小1ASDとASD/ADHD夫@2人で留守番の課題②
「おかえりー」
息切れしながら帰宅すると、
父子は昼食をとっていました。
(意外と平和そう…?)
息子が食事を止め、ゴミ箱を持ってかけよってきました。
「みて!母さん!ほら、このティッシュの量!全部涙と鼻水だよ!」
「おー、たくさん涙が出て、悲しい気持ちだったんだね」
滞在できるのは、あと40分。
「息子から話を聞こうか?それとも父さんに聞いたほうがいい?」
「えっと、、」
普段は合理的論理的なおしゃべり息子ですが、こういう場面では、なかなか言葉を紡げません。
「えっと、、えっと、、」
決定権は息子ではあるけれど、うまく誘導しなくてはタイムオーバーは必至。
「一から話すより、父さんに話してもらって、違うところをツッコむほうが簡単かな?」
「う、うん!それがいい!」
「じゃあ父さん、あと35分で出発せねばならないので簡潔によろしくお願いします」
「え?あ、うん。俺が宿題やれって言ったら全然いうこと聞かなくて。俺は小学生の頃宿題やってこなかったくせにって言われて。でもやらなあかんやろって言ってもめちゃくちゃ反発されて」
「だってお父さんやってなかったんやろ!ボクにだけやらせるのおかしいやんって言っても話そらすし!やれって押し付けるし!」
息子は学校後に療育やデイサービスを利用しているので、宿題に取り組めるのは17時半過ぎ。授業で気分が乗らず放棄した科目があれば、母が手取り足取り補習しています。
そんな息子の小学生生活が始まった4月当初、父さんは毎日フキハラ(不機嫌ハラスメント)で抵抗していました。なぜなら、父さんのこだわりで18時に家族が食卓に座って夕食をとるルーティンは必ず守りたかったから。怒りながら「宿題なんてしなくていい!俺は宿題なんてやってこなかった!夕食をきちんと食べることのほうが大切だろう!」と自論を展開(父さんの『きちんと』とは『6時ジャスト』の意味)していました。
今は改善しましたが、息子はそれを覚えていたのだと思います。
「いや!だからそ「言い訳しないで!!ボクが今話して「いや!だからさぁ」!」!」
ギャー!ギャー!とヒートアップする。
一度、深めに息を吸う。
「OK。あと25分で整理させてね」
ピタっと静かになる息子と父。