小1ASD@許す課題②
「ムスコの言い分は理解できるよ。学校で言語化できなかったのがもったいないくらい。先生なら話せば理解してくれるはず。もし伝えるのが難しかったら支援ノートに書いておこうか?」
うちは先生と保護者で交換日記(支援ノート)があります。
「うん、伝えるのむずかしい。書いておいてほしい」
「よっしゃ分かった。キミは先生にノートさえ渡せば大丈夫やから。お母さんにドーンとまかせとき」
息子を寝かしつけたあと、先生に状況を書き、翌朝まだ不安そうな息子に「大丈夫!お母さんを信じて」と声をかけて見送りました。
帰ってきた息子はなんとも言えない表情。
大丈夫だったか尋ねると
「ノート見てもらわれへんかった」と。
それ以上は語ってくれなかったので、支援ノートを確認すると事の顛末が記されていました。
登校した息子は一番に「支援ノートを見て!」と伝えました。先生は、学校内でイベントがあったので「それより先に体操服に着替えよう!」と言ったそう。
息子は着脱が遅くて活動が遅れがち。先生に悪意はなかったのですが…
その対応に、息子はポロポロ泣き出しました。
お母さんが「見せれば解決する」「ドーンと任せとき」と言ったノートを見てもらえなかったのは、想定外。予想してないことに対応するのが苦手な特性があるので、尚のこと辛かっただろうなぁ。
その涙で先生は、何かあると気付き、慌てて支援ノートを確認してくださったそう。そして前日からの状況を知り、「ごめんね!!」と謝ったのですが、今日の悲しみにどっぷり浸かってる中で昨日の悲しみを思い出した息子はさらに号泣。給食の時間まで先生は口を聞いてもらえなかったと。
帰りの時間にようやく話し合いに応じてくれたので、息子に納得してもらえたと書かれていました。
「ノート読んだよ。お母さんが大丈夫って言ったのに全然大丈夫ちゃうかったな。朝からイベントがあるのは予想外やった…ごめん」
と伝えると、
「イベントは3時間目からって聞いてたから、お母さんは分からないと思う。ボクもビックリした」と。
「次からは先生に『朝イチで読んで』って電話するよ。何事もうまくいかなかったことは次に生かすのが大切」
「それ、すごくいいと思う」
「それでもうまくいかないこともあるかもしれない。そのときは、また次の手を考える。お母さんは、キミが生きやすくなるために頑張りたいし、心は伝わるって信じてるから。これからも諦めないよ」
「ありがとう」
悪意のない行き違いで、気持ちの切り替えに何時間もかかり泣いて活動できなくなる息子。これがイジリやいじめだったらどうなるのか…考えただけでもゾッとします。
今回が子ども同士のトラブルだったら、翌日になって膝を突き合わせて解決するのは難しかったので、先生とのトラブルだったのはラッキーでした。
困ったことがあった時に、頭の中の言葉を言語化する。そのためには『どうせ伝わらない』と諦めないことが必須。今回、息子が人と話し合って折り合いをつけた経験は人への信頼に繋がったと思います。
これからもコツコツと信頼貯金のサポートしていきます。