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イケベの読書録_2025.01
今年も1冊読み終えたら都度更新、月末に1ヶ月分の読書録が完成するスタイルを継続中。今月読み終えたのは4冊でした。
積読が増えるのって、
「本はどれだけ長く置いてても腐らないから」じゃないか?
な〜んて思い立ちました。
今年の目標は、積読を増やさない。読む!です。
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積読を増やさない、と目標宣言した読了1冊目がこれですよ。新刊も新刊。積読を読みなさいよ。
M-1ほんとに2連覇しちゃった、令和ロマン高比良くるまさんがこれでもか!!!と漫才について考察しまくり、分析した内容から戦略までぜーーーんぶ書いちゃった本。
YouTubeや特番の、令和ロマンの「言語化力」が凄すぎてつい見ちゃう。
くるまさんの言語化もすごいし、それに動じず着いて行けるケムリさんのツッコミや合いの手も面白い。…くらいに思ってました。
この本を読んで、
そんなにお笑いに詳しくない私でも令和ロマンの異質さの片鱗を見ることができた…??かも…??深淵を覗いただけかも…??
くるまさんが超早口で一人語りしているのが脳内再生されるような文章で、つい一気に読んじゃったけど多分私は半分も理解できてない。とにかく芸人さんのコンビ名や演目の名前がバンバン出てくる。ほんとに理解するには、1つ1つの固有名詞を検索したり、YouTubeでネタ動画探したり、過去のM-1全部観て、決勝前のネタも観て…と同じくらいの知識量にならないと、完全には理解できない。
シンプルに知識差があるのに、最後まで読ませる技量に、もはや畏怖を感じた。
きっとお笑いマニアみたいな人はもっと理解度も高いし、その分遥かに高次元な考察に絶望感もあるかもしれない。なんて思った。
考察には、知識をベースにした分析だけじゃなく、何より対象に対しての異常なほどの愛情が必要なんだな、とも。めちゃくちゃ面白かった!
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毎月1都道府県、東京から(たまに実家がある大阪から)ひとり旅する、旅エッセイ。
1回の旅でついでに隣の県も〜というのはNGで、1つの県へ行って帰る旅。
全都道府県に行くことに高尚な目的があったり、旅慣れしているハウツー本ではなく、
むしろ人見知りな作者の視点で、等身大で書かれている旅エッセイ。
実は結構前に買ったものの、途中で手が止まってしまっていた、つまり積読になっていた本…
今あらためて手が伸びたのは、これを書いた時の作者と同じくらいの年齢だと気付いたからかも。
人見知りで人の目を気にしてしまう性格に後ろめたさを感じたり、一人旅が憂鬱になっていた作者が、
旅先でふとした優しさに触れたり、見知らぬ人のやりとりに心を重ねてみたり。
旅をしながら、ありのままの自分を受け入れていくのがとっても素敵でした。
年明け早々こんなタイトルの本を読んでいて、
夫はさぞびっくりしただろう…
でも、私やっぱり誰かと行く旅行も好きだけどひとり旅も大好きなんだよなぁ。
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今までどれだけ節約倹約の本を読んでも改善されなかった私の浪費癖。
老後のために貯蓄をしましょう、資産を増やしましょう、と言われてもピンとこず…
この本は真逆のアプローチ。むしろ
生きてるうちに資産を使い切れ!
あの世に金は持って行けんぞ!
無駄な資産を蓄える時間を、もっと大切なことに使え!
というメッセージ。
「えー、、でも……」という不安をひとつひとつ徹底的に解消する理論の説得力がすごい。
もちろんただ闇雲に散財するんじゃなく、
消費活動にも旬やリミットがあるという考え方。
めちゃくちゃ納得できるし、とにかく読んでいておもしろかった!
もっと早く読みたかった…20代で読んでたら…!と思えるくらい「お金」「健康」「時間」について分かりやすく導いてくれる本でした。
まぁそうは言っても今が一番若いからな!
若い頃に散財したお金は戻ってこないけど、これからのお金の使い方はいくらでも改善できるはず。
ここまで「お金」がテーマの本がスッと読めたのは「お金」をどうやって「最高の経験」に替えるのか?がベースになってるからかも。
これからお金を使う時は
今しかできない経験なのか、
後回しにしても良い経験なのか、
先回りする方が良い経験なのか、
そして「お金」「健康」「時間」3つの軸も意識して考えてみよう。
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ケーキって幸せの象徴みたいだ。
そう思っていたけど、時に誰かを奮い立たせたり、
自分の成長を感じたり、誰かの背中を押したり、
毎日食べるものじゃないからこそ、
気持ちを込めたり、願掛けをするのかも。
坂木司さんの本はいつも登場人物がまるで同級生みたいな、昔から知っている人みたいな感覚になる。
順風満帆だと思っていたけど、こんな一面もあったんだ。そんなことを悩んでいたんだ。
とても等身大で、声をかけて寄り添いたくなるような人間味のある人たち。
ショートケーキにまつわる群像劇、背中を押してもらいました。
そしてもちろんショートケーキが食べたくなりました。🍰