チャールズ・パースの記号論
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今回はチャールズ・サンダース・パース:象徴記号・類似記号・指標記号の翻訳をします。翻訳のプロではありませんので、誤訳などがあるかもしれませんが、大目に見てください。
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象徴記号・類似記号・指標記号
チャールズ・サンダース・パース(1839-1914)は、革新的な「記号の三要素モデル」を提唱し、「記号」をどのように解釈するかによって、その「記号」が意味を持つようになることを理論的に強調した。
したがって、記号の主な属性は、意図された意味を伝えるのに十分なほど明確である必要がある。
記号とは何か?
パースの理論は、物質的、具体的な記号だけに焦点を当てているのではなく、あらゆる種類の記号を対象としている。例えば、バスの運転手が「次の停留所はセントラル・ステーションです。」とアナウンスし、乗客がベルを鳴らして「停留所」のサインを点灯させたとしたら・・・。ここでの記号システムは理解されたことになる。
運転手のアナウンスに込められたメッセージは、「誰も反応しなければ、そのターミナルを直進します」というサインである。運転手のアナウンスはパースの「表象体representamen」、ソシュールの「記号表現signifier」である。乗客がどのように反応するかが「解釈内容interpretant」または「記号内容signified」、つまり記号の意味づけである。
※ パースは「表象体representamen」「対象object」「解釈内容interpretant」という3つの概念で記号の詳細を分類しました。一方、ヨーロッパで記号学を提唱したソシュールは「記号表現signifier(En)-signifiant(Fr)」「記号内容signified(En)-signifié(Fr)」という2つの概念で記号を分類しています。
運転手が止まるか続けるかは、それが指示対象referentであり、記号の対象である。乗客がベルを鳴らして停止表示が点灯したら、運転手の記号が理解されたことになる。
運転手はベルの音を「止まれ」という記号だと解釈します。バスに乗っている他の乗客も、ベルの音と点灯した記号からこのことを理解している。どちらもバスが止まることを表している。これが記号の目的である。
パースの3つの記号モード
私たちは無限の記号に囲まれている。パースはこのことを理解し、3つの三要素(表象体representamen、対象object、解釈内容intrepretant)に基づいてそれらを分類する方法について、さまざまな原理を提示した。
彼は、対象に関連した質、事実、法則、慣例などによって、記号を分類することを提案した。このような方法で記号を分類すると、10種類の記号タイプが生まれた。
パースは、対象、解釈内容、表象体の関係、特に指示対象が記号を決定する方法を検討することで、記号が割り当てられる3つの主要な「モード」、すなわちシンボル、アイコン、インデックスを区別した。
指標記号は理解しやすく、一般的に使用されている。
シンボルまたは象徴記号(symbolic sign)
このモードでは、シンボルまたは象徴的な記号が任意に割り当てられたり、社会的な慣習として受け入れられる。そのため、表象体とその記号が表すものとの関係、つまりその対象や指示対象とその背後にある意味、つまり解釈内容を学ぶ必要がある。例えば、アルファベット、数詞、数学記号、コンピュータコード、句読点、交通標識、国旗などである。
アイコンまたは類似記号(iconic sign)
アイコンは、記号化された対象に似ており、その性質の一部を持っている。そのため、記号が象徴するもの、つまりその指示対象と、その背後にある意味、つまり解釈内容との関係は、必ずしも学習する必要はない。例えば、肖像画、漫画、音響効果、あるいは彫像などである。
インデックスまたは指標記号(indexical sign)
インデックスとは、記号がその記号化された対象に似ていないかもしれないモードである。それは恣意的に割り当てられたものではなく、何らかの形で対象と直接結びついている。とはいえ、記号が表すもの、つまりその指示対象と、その背後にある意味、つまり解釈内容との関係は、学習しなければならないかもしれない。
例えば、煙、雷、足跡、香り、ドアのベル、写真、フィルム、DVDの記録など、表象体とその対象との関係は推測されることがある。
シンボル、アイコン、それともインデックス?
この3つのモードは、慣例性、予測可能性、適合性のレベルが異なる。 例えば、文字や数字などのシンボルは、通常、非常に慣習的である。象徴記号は決定され、修正され、理解されている。類似記号は通常、ある程度の慣例性を持ち、指標記号はパースの著作によれば、「盲目的な強制力によってその対象に注意を向けさせる」ことができる。
アイコンと指標の間の間接的なつながりは、参照する文脈が記号システムの外に存在することを示唆しており、パースが強調したように、この3つの形態は必ずしも相互に排他的ではない。パースにとって記号論は理解のプロセスであり、構造化されたシステムではなかったので、このモデルの下での記号は、その使用と解釈によって、アイコン、シンボル、インデックス、あるいはこれら3つの組み合わせとして認識される。
出典
パース、C。 『コレクション』Collected Writings(8巻)(1931-58)チャールズ・ハートソーン、ポール・ワイス、アーサー・W・バークス編。マサチューセッツ州ケンブリッジ:ハーバード大学出版局。
アトキン、A。『パースの記号理論』(2010)。スタンフォード哲学百科事典。エドワード・N・ザルタ(編)。2012年12月29日にアクセス。
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