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モンテッソーリの幼稚園に入れるだけじゃ、子供は天才にならない

モンテッソーリ教育について語る前に・・・

ついこの前、

タイムリーに、深く考えさせられるニュースがありました。


何と将棋の藤井聡太さんが、高校を自主退学されたんだとか。

しかも高校3年生の、しかも1月末

親は、

「あと1か月じゃないの・・・」

「高校くらい出ておいたら?」

と、全力で止めなかったんでしょうか?

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いや、たぶん止めなかったのでしょう。

プロの棋士になったから、親は高校退学を止なかった

ではなく

高校退学を止めない親だから、プロの棋士になれた

私はそう思っています。


モンテッソーリの前にどうしてこんな話をしたのかというと、

このエピソードがまさにモンテッソーリ的だなぁと思ったからです。

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モンテッソーリ教育とは何か?

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まず、当たり前のようにモンテッソーリ教育の話をする前に、

モンテッソーリ教育とは何なのかをおさらい。

Apple、Google、Amazon、Facebookと、

名だたる米国企業の創業者や、

日本で言えば藤井聡太さんが幼少期に受けていたことで、

一躍脚光を浴びることとなったモンテッソーリ教育

何を隠そう我が子もモンテッソーリ教育の幼稚園に入れています。笑


モンテッソーリ教育の教育施設には、

大人が時間を管理するという概念がありません

大人は子どもたちを見守っているだけ。

モンテッソーリ教具と呼ばれる教具を中心として、

基本的には子どもたちに、

「好きなことを」「好きなだけ」やらせてくれます。

(園の方針によって異なる場合があります。)


それは、

「子どもを伸ばすのは子ども自身」という考え方があるから。


だから大人はあれこれ口出しをしないんですね。

子どもの「イヤイヤ期」すら、

子ども自身の「こだわり」と表現して、歓迎し、

徹底的に子どもの好きなようにやらせます。

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モンテッソーリ教育に対する誤解

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こんな特徴的な教育方針で、

しかも名だたる有名人を輩出したことで、

「モンテッソーリ教育は天才を生む!」

なんて見出しが雑誌に踊るほど、注目されていました。


(最近もそんなネット記事をチラホラ見るようになったので、

 また再ブーム到来の兆しかもしれません。)


でも上に述べた通りですが、

モンテッソーリ教育とは、「信念」や「価値観」であり、

「カリキュラム」や「教具」を指すものではありません。


従って、外注的に、

我が子をモンテッソーリの幼稚園に放り込んだり、

モンテッソーリ教具を与えたところで天才にはなりません。


幼稚園では、子供の意思を尊重してもらえる。

でも家庭では、子供のことは親が決める。


人間形成の大事な時期に、

こんなにも異なる教育観に同時に触れさせることは、

かえって害になってしまいます。


モンテッソーリ教育を貫くならば、

まずは親がモンテッソーリ的である必要があります。

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モンテッソーリ教育のデメリット

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子どもがわがままになるのでは?

子どもが協調性が無くなるのでは?

そんなデメリットがネットに踊っていますが、

少なくとも我が子を見ている限りそんな心配はなさそう。


むしろ好き勝手にやらせることで、

やりたいことをやり過ぎて、他のことが出来なくなって、

「本当は〇〇もしたかったのにー泣」という後悔を、

次の行動に、勝手につなげてくれます。


子ども同士のやりとりも、

場合によっては喧嘩も好きなようにさせてくれるので、

そんな人間模様を観察しながら、

話を聞く事と、自己主張のバランスなんかも学んでいるようです。

(誰と誰が、どんな理由でケンカした。どうするべきだった。

 こんな話も、家でしてくれるほど。)


我が子をモンテッソーリの園に入れた上で自分が感じるデメリットは、

「日本の社会に合わない」ことです。

(元も子もなさそうなこと言ってすみません。)


だからこそ、

「親がモンテッソーリの信念を貫き続けることが難しい」

と感じています。


日本はなんだかんだ言って、学歴を重要視します。

学歴を作るには受験です。

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受験という仕組みは、

ある程度の年齢の区切りで、

それ相応の、またはそれ以上の学習習熟度が求められます。

例えば、高校受験の段階では、

中学校の勉強はそれなりにちゃんとできてないといけない、というように。


つまり、知らず知らずにタイムリミットが存在しており、

それが「子供にすべての決断を委ねる」という勇気を、

大人が持ち続けることが難しいという事です。


我が子の通っている幼稚園にも、

お子さんの将来の幸せのため、

もう小学校受験塾に、

お子さんを放り込んでいるご家庭も多くあるんだとか。


何のためのモンテッソーリ教育なのかと思う反面、

その気持ちも、分からなくはないのです。

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だからこそスゴイ、藤井聡太のパパとママ

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日本において、モンテッソーリの価値観を持ち続けることは難しい

だからこそ、

あと1か月!という所で高校を退学するという決断をした藤井聡太さん

最終的にはその決断に従ったパパとママ

素晴らしいと思います。


自分だったら、「あと1カ月なんだからYou行っちゃいなYo☆」と、

だましだまし、高卒までは導いていそうです。笑


もちろん、藤井聡太さんのことだって、

本当のところは分からないですよ?

実際はあと1か月じゃなくて、留年が確定していたからあと1年1か月で、

そのストレスが原因となって、

家で、手が付けられないほど暴れて、

親も呆れて高校を辞めさせたのかもしれないですよ。笑


でもここまでの実績や、藤井聡太さんの人間性を考えると、

彼の決断を、親が尊重してくれたんだと考える方が自然です。

(と、思わせてくれる時点でスゴイ。)


だとすれば、

プロの棋士になったから、親は高校退学を止められなかった

ではなく

高校退学を止めない親(決断を委ねる)だから、プロの棋士になれたんだ

というストーリーがしっくりくると思いました。

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