目標を持てvs目標は不要 | 結局どっち?
「しょうらいのゆめ」
恐らく誰しもが、
そんなタイトルの作文を書いたことがあると思います。
なぜなら日本の教育では、目標を立てて、
それを追いかけることが良いこととされるからです。
でも、それと相対する理論、
「計画的偶発性理論」
(Planned Happenstance Theory)
「将来の仕事なんて偶然決まるでしょ」
という理論が存在するのをご存知でしょうか?
■計画的偶発性理論とは
これは、飲み屋のオッサンが言ってる訳ではなく、
スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱した理論です。
彼の研究結果によれば、成功したビジネスマンの8割は、
今の仕事に、「偶然」によって導かれたんだそう。
まったく、アメ公ったらとんでもないこと言うんだから・・・。
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
自分もそう思いました。
でもよく考えれば、(自分が本を読んだ限り、ですが)
著名な経営者の方々は、偶然によって今のキャリアを手にしています。
■目標なんて要らないの?
だとしたら、
夢や目標を持ってコツコツ努力することが、
いかにもバカらしく見えてきてしまいますよね?
でも、よく調べてみると、またこれが面白くて、
偶然が仕事に結びつき、成功に至る人には条件がありました。
それは、
1 好奇心・・・新しいことに興味を持てること
2 持続性・・・努力をし続けていること、折れないこと
3 楽観性・・・ポジティブであること
4 柔軟性・・・こだわり過ぎずに柔軟に他者の価値観を取り入れること
5 冒険心・・・挑戦をしていること
だそうです。
ということは、
挑戦(つまり目標)のためにポジティブに努力をし続け、
いろいろな人との出会い・対話を通じて自己革新が出来る
こんな人が、当初描いた目標にたどり着くのではなく、
その中の偶然のチャンスをモノにして、キャリアをつかみ取る
ということになります。
ということは、
計画的偶発性理論と目標思考は、
相対するものではなく、仲良しこよしということになります。
■結局目標が叶えられてないのでは
目標思考でいることで、
たまたま知り合った人や友人の話をチャンスに変え、
それが仕事になるのは分かった。
でも結局、目標が叶えられてないじゃん!
そう思われた方もいらっしゃると思います。
確かに、
「職種そのもの」にこだわれば、目標は叶っていないのかもしれません。
でも、その仕事に就いて、結局何がしたかったのか?
という、自分の人生観と照らし合わせて、
あ、確かにこっちでも自分のやりたいことが出来そうだ
そんな風に、そもそもの「信念」「生き方」にこだわっていれば、
人生の目標が達成できると言えます。
例えば、ピアノの先生になりたくて一生懸命努力してる人がいたとします。
その人にとって、「ピアノの先生」というのは、
「1人でも多くの人を笑顔にする」という、
自分の人生のテーマを実現する道具・手段、だったとします。
そこに気付いたら、実は「ピアノの先生」という仕事に固執しなくても、
例えば「キャリアカウンセラー」でも、自分の人生のゴールは達成できる。
しかも、ピアノの先生になるために努力をしてきた期間で、
目標達成能力、忍耐力、創造力などの、
ピアノのスキル以外の部分も十分に応用が利く。
だからキャリアカウンセラーとしても大成できる。
こんな具合でしょうか。(あくまで一例です)
■まとめ
そう考えると、やっぱり目標を持つこと、
そして目標を叶えるために、コツコツ努力をし続けることは大切です。
しかも、自分の考え方にこだわり過ぎることなく、
柔軟であり続けることも、とても大切。
そうすれば、
偶然訪れるチャンスをモノに出来る、ということなんですね。
だから、計画的偶発性理論とは、英語で
Planed Happenstance Theory
設計された偶然 という名前なんですね。
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