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ADHD/ASD夫@自立支援医療申請の話

『自立支援医療』は、通院による治療を継続的に必要とする精神障害がある人の医療費を一部補助してくれる制度です。

ADHDの服薬で、月1の通院をしている父さんも対象になるはずなので、勧めてみました。
父さんはコミュニケーションが苦手で、予測できない質問がストレスなので、これまで行政などの手続きはイライラして私に丸投げでした。(彼の『俺がイライラすれば、周りが俺の思うように動く』は今も名言 笑)でも、今はそうはいきません。

父さん自身で月1の通院の際に申請することになったのですが、担当医が残念なので(詳しくはニュータイプ@発達編11参照)嫌な予感がしていました。

申請に向かった父さん。
1度目は待合室にある自立支援医療のパンフレットを持ち帰って、誰にも伝えずに終了。

2回目(翌月)会計のときに受付で話したら「担当医に言ってください」と言われ、すごすご帰ってきた父さん。事情を聞き、「担当医にって言われて1ヶ月待つ気?受付から診断書出してもらうよう取り次いでもらわれへんかったん?窓口が医者なら、特性で会話難しい患者やねんから診察の最後に「気になることはありますか」くらい聞いたったら回避できたんちゃうん。そもそも長期服用の薬処方するタイミングで自立支援の説明したらんの不親切やし、医者も受付もほんまクソやな。転院したら?近くだとあそこのメンタルクリニックが優しい先生やし、訪看さんも親身でオススメだよ。今は新規の受付してないって聞いたから調べてからやけど」
私の憤る小言を、曖昧な返事で返していた父さん。

3度目(3ヶ月目)に担当医に伝えると「受付に言ってください」と言われたそう。1ヶ月待ってたらい回されたら私ならブチギレていますが、父さんは大人しく受付で申請。その際に父さんが転院の意思を伝えたため「転院先で申請してください」と、まさかの拒否されて帰ってきました。

1ヶ月前に確認しておいた方がいいと伝えていた、転院希望先の病院にようやく電話した父さん。電話も嫌いなので先延ばしにしていたんだと思います。先を見通せないのも特性。懸念通り新規受付不可と断られ、4ヶ月目にしてようやく今の病院で申請できました。

後手後手で大変やったなぁと伝えると、父さんは「は?できたんやからそれでいいやん」とイラッとしていました。

申請系はイライラして私に押し付けて経験が少ないから、4ヶ月かかることの異常さが分かれへんねんな。そしてプライドが高いので、自分がもたついたことを認められない。なんならお前が代わったら早く終わったのにくらい心の奥底で考えていそう…掘り下げてもヘドロみたいな結果しか出てこないのでスルーしてしまおう。


そして…

2週間後送られてきた担当医の診断書を見て愕然。

発達検査のスコアの記載もなく、ただASDとADHDと書かれ、特記には『妻からASDではないかと言われて受診。妻の話では相手の立場になって考えることが苦手で、妻は深く悩んでいた。妻の立場になって考えられないことが多く、妻が悩むことが多い。衝動性、易怒性も認める。』と書かれていました。

これ、『夫に悩みはないけれど、妻が夫の言動に悩んでるから、夫は献身的に通院して服薬しています』ってことですよね。妻が悩んでるなら、妻が通院すればいいんじゃないのかしら。

役場の福祉課には息子の受給者証を申請する際、家族内では父と息子が衝突して適切な関わりが困難なときあがあると伝えて、放デイの日数を増やしてもらってるのですが…

まじか。

父さんは本当に困難感がない。
思い通りにならない相手が悪いと思っている。
素直に表現して何が悪いと社会と闘っている。

医師もそれを言葉通り受け取ったのでしょう。

この文面って、私はとんでもない嘘つきで、妄想癖があるという担当医の見立てなのではないか。

これで涙が出る自分はやはり精神を病んでいるということなのか。

たった一枚の紙で、久々に闇に落ちていく感覚。

しんどい。

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