが、でもカロリー計算内に収めたはずなのになぁ、と思っていたりもしたり。


そんな、自分とは想定外のことが起きていくのが、この減量というものなんですが、そういう場合はまさに、今この瞬間という視点が必要になっていくんです。


朝起きたら、思ってもいなかったことが起きたら、そこからまたプランを変更してみたり、あえてプランを変えずに続行をしてみたりと、
今の体から、そういう臨機応変な判断をするということが重要になってくるのだと思うんです。

カロリー計算はいわば、未来志向的。

こうやれば、こうなるでしょう、という未来へ自分が進むべき道、方向性を考える上では(大きく外れないという意味合いということにおいても)大切なんですが、でもより重要なのは、今この瞬間に自分がどうであるのか、ということが減量を成功させる上では避けてはとおれないのだと、減量を終えた身として率直に感じています。

僕が人生を生きるテーマとして、”没頭をしている”というものですが、これはまさに”現在”という焦点が向けられているものだと思います。

今、取り組んでいるものに熱量を注げているのか、パッションはあるのか、バイタリティが溢れているのか、という感覚が没頭をしていることであるのだと感じますし、それが結果的に良い方向に結果として運んで行ってしまう、という感覚は読者の皆様も既におありのことだと。


減量は今、ここにいるという感覚。


また、近いうちに減量の楽しさを執筆していきますね。



筋肉代行屋 J

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