箱ヘルの出稼ぎ中すすきので出会った救いの神様と悪魔のようなおじさん【体験記】
※センシティブな内容が含まれます。苦手な方はお控えください。
最初のトラブル
約2年前ほど前の2月頃、10日間すすきのに箱ヘルの出稼ぎに行きました。
直前まで関西のソープで働いていたのでヘルスなんて余裕だろうとたかを括っていたのが大間違いでした。
因みに何故ソープのほうが稼げるのにヘルスを選んだかというと、整形の関係でしばらくピルを飲めなかったからです。
まず仕事前日の顔合わせ。なんと働く上でかなり大事な住民票を持ってくるのを忘れてしまいました。完全にADHDw
その時点できっと働けないことは確定だろうと思いスタッフさんに「諦めて帰ります」と伝えました。
しかし「遠くからここまで来てくれたしどうにかなる方法を考えよう」と言ってくれて
コンビニで住民票を取ろうと試みるも、本籍地が田舎で対応しておらず本籍地入りの住民票は取れませんでした。
本来はその住民票がないと絶対に働けない決まりらしいのですが
どうにか頑張ってスタッフさんが手配してくれて
“保証なしでもいいなら働ける”ということになりました。
そこで無理して頑張ってくれて優しいお店だな
と思ったのがバカでした。
急に別の女の子を探して10日間部屋を埋めるほうが大変ですもんね。
大きな誤算
勤務時間は朝9時から夜24時までの15時間です。一応夕方頃1時間の休憩時間がありますがお客様の都合に合わせるので何時になるかはわかりません。
とはいってもずっと枠が埋まる訳ないだろうしマイペースに頑張ろうと思っていました。
それがまさかの誤算でほぼ休憩なしの勢いで枠が埋まったのです。
良いことではあるのですがほぼ15時間ぶっ通しなので体力的にかなりしんどく、途中「もう限界です」と泣きながらコールした日もあります。
返ってきた答えは「もうお客様来てるから頑張って」でした。
今まで割と高級店寄りのソープで働いていたのでゆっくり片付け、準備をしてメイク直しをして8時間以上は働かないのが当たり前だったのが
勤務時間はほぼ2倍になり片付け、準備の時間も約半分。
勿論良いお客様もいましたが、客層は全く違い乱暴な人が多い。
スカウトさんの言葉を鵜呑みにしてよく調べず適当にお店を選んでしまったことが失敗の原因でした。
お給料は大体1日10万円。初日から最終日までほぼ変わりませんでした。
因みに保証額は5万円だったので外見や年齢は察してくださいw
興味がある方がいるかはどうか謎ですが
毎日枠が埋まり続けた写メ日記の書き方は次回書きますね🦋
救いの神のようなおじさん
ある日仕事が終わり夜ごはんを買いにコンビニへ行きました。
過食嘔吐で大量に食材を買うので、すこし時間がかかってしまいます。
それでもなるべく早く戻らないとと急いでいました。
そしてヘルスの入っているビルへ戻るとシャッターが閉まっていました。
力ずくで開けようとしても開かない。
風営法で何時までに閉めないといけないという決まりがあり、きっと数分遅れてしまったのだと思います。
スマホも持たずお財布だけ持って出たので
何時かどうかわかりませんしスタッフさんに連絡することもできない。
2月の北海道は雪が沢山積もっていて死ぬほど寒いのにコートも着ずパジャマだけで外に出ていました。
そのままの格好で朝を迎えれば死ぬ直前状態になっていてもおかしくなかったかもしれません。
深夜だったのでビルがある通りには誰もおらず、“詰んだ”と思いました。
いま考えれば頑張ってまたコンビニまで行って店員さんにスマホを貸してもらえばよかったんですけどね。
すこし遠かったのもあり雪が積もっているのにヒールを履いておりもう歩く気力は残っていませんでした。
そこでひとりの派手目の服を着たおじさんが目の前に姿を現しました。
とにかく疲れきっていて頭も回らず、どうすればいいのか全く思いつかなかった私にはそのおじさんが神様に見えて思わず
「たすけてください」と声をかけました。
そうすると「そんな寒そうな格好で大丈夫?どうしたの?」と。
事情を簡単に説明すると「すぐそこにホテルがあるからそこに泊まろう」と言われたので
てっきり一緒に泊まろうという意味だと思い、「それはごめんなさい」と断ると
「あなたがひとりで泊まるんだよw」と笑いながら返され
お財布に殆どお金が入っていないことを伝えるとホテル代も勿論出すと言われ
せめてものお礼をしたかったのでコンビニで買ったおにぎりを渡そうとすると「お礼なんていらないよ」と袋に入れられました。
ホテルに着くとおじさんがホテル代を出してくれてフロントの方に「明日何時にコールで起こしてあげてください」と頼むことまでしてくれて、
