摂食障害のきっかけ。
「痩せてる人が好き」
高校2年生の夏。
当時好きだった人のこの一言。この一言が妙に頭に残った。
自分は元から痩せているタイプではなかったが、当時は夏バテか知らないが体重が落ちた時だった。
恋をすると、その人の事ばかり考えてしまっていた私は、好きな人が電話するたびに口にする
「太らないでね」「スタイルが1番だから」
これらの言葉に取り憑かれてしまった。
その好きな人は言葉で表すと
少しチャラめ。という言葉がしっくりくる。
人間的に見ると、尊敬できるところは沢山あった。
しかし恋人にするとなると乙女は困るような。
彼とは別に恋人関係ではなかったが
月に一回ほど、お出かけというデートはしていた。
「学生の遊ぶ期間」真っ只中であった彼は、多分私以外にもキープのような存在の女の子が何人かいただろう。いや、いた。笑
しかし私も「チャラめのオラオラ系に惹かれる」という典型的な時期であったため、彼にとてつもなく惹かれていた。
何回かデートをしていて、(そろそろ告白してくれても良いのではないか?)と考えていた高校2年の冬。
会おうと連絡してくれた彼と明らかなデートスポットでのお出かけ。
私はいつもより気合を入れたし、楽しみで仕方がなかった。
しかし、会った瞬間、何か違和感を感じた。
私の姿を見た彼の反応が今までと明らかに違った。
「太った?」
こう言われた気がした。
本当に言われたのか、私の頭で作り上げた声なのか分からないが、彼の反応は、明らか私が太ったことに対してゲンナリしているようなものだった。
その日一日中。ずっと、そんな反応だったのを覚えている。
いつもなら彼から手を繋いでくれたが、
あの日、彼が私の手を握ることはなかった。
確かに太った。自分でも分かってはいた。
しかしそこまで態度に出るものか、と
まるで、 痩せている自分 にしか価値を感じられないような気分になった。
そこからだ。私が「体型の縛り」にのめり込んでしまったのは。
「彼は痩せてる自分が好きだった」
と、そんな馬鹿みたいなことにも気づいた。
そして告白もしてないのに振られた気分になり、馬鹿みたいに泣いた。
(今だったら、そんなヤツ用無し。こっちから願い下げなのだが。)
「痩せよう、絶対痩せよう」
ここから私の最初の ダイエット が始まった。
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