【エッセイ】たられば、かもしれ
僕は人に恵まれている。これだけは胸を張って自慢できること。どんな場所、どんな環境に行っても仲良くしてくれる友達や先輩後輩が周りにいる。本当に心から幸せだと思う。
僕は高校受験、大学受験と第一志望の学校に受かったことがない。特に高校受験の時にはひどく落ち込んだし、これからどうしようと思っていた。
でも今思うのは、まだ20年そこらしか生きていないが、高校の三年間が人生で一番楽しい時間だということ。まあこの高校の三年間は死ぬ時にも、「人生で楽しかった時間ランキング~!」の上位に食い込むことだろう。
もちろん大学も楽しい。学科の友達、サークルの同期、先輩後輩。ここが自分の居場所で良かったとつくづく思う。と、同時にじゃあもし自分が受験に全て成功し、第一志望の学校に進学していたらどうなっていたのだろうとも思う。
たられば、になってしまうがもしあの高校に入っていたらもっと楽しい時間を過ごせたかもしれないし、その逆で、物凄くつまらなかったかもしれない。もし、あの大学に入っていたらもっと研究に熱心になったかもしれないし、逆に遊び惚けていたかもしれない。ただ、「ここで良かった。」と思ってこられたのは、確実に自分の周りにいる人たちのおかげ。「ここで良かった。」ではなく、「この人たちに出会えて良かった。」のほうが正しいのかもなあ。
これまでも、これからも、人生における選択はいくつもあるが、自分が選ばなかった方の選択肢の結末は誰にも分からない。選んだほうの選択肢の結末さえ想像できない。だから現在を死ぬ気で生きる。
なんて格好つけたことを言ったが、ただ目の前のことに精一杯なだけで、頭がクラクラだ。やばい。こんなことを書いている場合ではない。明日締め切りのレポートと一戦交えようと思う。