小1ASD@作文の課題
冬休み、日記の宿題に頭を抱えていた息子。
学校から持ち帰った日記帳を見ると
ほぼ先生が下書きをした文字をなぞっていたり、それすらしていなかったり…。
モチベーションが上がらないのか、ノートを広げるだけであくびを繰り返す。
あくびは怠けではなく強い緊張の逃避行動からくることもあるので、相当苦手なんだろうなぁと思いつつ、どこでつまづいてるのかを聞き取りました。
「何を書けばいいか分かれへん」
まぁそうやろうな。作文だけでなく、絵画や工作でも自由をテーマにすると固まる子は多い。
息子の場合は
①思い出を記憶する
②思い出を言葉にする
まではできていたので、
③言葉を文字で表現する
で詰まっていると予想。ある程度の枠や5W1Hみたいなルールを入れてあげれば動き出すと仮定。
「よっしゃいいこと教えたろ。作文って3つで完成すんねん。昆虫って『頭』『胸』『腹』に分かれてるやん?」
「うん」と、知識オタクの目がキラリと光る。
「んで、順番は必ず頭胸腹。頭腹胸とか胸頭腹になってる昆虫いてへんやん?」
「そんなんいてないよ。ありえへん」
「作文も同じやねん。ありえへん書き方にならないよう、頭胸腹の3つを繋げるだけで完成」
と視覚化で見本を作ってみたところ
「3文ブンブンってダジャレ?!」
とダジャレ好きが食いつきました。
その後ルール通りに『あたま』『むね』までは書けるようになりましたが、最後の『はら(気持ち)』で詰まった息子。
特性のある子はメタ認知が弱く、自分の気持ちをイメージしにくい。さらにそれを文字にするのはハードルが高いので、気持ちをイラスト入りの一覧から選択させることにしました。
その際に、さすがにイラスト全部描くのはしんどいので、大阪府人権教育研究協議会さんで配布してる『どんな気持ち?』を使用(OTの先生から教えてもらいました)。少し悩みながらも近しい気持ちを選択することができました。
何度か繰り返すうちにコツを掴んだようで、3文を1人で書き上げられるように!
集団になるとまた気が散ったり、モチベーションが上がらないこともあるかもしれませんが、ルールが入ったのは一歩前進。
日記帳にラミネートしたブンブンと気持ちシートを挟んで持たせました。