【メール術】フリーランスが案件をお断りするときのメールの勘所_(着手編)
「条件が合わないため、今回の案件はお断りした方が良さげかな」
つい1時間前、クライアントさんからの連絡を拝見し思ったことです。
仕事を進める中で条件が変わるのは、流動的な対応が求められるフリーランスだからこそ。
しかし時間は有限。
兼業ライターとして働いていることもあり、金額・時間コストについては人一倍シビアかもしれません。
「断ること」は「引き受けること」よりも労力が伴う。
ふとそんな言葉が頭をよぎり、まずは「メールの早い着手と理由を明確化する重要性について」記録しました。お断りメールに悩んでいる他のフリーランスの方のお役に立てば幸いです。
■大切なのは「サッと着手」
お断りメールのポイントは、「お断りしよう!」と思ったらとにかく早く作成にとりかかることです。連絡から時間が経過するほど、断りにくくなります。
これはマイルールですが、「断っても良いものか?どうしよう?」と1時間の間に3回悩んだときは、断りの連絡を入れるようにします。心が悩みに持って行かれてるため、日常に支障をきたしているからです。
■理由は「明確に」する
もし、そのクライアントさんと引き続きお仕事をしたいと考えるのであれば「明確な理由」を伝えた方がいいのかなと考えています。ざっと思いつくだけでも金額、納期、条件、対応など様々です。
理由がクリアになっていれば、相手がメールを読んだときにスッと入りやすく、無駄な工数を与える必要もありません。
■嘘で相手を慮るのは、不義理と無駄な工数を与えるだけ
もしかしたら、「相手のことを思って本音を伝えるのは・・・」と考えていませんか?それは優しさではなく、相手に不義理と無駄な工数を与える結果になるかもしれないので使い所には注意が必要です。
ここで私の失敗事例を1つご紹介します。過去にご一緒した編集者さんからのご紹介で、ご相談を受けた時の話です。
その企画内容が「兼業で働く私には難易度が高い」と思ったので、お断りをするために「日程」が合わないことを理由にしました。
当時の私は変に相手を慮って、理由を素直に言えなかったのです。そこでクライアントさんは日程を変えて、再度ご連絡くださいました。
結局この案件はお断りをしましたが、クライアントさんは「日程を変えたから、このライターは引き受けてくれる」と思っていたはずです。
相手を慮ったつもりが、相手に対して無駄な期待と工数をかけさせてしまったことに強く反省をしました。
それ以来、条件を伺って引き受けれる案件はしっかりと最後までやりきる。難しいのは着手前に交渉、もしくは断るというスタンスで3年近くやってきました。
(つづく)
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