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2022年1月24日。

2022年1月24日。
今日も相変わらず、何もできない日。

唯一したことといえば、今住んでいる賃貸の室外機の異音を管理会社に報告したくらいだ。
「異音の原因がフィルター汚れだった場合、入居者様の費用負担になります」とのことだったので、フィルターの掃除をしてみた。
掃除機で吸って、風呂場で流して、適当に乾燥させるだけ。案外簡単だった

綺麗になったフィルターをエアコンに戻しても異音が治らなかったため、再度管理会社に連絡。「業者から連絡が入ると思うので、以後対応をよろしく」とのことだった。

15時くらい、自宅から徒歩1分のド・ローカル本屋に行ってみることにした。気になっている本があるのだ。

僕は今まで、アイドルにハマったことがない。加えて言うなら、それに準ずる、例えば女優であったり、アニメキャラクターなど、いわゆる「推し」という存在ができたことがないのだ。
だから、「推し」のグッズやイベントに一喜一憂して、まるで自分の人生の一部かの如くのめり込む人たちを、僕は正直一歩引いた目で見ていた。

そんな僕が、いつだったか、おそらく二年前ほど前、「推し」というのかもしれない人物に出会った。
「檜山沙耶」という人だ。
彼女は、いわゆる「お天気お姉さん」で、WetherNewsというネット媒体で活動している。
youtubeに流れてきた、番組の切り抜き動画で僕は檜山沙耶を初めて知った。
顔立ちが好きだ。笑い方が好きだ。口調も好きだ。
全身に衝撃を受け、そしてそんな自分に驚いた。

そこから、主にyoutubeで切り抜きの動画を時々見ては癒やされている。
ファンレベルで言うとLv3位だろうが、なにしろ今まで僕は「ファン」というものになったことがなかったので、現状ですら結構な段階である。

そんな「推し」が、この度フォトエッセイなるものを出版したらしく、文章も写真も気になる、がしかし何分自宅の本棚に並ぶのがこっぱずかしい気持ちもあって購入をためらっていたが、思い立って近所のド・ローカル本屋に行ってみることにしたのだ。

置いてなかった。

だろうなとは思っていた。
なにしろ、おばさん定員一人で回してそうな6帖程ののド・ローカル本屋なのだ。
超有名でもない、ネットのお天気お姉さんのエッセイ本なんて置く隙間がないだろう。
鬼滅の刃や呪術廻戦など流行りの漫画を取り揃え、かなりの種類の雑誌を網羅しているなど本屋としての営業努力が垣間見える。がしかし、その努力が逆に「この本屋は儲かっているのだろうか。成り立っているのだろうか」の気持ちにさせられる。時代柄もあるかもしれないが、一軒店が続けられる売上がでるほど、近所の本屋に定期的に本を買いに来る需要が僕には見えない。
それでも、「近所の昔からある本屋」はきっと貴重なものであるだろうから、なくなってほしくないなと思いながら未だに一銭も落としてない自分はとんだ野郎だ。

目当ての本がなく、そのまま家に戻るのも癪だったので、その隣りにある人気ローカルパン屋の人気焼きたてカレーパンを買って、日照不足な身体を思い、なんとか落ちかけの陽に当たるような道を歩いて、カレーパンを食べながら帰った。

これを書き出したのが16時半ごろ、で現在は17時を回って窓から見える景色はすっかり暗くなり日没まであと一歩、というところである。

「明日こそ、明日こそは」
と毎日思い何もしない日を帰納法がごとく繰り返している。
一体いつになれば思い描く「明日」が来るのだろうか。

来月で26歳になる。


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