「探偵」となり30年以上の年月が経った。昭和の終わりから平成の全てを「探偵」として生きた。人々の価値観が変わり、街の風景が変わり、世の中の空気が変わったが…我々は決して眠らない。…
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殺人事件の加害者家族
1990年代にある殺人事件があった。被害者は当時30代の既婚女性。加害者は女性の元職場の50代の上司だった。
調査開始時、我々は女性の家族の話や友人の話から50代の男性との不倫の果ての家出の可能性が高いと推測していた。
友人の話などから家出当日も二人が会っていた可能性が考えられ、彼女の家出に男性が関わっていると推測された。
我々は男性の行動確認を実施した。朝、その東京郊外にある男性の
女性公務員はどこに消えた…
1990年代のある日…30代の女性公務員が子供を置いて家出した。女性の家族は同じく公務員の夫、障碍を持つ小学生女児と夫の母親だった。
個人的な見解だが、既婚女性の家出の場合は2つのパターンがあると考えている。そして、それらの2つのパターンにより家出の目的と家出先での生活に大きな違いが生まれ、その違いを念頭に置きながらの我々は調査設計を立てる。そのパターンは…一つは夫との関係が原因の家出であり
取引先をあたれ!50代の自営業者
約20年前…ある自営業の50代の男性が妻と子供そして仕事を残し仕事用の車で家出した。
男性の妻から依頼を受けた我々は彼が残した名刺、伝票、領収書、年賀状やライターなどの遺留品を分析、当初は彼が頻繁に利用するガソリンスタンドの張り込みを行った。
24時間営業の2か所のガソリンスタンドを3交代、5日間の張り込み…長期の張り込みは周辺店舗や住民に警戒心を与え無用なトラブルを引き起こす懸念もある