見出し画像

ニュータイプ@関節痛の話①

数日前から父さんは、熱はないけど関節の痛みと片足首の腫れ、指の関節の痛みを訴えていました。

そんな中、息子が夕方から40度の熱を出してしまい、

本来なら、明日から父さんと息子は父さんの親戚と一泊旅行の予定でしたがキャンセルに。

実は現在、父さんが柱に車をぶつけて修理中(ウインカーが出せないほど壊れるも乗車していた皆元気)。

旅行へは電車移動で向かうつもりのようでしたが、慣れない電車に息子がグズり、フォローする私がおらず、臨機応変が難しい父さんがフキハラをする未来が見えていたので、熱で良かったのか…。

問題は通院。近隣の病院は診察まで車で待機が多い。レンタカーを探すも見つからず。炎天下の外で待つとしても、田舎の朝はタクシーがなかなかつかまらないので途方に暮れていました。

そんな中、父さんのご実家に旅行キャンセルの連絡をしたところ、旅行で使わないからと車を貸してくださることに。神の救いー!っと喜んでいたのですが、父さんの返事は「明日取りにいこうかな」と。

「明日、私朝から仕事だよ?あなた子どもの体調をみながら、診察の予約いれて、実家まで行くのって、キャパオーバーしない?」

黙る父さん。

「このまま熱が上がったら救急外来にかかるかもしれない。今動かない理由は、あなたが今からご飯お風呂のルーティンをかえたくないなから。それでもし万が一息子に何かあったら、あなためちゃくちゃ罵られるけど大丈夫?」

「晩御飯食べてからにするわ」

食い下がる父さん。誰かのためではなく、自分が文句言われる(デメリットがある)、という言葉は多少響いたのだろう。

ご飯を食べた後、こちらの様子を伺いながら

「じゃあ車とりに行って…くる?」

と疑問系で聞いてきたので

「は?なんで、疑問形?行かない理由ある?」

と圧をかけたら、そそくさとバイクで出発しました。

帰宅後「買い出し行っといた方がいいよな」と言われたので、なんで都会まで出かけたのに?と思い「帰りに買ってきたらよかったのに」と返したら

「ミラーの感じとか違うから怖くてさ」と。

「いや、バイクおいてきたんやろ?今ウチお借りした車しかないし、一回帰ってきても同じやん。」ツッコむと、

「あ……。」

うーん、薬の影響なのか?先の見通しがすごく甘い。

父さんは二日間予定のない有給になったので、夜の息子の看病を任せてて2階へ。もちろん息子には何かあればすぐ駆けつけると伝えて。


翌朝、実家に車を取りに行く時間なんかまったくないほどゆっくり寝ていた父さん。

目覚めた息子に声をかけると大粒の涙を流し声を震わせながら「おかあさん呼んでって、なんかいも、父さんにいったのに…ちいさいこえで『かあさん』って言うだけで全然呼んでくれなかった」と。

父さんは「言われたとおり言ったんやで」と真顔。

「つらかったね、それは申し訳ないことをしたね」と声をかけ、昨日からゼリーひと匙しか食べれていない息子を落ち着かせて、ひと口だけでもと食事を勧めるも食べられない様子。そのやり取りの中、

「指の腫れが、足の腫れが関節の痛みがやばい」と訴え出す父さん。

息子に全力をそそがせてくれよ…

でもまぁ今日仕事で看病お願いするわけやし…

「今日息子を連れて行くついでに一緒にみてもらったら?」

心配してみると、父さんの病院嫌いが発動。

「病院は予約しても長く待たされる。しかもうんたらかんたら。診察もうんたら、長くかかるし、うんたら、めんどうやし、うんたらかんたら!」

「じゃあ受診はやめとく?父さんの辛さは父さんにしか分からないから、病院嫌いな気持ちと比較して、まだ行かなくていいならどちらでも」

「いや、この痛みは異常や。おかしい。ただ、病院はホントに嫌いや!」

しらんがなと心の中でツッコみつつ、

「とりあえずコロナとインフルの検査キットあるから使う?」と話すと

「え?そんなんあるん?」と。

「は?半年くらい前にあなたが発熱して病院行ったけど陰性で、翌朝も熱でダルいアピールすごくて受診を勧めたらフキハラされて。そのときも渡したよ。心配したのに『どうせ陰性だ』ってイライラしながら検査されてインフル陽性だったの覚えてる?おかげで特効薬間に合ったでしょ」

「んー…」

記憶は曖昧な様子。他人への恩を秒で忘れるのはもはや特技。驚きもしないわ。

「大人も一緒だったら小児科よりあの病院かな?たしか8時から予約とれるらしいから、病院行って予約とってきて。仕事は遅刻して息子みてる。帰ってきたらすぐ仕事に出るから」

「ちょうど8時に着くように行く…」

少しでも早く出て予約してきてくれたら、遅刻のが少なく済むのに…この人には分からないよね…行きたくない病院を先延ばしすることで頭がいっぱい…でももう人柄に文句言っても仕方ないよね。そもそももう夫婦とも思ってないし。諦めが肝心。

しぶしぶ父さんは出かけたのでした。


8時過ぎ「病院空いてないみたいなんだけど」と連絡があったので、

「病院の入り口確認して」と伝えると

8:15から受付との古い看板の写真が送られてきました。なんで先に車から降りて入り口を確認しないのか…私は万能なドラえもんじゃないんだけど…

父さんと息子の分の予約を終えて、父さん帰宅。

息子の粉の解熱剤はあと3回分。前にもらった坐薬は余っているけど小学生になって使いたがらないことを共有。

バタバタと仕事へ向かいましたが、あとからそれを後悔することに…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?