ヤングケアラー

「となりのチカラ」を観ている。

なにわ男子の長尾くん演じる、
託也くんが吐き出した、心の奥底からの本音。

「なんで俺だけなんだ」
「死んでくれたらいいのに」
「いい子だなんて言うなよ」

涙がでた。

なぜなら、私が5年前に母に対して、
そして、私が時々弟に対して思っているからだ。

私の母は、原発性不明の癌で、
余命3か月との宣告から、
懸命に4年間、その命を繋いだ。

この経験は、
しない方がいいが、
何物にも代え難い人生の学びとして、
日々私の中で生きている。

だが現実は、諦めたこともたくさんあった。

母を支えるべく行動してきた、
高校2年から大学2年生。

当時は、変に可哀想がられるのが嫌で、
母が病気である事も打ち明けていなかった為、
時として、
家族としての自分と、
学生としての自分のギャップに苦しんだ。

弟へも同じだ。

私の弟は、
軽い知的障害があり、療育手帳を持っている。

彼自身も苦しいだろうが、
見た目から何か感じられるハンデがない為、
デキの悪い子、というレッテルを貼られがちだ。

そんな彼を、必死で守っていたのが母だった。

母がなぜ彼を懸命に守るのかを理解して以来、
共に彼の将来を模索してきた。

でも、その心強い味方を亡くしてからは、
その役割はほぼ私にのしかかっている。

正直、彼の将来を悩まない日はない。

だが、これが私のリアルである。

幸い、母を亡くした時にキャパオーバーになった私は、頼る事を覚えた。

書くことも、その一つだ。

私は私らしく、ありのままに生きる為に、
幸せのために、頼る事を惜しまない。

そのことを、再認識した夜だった。

また、私の影響で嵐が大好きだった母なので、
潤さん主演のドラマで苦しかったあの頃の私を思い出し、改めて泣く事が出来て嬉しかった。

感謝カンゲキ、だ。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集