お店の住所とビル名を書いたメモとタクシー代をいただき
明日コールが鳴ったら「そこの通りのタクシー乗ってメモを見せてここまでお願いしますって運ちゃんに頼みな」と
困ることが何ひとつないように手配してくれました。
最後に「可愛いのにあんな店で働くのもったいないよ」と言われすこし複雑な気持ちになりました。
きっとお世辞だったのでしょうがそんな言葉をかけてもらったのは久しぶりだったので、いまの生き方で正解なのか若干考えてしまいました。
あのおじさんは私にとって神様のような存在で、きっとずっと忘れません。
命の恩人といっても過言ではないですから。
見返りを求めず困っている人を助けられる人はなかなかいません。
毎日180分来店暴走おじさん
初日に90分コースで来店してくださったおじさんが気に入ってくれて
翌日から毎日朝、夜の2回ずつ来店され、必ず合わせて180分以上でした。
長いときは120分×2回の日もあり、自営をされている社長さんで時間の融通が利いたようです。
いつも北海道の有名なお菓子や食べ物を持ってきてくださっていました。
プレイ時間は短くいつもお話がメインです。
ニュースやお客様のお子様の話、世界平和の話など興味深い話をよくされていました。
そういった話をすること自体嫌いじゃないですし、
殆どのお客様はプレイメインなので体力勝負になりがちですが、
正直お話している時間は体力を使わないのでとても助かっていました。
そして最終日。最低なことが起こってしまいます。
いつものように世界平和の話をしていました。
お客様が「10代で強制的に親に売られる国もあるなんておかしいよね」といった趣旨の発言をし、「私もそう思う」と話していました。
しかしその後「でも売られるには売られる理由があるんだ」と言い放ち、ヘルスは本番禁止であるにも関わらず無理矢理入れてきました。
突然だったので勿論痛いですし「やめて」と言っても全く聞かないので
諦めてすこしでも早く終わらせようというモードに切り替え、
「気持ちいい」「もっと奥まで突いて」とアピールしまくり
適当に喘いでいたらいつのまにか終わっていました。
そしてなぜか「あなたやっぱりすごい。ベンツで迎えに来るから仕事終わったらうち来な」と言われ、根性を認められたようです。
勿論行くわけないですw
いままでの10日間の発言は全て良い人アピールだったのかどこまでが嘘でどこからが本音なのかはわかりませんが
もし10代で無理矢理売られている女の子に対して何も感じないならすごく怖いですよね。
でもきっと“売られる理由がある”というのは私自身に対しての言葉です。
お店の掲示板を逐一チェックしていて「個スレ(1人のキャストに関するスレッド)できてるよ」
と見せてきました。
そこにあることないこと書かれていて“本番いけた“と匂わせるような嘘の自慢があったのです。
自分は毎日長時間通ってお金も時間も使っていて本番していないのに
初めて来たお客様には簡単にやるんだと腹が立ったようです。
そんな嘘を簡単に信じてしまう50代にも幻滅しましたし、
仮に信じてしまったとしてもそこで暴走してしまうのは相当メンタルがやられている証拠だなと逆に心配になりました。
助けてくれた夫婦
10日間のお仕事が無事終わり、ご褒美にお寿司屋さんで海鮮丼を食べました。
そして海鮮丼を作っていただいている時間に気づいたのです。
お寿司さんに来る前に寄ったコンビニにスマホを置いてきてしまったと。
スマホ決済でスマホを置いたままにしていました。
しかしすこし遠いコンビニだったため何店かわからず、
お寿司屋さんまでタクシーで来てしまっていたので探すのが相当大変になると困っていました。
そのことを店主の職人さんに話すと、奥さまが近くのコンビニ5店舗以上に電話でスマホの忘れ物がないか聞いてくれて
無事、何店にあるかわかりました。
そこまでしてくれた奥さまに本当に感謝です。
因みにその時食べた海鮮丼。お仕事が終わった安心感、スマホがあるお店が無事わかった安心感。全て込みで
とっても美味しかったです。
他にも色々なことがあり濃い10日間でした。
初めての場所に行くと何かと発見があってお勉強になります。
得た教訓
🍀冬の北海道にヒールを履いて行かない
🍀近くのコンビニ行くときでもコートとマフラー必須
🍀スマホを置いて外に出ない
🍀ビルが何時に閉まるか初日に確認する
🍀良い人だと思っても簡単に信じない
でもとっても優しい人にも出会えたのが救いでした✌️
良いことも悪いこともあるのが人生ですね。